【前編】ゼロウェイストへの第一歩。竹歯ブラシから始める、おしゃれでかわいいプラスチックフリー生活
【浜村 英莉(はまむら えり)】 mana. ORGANIC LIVING代表。沖縄県出身。地球に負担のないライフスタイルのお手伝いを目的に、2018年 mana. ORGANIC LIVINGを設立。日常に欠かせないオーラルケア、キッチン、テーブルウェア、クリーニング、トラベル用品などでサスティナブルな製品を独自に開発し、販売している。
今回登場してくれるのは、竹歯ブラシや竹ストローなどサスティナブルな製品を独自に開発・販売しているmana. ORGANIC LIVING代表の浜村 英莉さんです。
SDGs、サスティナブル、エシカル消費といった考え方をあまり意識していなかったところから、ご自身の体験を通して考え方に変化があったという浜村さん。竹を使ったサスティナブルでおしゃれな商品を生み出す現在に至るまで、どんな経験をされてきたのでしょうか。
今回は、そんな浜村さんのストーリーをご紹介していきます。
サスティナブルとはかけ離れていた学生時代
経営学を学んでいた大学生の頃、ファストファッションを着て、安くてかわいい雑貨をたくさん買っていたという浜村さん。「サスティナブル」とはかけ離れた消費をしていたという浜村さんが変わったきっかけは3年生で留学先の友人からの一言でした。
「『きみはすごい “materialistic” だね』そう皮肉な感じに言われて、最初はどういう意味かよくわからず、自分はなにか悪いことをしているのかな・・・?と思いました。」
“materialistic” を調べると日本語で「物質主義」。いかにものを多く持つかで満足する人という意味合いだと分かりました。浜村さんは、この友人からの一言をきっかけに、消費について考えるようになります。日々使っているものがどこからきて、どう消費され、どう環境に影響を与えているかを勉強したそう。
プラスチック問題。帰国して気づいた認識の違い
留学先の友人からの一言がきっかけとなり、現在の消費生活が地球に与えている影響や、プラスチックごみの問題を知った浜村さん。海外では、ちょうど「プラスチックフリー」が大きな環境問題のテーマになっていた頃でした。
しかし、日本に帰国すると、日本ではプラスチックに対する認識が海外と大きく違うことに気づきます。家族や友人との日常会話で、消費や環境に関することが話題にあがらないことに違和感を感じたそう。
さらに浜村さんは、趣味のダイビングを通して日本の海の現実を目のあたりにします。
「大好きな海に行くと、プラスチックごみを見ない方が珍しいことに気づきました。」
浜村さんは、どうしたら次の世代にきれいな海が残せるのかと考えるようになります。
「ゼロウェイスト」なら自分にもできる!
日本の現状を知り、ドキュメンタリーを観るなどして消費についての勉強を続けた浜村さんは、ベア・ジョンソンさんの講演する動画 ※ で、「ゼロウェイスト」という考え方に出会います。
「『ゼロウェイスト』は、わかりやすく言うと、できるだけゴミを出さない生活。特に、使い捨てのものを減らすことで地球の負担を減らすこと。イチ個人ができる環境保護活動ってあるんだ!と思いました。」
こうしてなるべく地球に負担のない日用品を使いたいと思った浜村さんですが、意外と身近で購入することが難しく、海外に行った際にまとめて買うことが多かったそう。「同じように思っている人がいるのでは?」と感じたことから、自ら商品開発することを決意し、2018年に「mana. ORGANIC LIVING」を設立します。
地球に負担の少ない日用品を届けるために
浜村さんが地球に負担の少ない日用品を世の中に届けるためにまず着手したのは「竹歯ブラシ」でした。竹というサスティナブルな素材を使い、手に取りやすい価格で、かつ環境認証を取得するなど、発売までにはさまざまな苦労があったそう。
後編では、浜村さんの商品開発にかける想いや、未来に描いているビジョンをお届けします。
お楽しみに。
mana. ORGANIC LIVING
浜村さんインスタグラム
※この記事は、LIFESTYLE More(web版)からの転載です。
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