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きょう心にしみた言葉・2024年4月24日


それは、誰のせいでもない。

NHKニュースウェブ「がんの診断を受けたら 子どもにどう伝える?」

NHKが2024年3月29日に配信した記事「がんの診断を受けたら 子どもにどう伝える?」からです。自らのがんを公表したイギリス王室のキャサリン妃は、子どもたちについて「私は大丈夫だと安心させることに時間がかかりました」と話しました。がんと診断された時、子どもにどう伝えるのか。キャサリン妃の思いを端緒に掘り下げた記事ですが、そこには、生きづらさを感じるすべての人たちに届けたい言葉もあります。

すい臓がんの治療を続けている関直行さん(47)は、2人の子どもがいます。関さんの言葉です。
「私自身死ぬまでがんと共存していくという意識なので『治らない』ということも話しています」

7年前、33歳の時に胃がんの診断を受け、胃を摘出する手術をした永江寛美さん(40)の言葉です。
「がんが特別なことだと思ってほしくないし、患者の中でもいろんな人がいるということを知ってもらいたいです」

医療関係者でつくるNPO法人「Hope Tree」は、親ががんになった子どもを支援してきました。

代表をつとめる医療ソーシャルワーカーの大沢かおりさんは、話す際に“3つのC”を念頭に置くといいといいます。

“3つのC”
それは「Cancer」(がん)という病気です。それは「Catchy」(伝染)しません。それの「Caused」(原因)は、誰のせいでもありません、あなたや私がこれまでしてきたこともしなかったことも全く関係ありません。

そう伝えることが大切だと言います。
そして、子どもは自分のせいで親が病気になったと思いがちです。
だからこそ、誰のせいでもない、と伝える必要があります。

ライフリンクが運営するウェブ空間「かくれてしまえばいいのです」の中の「こっそりハッキリ発表ルーム」や、ライフリンクが運営に協力しているNHKのサイト「自殺と向き合う 生き心地のいい社会のために」には、自分を責めて苦しむ多くの人たちの投稿が載っています。「原因は自分にある」「私が悪い」「ごめんなさい」…。どうになもならない状況に陥った時、ともすれば人は過剰に自分を責めてしまいます。

「それは、誰のせいでもない」
自分を責めて苦しむ人たちにも届けたい言葉です。



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