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きょう心にしみた言葉・2022年8月31日

ここに自分のことを書いたのには、理由があります。君たちに大事なことを伝えたいからです。
それは、いじめは絶対に耐えてはいけないということです。
必ず、助けを求めてほしいのです。

もし、あの時脱走して母に助けを求めなかったら、今私はどうなっているのでしょう。考えただけでも、恐ろしくなります。

「夜回り先生 いじめを断つ」(水谷修・著、日本評論社)

「夜回り先生」として知られる元高校教師の水谷修さんは、自身も激しいいじめを受けた経験があります。父を亡くし、山形県の親戚宅に預けられていた6歳の時でした。水谷さんは親戚宅を逃げ出し、ひとり列車に乗り、横浜で働いていたお母さんのもとに向かい、救われました。水谷さんは、いじめと呼ばれているほとんどの行為は「犯罪」であると指摘します。「犯罪」行為を受けているのだから、大きな声で助けを求めてほしいと。そして、大人たちは、その声を聞いたら、すぐに動かなければならないと訴えます。「犯罪」を知りながら、知らないふりをすることも「犯罪」なのだと。そして、いじめに気付いている多くの子どもたちにもお願いをします。「そのことを、まずは君の親に、そして学校の先生に教えてあげてください」。見て見ぬふりは、いじめているのと同じなんだよ、と。


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