研究室選びについて思うところ(学部生向け?)

私、catfeeが在籍する大学では3年の後期から研究室配属が行われます。
3年生の当時「早く帰れたらいいなー」とか「そこそこ熱心に研究に取り組んでる研究室だったらいいなー」とか思っていましたが、何を基準に選べばよいか全く分かっていませんでした。

今所属している研究室は、幸いコアタイムが17時まで&とことん研究に打ち込める環境だったので私は研究室選びで後悔はしておりません。

しかし、3年生の時点で、研究室に配属されて約4年分の知識を持っていたらもっと楽に研究室選びができたとは思います。

そこでウチの学部の各研究室からみた特徴をもとに、自分に合った研究室選びができれば、学生と研究室のミスマッチが減るかなーと思ったので列挙していきます。

研究室選びをする前に

  • 研究に打ち込みたい人(企業や大学の研究職を目指している人など)

  • コアタイム後の部活やバイト、国試勉強に打ち込みたい人

  • その他



研究に打ち込みたい方へのアドバイス

  1. 研究室の卒業生や先輩方が優秀か?
    →数年後の自身のモデルケースとなる先輩が在籍する研究室に行くべし。
     教員の印象も大事だが、数年後の自分が到達するべきレベルにいる先輩を探しておくことも大事!目指すべき目標が貴方の目の前にいると頑張りやすいでしょ?(例. 希望する企業に就職した卒業生の有無など)

  2. 博士課程の学生(ドクター)がいるか?
    →博士課程の学生がいる研究室は比較的研究力が高いと言える・
    博士号の取得には論文投稿が必須であり、それを目指している学生は当然高い研究能力を有している…場合が多い。特に学振DCを本気で狙っている博士課程の学生がいるか事前に教授に聞いておくのはアリ。

  3. 研究費が比較的多い研究室か?
    →研究費が多い研究室は実績を残しているから研究費が多い。
    学生1人当たり20-30万円/年は欲しいところ。さもなくば「○○の試薬(12万円)が欲しいのですが」といった購入が満足にできず、新しい実験に取り組めない→研究能力が思ったより育たないという事態になるかも。

    研究室のホームページから教員の名前を把握し、科研費ドットコムで調べよう。基盤Cなら500万円以下、基盤Bなら500-2000万円以下、基盤Aなら2000-5000万円(いずれも3-5年で)といった形で把握することができる。…ぶっちゃけ基盤B以上を取得している研究室なら一定以上の評価はできるかも。
    余談だが、筆者の在籍する大学では「秘書を雇えるほど科研費を獲得しているか」も参考になる。

  4. 学生は学会発表や論文投稿をしているか?
    →学会発表や論文投稿の数が多い研究室は、研究能力向上にうってつけ。
    発表や論文執筆でしか得られない経験がある。発表では質問に対し30秒ほどで的確に解答する能力が、執筆では極めて論理的な「物書き」としての能力が磨かれる。
    研究室のホームページにある業績一覧などを見てみよう。研究室メンバーの氏名まで載せてある研究室なら、学生の発表が多いか判断できるはず。

部活やバイト、国試勉強に打ち込みたい人向け

  1. コアタイム通りに帰宅できるか?
    →コアタイム通りに帰宅できない研究室はザラにある。筆者の通う大学でも「説明会では17時30分までって言ってたじゃん…」といった研究室は複数存在する。
    例えば、教授が帰るまで帰れない(土日も!!)。研究室内ミーティングやセミナーが平日の遅いタイミングに組み込まれている。などなど、学生の帰宅を阻む研究室はたくさんある。
    …在籍している先輩から実情をリサーチしよう。

  2. コアタイム中の動きを教員に監視されてないか?
    →研究室の中には、学生が講義に出ているから不在なのか食事中だから不在なのかを把握するためのマグネットボードを設置しているところもある。筆者は違う研究室の後輩と昼食を食べようとしたところ、「絶対休憩は1時間以内にしないとダメなんです…じゃないと先生から電話が来ます…」と嘆いていた。いやいやどんなんやねん。


その他、筆者が考える研究室ごとのよくある特徴

  • 研究テーマはみんな違うテーマか?テーマに重複があるか?
    →みんな違うテーマの場合、ことあるごとに色んな先輩に質問することになる。つまり研究上コミュニケーションをとる相手を自分で選ぶことが可能になる。ただ、教員や学生に見捨てられると独りぼっちになるケースも珍しくない(筆者の研究室では各学年5人に1人くらいは孤独に研究を進めている気がする)。

  • 教員との相性が絶望的に悪いことはないか?
    →あなたが教えてもらいたい先生はあなたを好きではない、いや、嫌っているかもしれない。まれに女生徒だけ教えない教員などクセのある教員がいるので、しっかりリサーチしよう!

  • 友達が一緒だからという理由で選んでないか?
    →友達が0だと不安なのは筆者も同じなので、友達と一緒自体が悪いことではない。ただ、研究室では上下との絡みも多いこともあり、必ずしも同級生の存在は重要ではない。もし研究したいなら、同級生ではなく先輩を見てから研究室を選ぶに越したことはないだろう。


いかがだったでしょうか? 簡単ではありますが研究室選びの参考になれば嬉しいです!ご質問等ございましたらコメントいただけますと幸いです!
catfee



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