ライフリンク・メディア報道・2007年10月
ライフリンクが2007年9月30日に発表した調査結果は、大きな反響を呼びました。全国47都道府県と17政令指定都市を対象に、自殺対策の取り組み度を50点満点で評価し、その結果をランキングにまとめたのです。
最も高い評価を得たのは、秋田県、これに岩手県、青森県、佐賀県、長崎県が続きました。逆に、最も評価が低かったのは、山梨県で、浜松市、千葉市、新潟市などが低い評価でした。
自分の地域の現在地が可視化され、他に地域との比較が可能になったことで、各自治体は大きな刺激を受けることになりました。
共同通信は「今年6月に策定された国の自殺総合対策大綱は、地域の実情に応じた対策を求めているが、自治体間の温度差が浮き彫りにされた形だ」と指摘しました。
紀伊民報は、ライフリンクの清水康之代表のコメント「地方自治体には自殺対策をとる責務があるという自覚が欠けていると言わざるを得ない。一刻も早く対策協議会をつくり、対策に踏み出してもらいたい」を紹介しました。
「仏教関係者が自殺対策 首都圏の若手僧侶がネットづくり 横浜で初のシンポ」の記事(2007年10月20日 毎日新聞)で、ライフリンクに参加した横浜市の僧侶、藤澤克己さんらの取り組みが紹介されました。
「自殺遺族の自助グループ 長野県が計画 秘めた思い語ることから 残された悲しみ分かち合う場に」(2006年10月8日 信濃毎日新聞)で、清水康之代表の言葉「人は目を背けたくなるような悲しみがあっても、物語ることでそれを思い出にし徐々に向き合えるようになる。『乗り越える』こととは違うが、人間が本来持っている回復力を発揮して、家族の自殺にとらわれず、自分らしい人生を歩んでいける」が紹介されました。
「自殺の実態、予防策講演」の記事(2007年10月27日 京都新聞)で、清水康之代表の発言「いのちの支援は地域づくりであり、誰もがかかわる余地がある」が紹介されました。
写真は、東京・上野の国立西洋美術館で開催の「ピカソとその時代」展から