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【前編】大好きだから、私が変える。ブライダル業界をもっと自由で豊かに

「特別な日には、特別な服を着て、めいっぱい自分を輝かせたい!」
そんな想いをもつ女性は多いのではないでしょうか。

今回登場してくれるのは、ドレススタイリストのYUKOさん。ドレス専門のスタイリストとして2019年に独立され、女性たちにもっと自信をもってほしいという想いを持って、人や環境に優しく、みんながハッピーになるブライダルを構想し続けています。

そんなYUKOさんのストーリーをご紹介していきます。

ファッションは着るだけで力をくれるもの

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小学生のころから服が好きだったというYUKOさん。
そんなYUKOさんが本格的に服飾の勉強を始めたのは高校から。出身地である愛知県の高校にはファッションデザイン科があり、卒業時にはファッションショーを開催するそうです。

「それぞれ自分の好きなものを作るのですが、やっぱり集大成なので、だいたいみんなドレスを作るんですよね。」

もともとボーイッシュやマニッシュな格好を好んでいたこともあり、はじめは可愛らしいプリンセスのイメージが強いドレスに興味がなかったというYUKOさん。
ただ、ドレスが出来上がってきてクラスメイトたちが試着したときの反応をみたとき、大きな心境の変化がありました。

「ドレスが完成して、試着したときにみんなの表情がキラキラ輝いたんです。日本には普段は自信がない子が多いと思っていたので、着るだけで力をくれるファッションのパワーがすごいなと思いました。」

YUKOさんは、洋服を作るよりも、洋服を通して着る人に自信を与えられるような、女性を輝かせる側の仕事がしたいと思い、スタイリストの道を歩むことを決めます。

世界が広がった、ドレスの展示会

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短大卒業後にドレスショップに就職をして、3年間ドレスコーディネーターやバイヤーとして働いたYUKOさんは、2年でリーダー職につきます。そして、国内で行われるドレスの展示会で、ドレスに対する視野がまた大きく広がったそうです。

「当時は、すごくゴージャスで可愛らしいドレスがとても多かったんですよね。」

YUKOさん自身が本当に可愛いと思うものと、働いている地域の店舗に必要とされているドレス、そして花嫁の方々が求めているドレスは、イコールではないと感じたんだとか。

その後、大手企業に転職をし、YUKOさんは名古屋、神戸、銀座といろいろな地域の花嫁さんとドレスに向き合ってきました。

目指したい仕事のあり方と現状のズレに気づく

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23歳で大手企業に転職をして、たくさんのスタイルの結婚式やいろいろな価値観を持つ花嫁と話をしていくなかで、疑問に感じることが増えてきたというYUKOさん。

「どうしても企業でスタイリストをやっていると、一日に多いと4、5組の花嫁さんを担当します。もっと時間をかけてあげたくても、時間制限やルールも多く難しいんです。」

花嫁さんにとって一番大事なドレス選びがとても制限されている状況に気づき、花嫁さんの求めているニーズと会社のできていることの限界を感じはじめます。

「ドレスが大好きで、コーディネーターというお仕事が天職と思ってやっていたのに、ある時からワクワクしなくなってしまったんです。」

だんだんと、もっと花嫁さんのドレス選びの現場を変えていきたいという気持ちや、これからの時代や未来を考えたときに、自分の名前で、ひとりのスタイリストとして生きていきたいという気持ちが芽生えたんだそう。

独立して、自分が本当にいいなと思うものを提案したい

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SNSでいろんな情報が調べられる時代になり、花嫁さんが後悔や妥協をしないように、ブライダル業界の裏側をもっとクリアにしていく必要があると感じていたYUKOさん。自身が独立して、自由にお店選びから一緒にできたら、花嫁さんが安心してドレスを選べるのではという想いも一つのきっかけとなり、独立をされたのだとか。

「誰もやらないなら、まずは私がやってみよう!フリーのスタイリストが増えれば、俯瞰的に営業でないリアルなアドバイスを花嫁さんは聞ける。企業のスタイリストの次のステップになったらいいなと。そんな基盤を作りたいと思っています。」

自分の名前を看板に、ブライダル業界にメスを入れる決意をしたYUKOさんの表情はとても頼もしいものでした。

次回は、ワクワクしながらブライダル業界で活躍しているYUKOさんの今の挑戦をお伝えしていきます。

お楽しみに。



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