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経営者になってみて、初めてブラック社員について考えてみた
つい最近、訪問看護ステーションの経営者になったのだが、ブラック=会社というイメージだが…社員でもブラック社員という言葉があることを初めて知った。
なぜブラック社員という言葉について調べてみようと思ったかというと…
訪問看護ステーションでは、人員基準というものがあり立ち上げる際に必ず看護師2.5人は最低限の人数として必要だからだ…
いざ立ち上げようと思っても、人員確保ってかなり難しい。
しかも、知人ナースという限られた範囲の中でしかゼロイチでは採用ができないことが多い。
知人ナースと共に働いて感じた、ブラック社員とは?
知人と言っても、同じ職場で働いたことがない。友人としてはいいけど、一緒に働くにはちょっと、めんどくさい…
接遇のマニュアル作成を依頼し、目次などどう言った項目を入れて欲しいのか?など一覧表を作成し渡した1週間後…
出来上がった、マニュアルを見てみると
・文調がバラバラ
・色んな色の文字がある
・図解もなく、改行がほとんどない
ネットからコピペしただろう。と容易にわかるようなお粗末なものだった。
もう少しわかりやすく、箇条書きにするなり、文調を統一してほしいと伝えると
「私が書いたわけじゃない!」と言い始めた…
人材採用は誰でもいいわけではない
やっぱり、人材採用には力を入れていかないと…
とひしひしと感じた出来事であった。
個人的には、HowではなくWhoに重点を置いていたのに、人員基準をまもるために、ただ知っているというだけで採用してしまった…
完全に失敗だ。
開業するまでは同じ志を持ったナースと、目標に向かって歩みたいと思っていたのに。
訪問看護ステーションの人員基準
訪問看護ステーションの立ち上げの際に困ったのが、人員確保。
有料紹介所に登録したとしても、まず法人として生まれたばかりの会社なんて、なかなか相手にもされない…
そこで、友人だと思っていた知り合いナースが、立ち上げ時期に手伝ってくれると言ってくれた。
まじで感謝しまくっていて、一緒に働き始めたら自腹を切って週に1回ぐらいは食事に連れて行きたいとか、色々考えてしまっていた。
しかし、人員確保が難しく開設予定していた月の申請までに人員基準の2.5人にあとちょっと足りない状況だった。
1ヶ月先送りでオープンできるようになったのだが、雇用すると言ってしまっているから、訪問看護ステーションとしてオープンできなくても、研修などに切り替えて雇用の維持をすることを決断。
訪問看護ステーションがオープンするまで、法定研修や避難訓練などの研修プランへ変更することにした。
まさか!の裏切り発言
この友人なのだが、もともと看護師の仕事が嫌いで応援ナースとして全国を転々としているようなナース。
私はなぜか、このナースに対して
「訪問看護は楽しいから、きっと訪問看護師をやりたいって思ってくれるに違いない!!」
という変な自信があったのだ…
ところが、初日は応援ナースとして赴任しているエリアからの引越しがあるから出勤できない。と言われ開設月ではなかったため了承した。
ステーションとしてではなく、法人として会社オープンした2日目に彼女に言われたことが
・健康保険証を早く欲しい。受診に行きたいから。でも、立て替えでも自費では払いたくない!
(事業所として、新規届出が必要で審査などもあるから3週間かかる)
・こんなに、安い給料なんだったら生活していけない!
(はぁ?事前に月給3万円低い金額に提示しているのに?辞退してくれたらよかったやん!月給31万以上出してますけど…)
・自分のやりたい事ができない!
・複合機がないから、不便(コピー機はある)
・事務所にある備品に対して、あれもない!これもない!(まだ利用者もいない)
・駐車場がないから、通勤に1時間以上かかる(最初から分かってたはず)
・制服は4枚ないと、そもそも働く候補にはならない!
・経営のこと言われてもわからない!
(とか言いながら、人材採用のことなどに口出ししてくる)
・パソコンは使えない
・気難しい利用者さんは、断って欲しい!
・訪問先まで道に迷うかもしれないから、スマホホルダーを買って欲しい!
・いつ辞めてもいいんだよ?困るのはあなただよね…
・書類作成を依頼しても、「私はすぐ辞めるんだから、私が作ってどうするの?」
などなど
なんなら、まだ仕事もしてないのによく、こんなにも文句が出るよな?って思いながら…
結構、言いたい放題。
友人だと思っていた人に、無理難題を言われ…
夜寝れなくなるような事態に…
自宅で、
なんで楽しいからって、訪問看護ステーションのような人員基準があるような事業に手をつけてしまったのか?出口戦略は?
私にとっては、訪問看護が楽しくて経営・看護管理・プレーヤーの3役をする大変さより立ち上げてみようという挑戦の気持ちが上まってしまったためにこんな目にあったのだろうか?
等
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
考えすぎて寝れない日々が続きました。
彼女と出会って、私は従業員としてどうだったか?
私自身、従業員としてどうだったのかな?と日々反省する日が続きました。
そこで、ブラック社員とはなんなのか?考えることに。
もちろん、彼女を採用したのは、私。
友人だからといって口約束をしていると、相手のいいように解釈されてしまうということを注意しなかったのも私…
自己責任だとは思っているが、本当にそれだけなのか?
彼女に関していえば、応援ナースで全国に行っているから、臨機応変に働けると勝手に思っていた私が悪いわけなのか?
ブラック社員とは?
ブラック企業に関しては、色々耳にするようになってきたが、経営者の立場になってブラック社員もいるんじゃないか?
って、初めて思うようになりました。
1. 他者に対する非協力的な態度
チーム医療が重要視される看護の現場で、協調性を欠いた言動や、自分の仕事以外に関与しない姿勢。
他の看護師やスタッフを助けない、あるいは意図的に負担を増やす行動。
2. ネガティブな影響を与える言動
職場で過度に愚痴や不満を口にすることで、周囲の士気を低下させる。
他のスタッフに対する陰口や悪口を広める。
3. プロ意識の欠如
利用者に対して不適切な対応を取る、または不親切で冷淡な態度を示す。
自分の役割や責任を軽視し、規則や倫理観を守らない。
4. 自己中心的な行動
自分の利益や快適さを優先し、利用者や同僚への配慮が欠けている。
シフトや業務の割り振りに対する不公平な要求。
5. 組織に悪影響を及ぼす行為
仕事中の無断欠勤や遅刻が多い。
業務中にサボタージュ(意図的な手抜きや妨害)を行う。
上記5項目に関して、自分は当てはまっていないつもりではあるけど
評価するのは雇用主…
過去の自分に向かって、注意をしたい項目だと思っています。
訪問看護ステーションで人員基準の維持は思ったより大変!
有料紹介所からの紹介も、大手から中小企業があり手数料も20から35%もかかるんです。
しかも、紹介してもらったとしても、すぐ退職ってことも十分有り得る。
先にも述べたが、人材採用は誰でもいいわけではない。
やはり、同じバスに誰を乗せるのか?
そもそも、働く意欲すらなく、楽にお金稼げれないかな〜
なんて、思っている人のやる気スイッチを押すのがどれだけ大変か?
やる気スイッチがあるのかすら、わからないわけだ…
100%自分に合った職場はない
1つ言えるのが、100%自分に合うような職場はないし、たとえ経営したとしても、やる気のない職員が間違って入職してしまったら、自分の会社すら100点満点になんてならないってこと。
まだまだ、マネージメントがひよっこレベルなので、今から自分が成長していくしかないのだろうが…
ブラック社員だと思う、人材を研究する
ブラック社員を見極めるのは、難しいと思うが研究対象として分析してみるのも楽しいんじゃないか?と最近ようやく思えるようになった。
失敗は成功のもとと思って、面接できる数を増やしていこう!とほくそ笑むことにした。
彼女の分析は途中だが、
自己保身が働く
プライドが高い
自分のスキルに対する、自己評価が高く他者からとの評価に乖離がある
ダニングクルーガー効果と呼ばれる、認知バイアスが若い時にあり、成長意欲のないまま歳を重ねてしまった結果、看護スキルやパソコンスキル、組織全体像を見ることなどのスキルが身につかず、3ヶ月という短期間での応援ナースとしてしか働けない人材になってしまったのではないか?
と推測する。
じゃなければ、どこかの職場で必ず常勤になってほしい!、管理職をやってほしいなどの声が必ずかかっているはずだ。
まとめ
・従業員として、私は会社に貢献できているだろうか?
・利益が出る仕組みはどうなっているのか?
・もし、自分が経営者だったら、どんな社員になって欲しいか?
など自問自答しながら、意欲的に働いた方が自分自身のためにもなると思う。
あなたは、ブラック社員になっていないだろうか?
働き方や考え方は人それぞれだと思うが、最近では静かなる退職と呼ばれる言葉も増えてきた。楽してお金が稼げたらいい!ってそんな都合のいいことなんてあるわけがない。
労働に対する対価=給与
なのだから…
楽してお金が稼げたらいい?あなたの人生は、それでいいのだろうか?