VUCAの時代におけるPDCAフレームワークの課題
PDCAの課題
ビジネス環境や市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が変化し、将来の予測が困難になっているVUCAの時代において、PDCAに以下課題が生じるようになりました。
1.イノベーションが生まれにくい。
PDCAはイノベーションを生むのに適した手法ではありません。使えるデータや前例ありきで、有力な仮説や計画を立てながら成果を出す手法です。
2.スピードと柔軟性にかける。
PDCAは要素を少しづづ変えて、結果の積み重ねで目的を達成する手法です。VUCAの時代は前提や常識そのものが変化し外部要因の変化を想定できないPDCAは成果を出せない恐れがあります。
PDCAの課題を補完するフレームワーク
企業に使えるデータや前例がない事業を推進する場合、現場での状況判断や意思決定を重視し、変化に適合した臨機応変な対応ができるOODAと使い分けることより、PDCAの課題に対する補完になります。以下にOODAの概要を記します。
1.Observe(観察)
市場、顧客、競合他社などをよく観察します。
2.Orient(状況判断)
収集した情報を判断できる価値のある情報に変換します。
3.Decide(意思決定)
価値ある情報に基づき、本質を理解したうえで実行する計画を決定します。
4.Act(実行)
決定した計画を実行します。再度Observe(観察)に戻り、OODAループを最初から繰り返します。