ビジョンと実現
仕事であれ人生であれ、非常にワクワクするビジョンが湧いてくるときがある。とても面白いコンセプトがそこにあり、その実現の道筋が見えているような気がする。それが達成できた未来を思うと、素晴らしい人生を生きられていることに感謝する。
そのビジョン実現を具体的に計画してみる。すると、たちまち複雑な手順が目の前に現れてきて、恐怖に襲われる。なぜ、さっきまであんなにクリアにゴールまでの道筋が見えていたんだろう、結局ものすごく厳しい道のりがあるではないか…と。先ほどまでの幸福感の反動で、目の前が真っ暗になるような感覚を覚える。
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第一段階は、はるか上空から鳥になってゴールまでの道のりを見たような状態だ。大まかな道筋は見えているが詳細は見えていない。第二段階、実際にその道を歩まねばならないときになってその道の険しさに当惑し、鳥の視点を失う。
道の険しさに絶望することなく、かつて鳥になって見た視点を思い出し、前を向いて一歩一歩進む、いわば第三段階にまで継続することができれば、この道が実際に踏破可能なものであることに気がつくだろう。そして実際にゴールまで辿り着けるのだ。
ビジョンが詳細を欠いていることは全く仕方がない。詳細が完全に詰められるワクワクするビジョンなんてほぼない。ただ、簡単に達成できる道ではないから心して取り組まねばならない。そういうこと。