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宿泊療養先への移動方法について

さて、移動が決定になってから子供たちの様子が変だ

下の子はやたらと抱っこしてといつも以上にぴったりついてくるし

上の子はいつも以上にひたすらゲームに集中している。

何かおかしいと気づいたようだ。

タクシーが自宅の前に着いたので電話がかかってきた。
女性の声だ。
女性が乗るからなのか。なんだかそれだけで安心である。

「ママを見送るよ」と旦那が言うと、
子供達がぐずり始めた。

「ママー!!」「僕も行くー!!」「グスグス、バイバイ…」
見ていて悲しくなってくる。
私は幸せ者の大馬鹿者だ。

後ろ髪を引かれながら荷物を持って玄関の外へ出ると、大きなハイエースが停まっていた。

あらかじめ、ドアは自分で開けてと言われていた。
ドアは地獄への扉のように重たくて、冷たかった。

運転手の女性は「お手伝いできずすいません、ドア重いので気をつけてください」とプラスチックの遮蔽ガラス越しに声をかけてくれた。
優しくてあんしんする。

でも、大きなハイエースに一人だけポツーンと座っていると、輸送または護送されてるような気分になる。

何人かこの間にお世話になっていた人たちに、ホテル療養を開始することを伝える。

外はだんだん暗くなってきてますます寂しさが増してくる。

気分はこんな感じ。アユのdistineyのPVを思い出した。

なんだか泣きたい気分になってきた。
気を取り直して関係各所にホテル療養の旨を伝え終わったらゲームしたりして、時間を過ごす。

そろそろホテルの近くに近づいてきた。

通行者に中を覗き込まれたりするのがなんだか嫌だった。
療養ホテルが近いから、陽性者が連れて来られるのを知ってて、このハイエースに陽性者が乗ってるんだと分かってて見てるのかな。
とか、気になってしまう。

女性の運転手さんが
「つきましたよ、また、ドアを開けられずにすいません。降りられましたら外にいる警備員さんの指示に従ってください」と言ってくれた。

本当に感謝である。

そして、警備員に誘導されて、ホテルの中に入ってみると、それは…本当にイカゲーム?ドラマのような世界だった…

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