きょう心にしみた言葉・2022年５月18日
「強くなったんですよ。やっとだよ、10年間かかって。言いたいことは言わせておけばいい。人の噂とかってつまんないものだって気づいたの。第一に生きてゆくことだ。この10年間で嫌な思いをしたのを、ゴミにするか肥やしにするかは、自分次第だなと思ったの。肥やしにしよう、力にしよう、と」
自殺防止に取り組む秋田県のNPO法人「蜘蛛の糸」理事長の佐藤久男さん。佐藤さんが相談を受けてきた純子さんの言葉です。純子さんの夫は自殺で亡くなりました。純子さんは周りの人から冷たい仕打ちを受け、苦しい暮らしを続けてきました。その10年間の苦しみを、前を向いて生きる肥やしにするのだと。
