きょう心にしみた言葉・2023年8月21日
「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」の著者、小澤竹俊さんは、ホスピス医として、人生の最終段階の医療に25年間携わり、3500人を超える患者を見送ってきました。小澤さんはあることに気づきます。「死」を前にすると、人は必ず自分の人生を振り返るということです。自分の人生で誇れること、後悔していることなどを少しずつ整理し、多くの人が納得してこの世を去っていくといいます。
そこで、「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」と自分自身に問いかけることを提案しています。この問いかけによって、自分にとって大切なものがわかり、その大切なものが人生に意味を与えてくれるというのです。
この本には、多くの患者の言葉が綴られています。末期がんで「生きていてもしかたがない」と話していた男性は、「病気になって初めて人の弱さを知り、人の優しさがわかるようになった」と思うようになり、苦しみを通して知った人の優しさを文章にしていきました。「私が死んだあとでも、この人生で学んだことを若い人たちに伝えることができる。こんな嬉しいことはありません」と目を輝かせたといいます。
この本は、17の問いかけから構成されています。「ひとりで頑張りすぎていませんか?」「自分を追いつめすぎていませんか?」「自分の心の声は聞こえていますか?」……。冒頭の言葉は「努力したことにむなしさを感じていませんか?」の問いかけに応えたものです。
「これからの人生で何を大事にしたいと思いますか?」という問いかけもあります。それに応えた言葉は、
人生の終わりを考えることで、「どう生きるか」が見えてくる
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