新規事業・プロジェクトマネージャーにおすすめの本。
Amazonの経営書売上ランキングで115週連続1位を獲得の本。
スタートアップ企業のみならず、大手の部長クラス向けの実装がたくさん入っており、まさにコンサル泣かせです。
新規事業や新プロジェクトを始める時、チームの認識合わせ図書としておすすめです。
スタートアップ向けとしてのレベルは高め
スタートアップ企業が、初期投資で走れる期間内にブチ当てるポテンシャルがあれば、トップクラスに駆け上がれるレベルの高度な内容でした。
もちろんそのつもりでスタートアップするんでしょうけれども。
でもココはおさえておいた方がいいんじゃないかと思うことを一つ。
実際この本に書かれていることを実装するには、大幅なリソースが必要です。
となると、新規事業立ち上げで、ある程度予算がもらえる企業内での新プロジェクトではめちゃくちゃ役立つ内容です。
課題の質×UX(顧客体験)=新規事業
新規事業(EC事業)を任されたマネージャーが、コンサルタントにお願いするかなぁ?と考えたら、その前にこの本を読むことをおすすめします。
とにかく、具体的な内容がとてもわかりやすく、手引きとして書かれています。
まずは、これを実装すればいい!ということが明確にわかります。優先順位をつけて、1つ1つやっていけばプラスにしかならない情報が満載です。
まず読んでみて、もし本書の内容を理解できないなら、コンサルティングされても、実装までの理解と伝達まではできないでしょう。
もし読んだ結果、本書の手引きを理解できたらコンサルタントの話を聞いた時に「これまったく同じこと言ってる」と思いますし、さらにコンサルタントが概念では仕事にならないと考え、具体的に踏み込んだ提案をしてくるはずです。お得しかありません。
リソースの確保と資金調達の大切さ
事業を成功に近づけるには、結局リソースの確保、スケールで拡大のスピードと範囲が変わります。
アイディアは誰にでも無限にあるし、いつでも新鮮な情報を手に入れることができます。
しかし、実務レベルで手足を動かせる人が実際に仕込んでいかないと事業は育ちません。
コンサルティングがあっても実際に事業戦略、戦術に反映できるリソースが必要です。
リソース確保のためには、資金調達し続けることが必要です。合わせて広告費の暴力に勝てるくらいの資金力も。
やりたいことをやってみる、PDCA、ABテスト、広告費とリソースがあってはじめて成り立ちます。
資金調達とリソース確保が苦しい場合は、
成功確度が高い方法を信じて
勢いでやる!!
という、日々のすり減りに終わってしまいます。
起業に関しては共同創業が良さそう
この本で起業のポイントを読む限り、前述のことも踏まえて共同創業が良さそうです。D2C事業の参入障壁が低くなった今、1チームの能力でずば抜けた製品・サービスを提供するのは難しいと気づいた人も多いのではないでしょうか。
個人のコミュニティが壮大でない限り、新規顧客獲得は結局、投資スケールに左右されてしまいます。
資金調達し続ける体力がある人と、事業を成長し続ける模索を続けれる人と、本当に苦しいときに信用できる人間である人。その要素が必要ということを痛感する本でした。
サイドプロジェクト(本業と並走)が今のところの正解かもしれません。
もしもう踏み込んでいたとしたら、ぜひこの本を手に取ってみてください。