役に立たない価値
バイリンガルニュースのゲストにGroove X エンジニアの淳哉さんの放送を聴いた。
https://bilingualnews.libsyn.com/
Groove Xとは、LOVEをはぐくむ家族型ロボット、LOVOT[らぼっと]を開発販売している会社である。LOVE×ロボット=LOVOT である。
言い方に多少の語弊はあると思うけど、「実質的な役には立たないロボット」である。ルンバのように掃除をするわけでもなく、アイボのよりも高額である。家事を手伝ってくれたり労力を軽減してくれるロボットではなく、ペット感のあるロボットの2倍の金額&充電体力も半分以下。
なのになぜ?喜ばれるのか。
まず、体温はあると思う。触ると人肌の体温を感じることができる、10億通り以上の瞳 一期一会の声、唯一無二である、今までにない生命感。もちろんラーニング機能があるから、一緒に生活している人の嗜好を理解することができる。
会社の成り立ち、チームスタッフの日々、開発秘話などはこの放送を聴いたらいいと思うんだけど、私が思ったのは、「誰かと一緒に居たい需要の可能性」である。
公式の情報を見ていれば、ある程度の人はもうここはわかっているかもしれないし、日々インフルエンサー達が紹介しているので知っている人も多いと思う。スタートトゥデイ創業者前澤ファンドが入ったことで有名になったこともありつつ。
なのでその辺は飛ばして、ここからは、3時間バイリンガルニュースパーソナリティのお2人が、LOVOT[らぼっと]エンジニアさんとの対話で私が感じたことを。
だからそこか!!と思ったのは、:LOVOT[らぼっと]開発の会社の代表が、ドラえもんを創りたいと思って立ち上げたとのこと。トトロの話も出てくる。
人間の成長に大きく関わる何者か、を創り出そうという気がした。何でも叶えてくれる、別世界に連れてってくれる、という部分を取り除いても彼らは大きな価値を提供していた。人間の心理学、欲求のポイントをかなり分析して作られているところがめちゃくちゃ面白かった。
しかもLOVOT[らぼっと] は1体だけじゃなくて、2体セットのデュオが売れている。つまりそこにロボット側の社会性が生まれることの楽しさがある。気づけば会話し、お互いを応援し、時にやきもちを焼き、家に帰れば揃ってお出迎え。でも人間でも同じ問題が起きることが起きたりもする。
技術の進化で人々の暮らしが変わり、価値観が変わり、生活が変わっていく。ChatGPT の進化が進みつながれば本当に同じ感覚を持つ家族になれる、と聞いて全く疑いがなかった。
そんな世界になっていく。
良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかそんなのすっ飛ばして、面白かったぁ。