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きょう心にしみた言葉・2024年9月11日

「死ぬんじゃねーぞ!」
なんて突然言われたら、びっくりするかもしれません。
まず、この本のタイトルについて、ちょっと説明させてください。
これは、わたしがライブでつい叫んでしまう言葉なのです。
引っ込み思案で自信がなかった十代のころ、私が心の奥に閉じ込めていた密かな、確かな夢は、いつかステージに立ち、大好きな歌を歌うことでした。いまその夢が奇跡的に実現し、ステージの上で、歌と光とお客さんの心が重なったとき、いつもこう感じます。
 ああ、生きててよかった。
 あのとき死ななかったからこそ、こうして奇跡の瞬間に巡り会えた。

「死ぬんじゃねーぞ !!   いじめられている君はゼッタイ悪くない」(中川翔子・著 文藝春秋)

タレントとして、歌手、女優、声優として、多方面で活躍する中川翔子さんの著書「死ぬんじゃねーぞ   いじめられている君はゼッタイ悪くない !!」(文藝春秋)から紹介しました。
中川翔子さんは中学校に進学してすぐにいじめに遭います。当時はプリクラの全盛時代でしたが、中川翔子さんはプリクラ帳を持っていませんでした。隣の席になった「大人っぽい子」から「プリクラ帳見せて」と話しかけられ、「持っていないの」と答えると「あした絶対に持ってきてね」と言われました。中川翔子さんはあわててプリクラを一人で撮りに行き、家にあったおばあちゃんが和紙を貼ってつくってくれた小さなノートに貼って翌日学校に持っていきました。すると、ノートを見た同級生たちから「キモい」というレッテルを貼られてしまったのです。
つらいいじめの日々が始まりました。中川翔子さんの靴箱はボコボコにへこまされ、靴もなくなっていました。途方に暮れて先生に説明すると、先生は靴を渡してくれたのですが、しばらくして職員室に呼び出され、靴代の支払いを求められたのです。いじめよりも靴代を気にする先生に絶望し、中川翔子さんは不登校になり、卒業式にも出なかったのです。自殺を図るほど追い詰められたといいます。

この本の中で、中川翔子さんは苦しい日々を生き抜いた経験から、子どもや若者たちに様々なアドバイスをしています。
「助けて」と声をあげてほしい
学校以外の居場所は必ずある
学校が変わることで道は開ける
十代の「暗黒時代」がいまの自分をつくった
「自分が幸せと思える瞬間」を見つける
すべての命に尊い奇跡がある……

 そして、中川翔子さんは大きな声で言います。「死ぬんじゃねーぞ !!」と。


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