2022.8月(10冊ログ)
毎月、読んだ本から「10冊」紹介しています。
1. #13歳からの地政学
1地政学とは、地理的な条件に注目して、軍事や外交といった国家戦略、また国同士の関係などを分析、考察する学問。カイゾクが地球儀航海しながら各国のことを教えてくれる本。
今のところ人間は地球のどこかで生まれて、死ぬまで同じ国のままの人も大半。強い国、お金がある国、弱くて貧しい国がなぜ存在するのか?海では実は何が起こっているのか?平和って、簡単じゃないし、すぐに変えられないけど、勉強しないと簡単に判断を間違った大人になるから。そうならないための良書。
2. #三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾
「朝日新聞」名物・名文記者の技巧25発!で話題の書籍。文章の書き方、その実用書としてはテクニックも書かれているが、どちらかというと「書くことは生きることだ」という理由がたくさん書かれていた。
文書を書くことそのものを仕事にしていようがいまいが、書いて誰かに何かを伝える技術をもつ人間が、書く意味とは。そして書けばそれを通じて女神に会えるらしい、そんな日を楽しみにしている。
3.#おいしいごはんが食べられますように
第167回芥川賞受賞。「ざわつきますので要注意」とお伝えしておきたい作品。読み終わったあと、言葉が見つからない状態になる本。「ん?えぇ?」という感じ。表現がむつかしい。
結婚なんてそんなもの、職場なんてそんなもの、理不尽とか許せないとか思ってもそうやって成り立ってる現実がそこにある虚無に襲われた。誰かへの期待は、誰かへの裏切りだし、自分を騙しながら生きていく人生もあるわけで、結局これが現実っていう、今の時代をよく反映している話なのかも。
4.#ラブレター
写真家、元狩猟家の著者が連載中の『僕は癌になった。妻と子へのラブレター。』と写真を一冊した書籍版。妻に、子どもに今伝えておきたいことを読むことができる貴重な本。
毎日生きていくために、人間は食べたり飲んだり寝たりするわけだけど、実は「記憶」も生きる燃料になってるんだなって思う。心が生きる選択をし続ける理由が、家族だったりするのかも。だったら楽しくてやさしい記憶がたくさんの方が良い。関わる人と時間を選んですこやかでありたい。
5. #パーパスモデル
会社の合宿で使われるタイプのワーク。多様なステークホルダーが共創する国内外の事例を分析しながら、利益の最大化の「競争」から、社会的な価値の「共創」へと転換する考え方と手法の手引き書。
組織に属さないワークスタイルの人は、ここをおさえていた方が迷わず長く続けられるかもしれない。組織にいるだけで共創の中に存在できる事実はあるし、この考え方でプロジェクトの参加、関わる人を決めたり接し方を的確にすることができれば、自分事業を長く続けられるヒントになる。
6. #母 #青木さやか
青木さやかさんのエッセイ。母との確執やギャンブル依存症など、自身の経験を赤裸々に綴った「婦人公論.jp」からの書籍版。嘘がつけない、不器用さが信用になる青木さやかさんにすごく元気をもらえた。
生きていく事や日々時間を過ごしていく事に対して、そこまでグズグズだらしなく、やる気なく、マイナス思考ダダ洩れ発言を連発されると、笑えるもの。そして自分って結構頑張ってるんじゃんって思う。そうやって人を元気にしてくれる表現がすごくステキだった。
7. #いいかげんなイタリア生活
イタリア人パートナーとの結婚を機に、イタリアに移住して15年のイラストレーターのエッセイ。こころがほぐれるイラストで、イタリア生活の日々を楽しい気持ちで知ることができる本。
食生活や、お酒の楽しみ方を知ることができたのが楽しかった。アペリティーボという文化は最高。晩御飯の前にワインやカクテルを飲みながらおつまみを食べるらしい。今日一日を終える幸せスイッチだって、飲み過ぎない程度が基本らしいけど。
8. #イン・マイ・ライフ #吉本由美
還暦過ぎて地方暮らしを思い立ち、熊本へ帰郷し73歳となった吉本由美さんが、〝年をとる愉しみ〟について綴っている。かなり理想に近い。すごくワクワクした、だから今頑張ろうって思ったほど。
体や脳が最盛期ほどは動かないけど、まだ生活を楽しむことができる時期になって、いろんな世代交代を終えたらどんな風に暮らしたいか?っていうのを考えることはお勧めです。先行き不安の前に、そう遠くない未来に楽しみを見つけることは健康的な気がする。
9. #ヒロスエの思考地図
哲学者や尊敬する方々の言葉から、広末涼子さん自身の思いを綴った書き下ろしエッセイ。女優・妻・母・女性という視点でどう思考しているかを読むことができます。
突然の当たり前ですが、「女優」って職業なんだなって思った。その職業で仕事をするために、家事育児そのサポート手配もろもろ、関わる人とのコミュニケーションがやっぱりすごいんだな~、バイタリティ半端なかった!哲学がベースにあってプラス思考なんて、かっこいいな。結局、めっちゃ仕事デキる人じゃん、広末涼子さん
10. #実践版! アーユルヴェーダ
食事、マッサージ、予防ケアなど、春夏秋冬の習慣に取り入れることができるアーユルヴェーダの本。季節に合わせてどんなことがカラダに起こるのか、そのケアを知っておくことができる。
専門的なことを知るというより、自分がどんなカラダのタイプか知って、少しでも不調に対して改善の一歩を踏み出せた方が楽になれる。アーユルヴェーダが難しそうだと思っている人にはおすすめの、わかりやすい本。
おわり。
今月も、本との時間でいろいろな気力を取り戻しました。あなたにも本との時間でまた一歩踏み出せるきっかけになったらこんなに嬉しいことはありません。
また来月も書きますのでよかったら遊びに来てください。