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6.プライベートキャンプ場PJ
前回の記事で、キャンプ場に毎回予約をしなければならないことに疲れが出てきたことに触れました。私は、どこか自然に囲まれた場所に自分達だけの土地を取得して、そこをキャンプ場として使用するということを考え、その実現に向けて試行錯誤を進めました。
探すにあたって必要な条件を列挙
プライベートキャンプ場に必要な要素は何だろうか。普段何気なく使ってきていたキャンプ場ですが、行って帰ってくるまでの自分たちの行動を振り返りながら列挙していくと、それなりに色々な要素が必要であることが分かりました。
必須と考えた条件
・東京圏からのアクセス性(最大でも2時間程度)
・車で行って車を停めておけるスペース
・テントを張れる平坦なスペース
・水を汲んだり、流せる場所
・トイレ
・焚火をやっても問題のない立地(周囲に住宅がない)
・非日常感があること(山の中、川の脇等、市街地から離れていること)
できれば欲しかった条件
・近所にスーパー等の買い出しができる場所
・近所に銭湯等、身体をさっぱりさせられる施設
これはかなりの難易度・・・キャンプ場として営業し、私たちが予約して利用する施設は、上記要素をさりげなく兼ね備えていて、無意識に快適なキャンプのルーティーンを支えてくれていたのだと、感謝の気持ちが湧きました。上記条件に近づくにはどのような選択肢があるのか、頭をひねって検討を続けました。
選択肢①別荘地の土地だけ買う
最も無難な選択肢として、別荘地が最初に上がりました。富士山麓や軽井沢等に別荘地があり、その土地を買えば、ある程度造成された土地を得ることができ、別荘地の管理費なども払いながら、安全・安心に自分たちの場所を確保することができます。
しかし、それなりに整備された別荘地は、1,000万円を超える土地代となっています。数百万円台の土地もありましたが、既存樹木を伐採したりする費用が別途必要となってくるため、結果的にはそれなりの出費を覚悟しなければなりません。建物を建てない想定ではありましたが、トイレや水を使うための給排水の工事等も行う必要があり、また軽井沢等は冬場、雪の対応も必要になってきます。
実際に軽井沢の別荘地も車で回ったりしましたが、別荘地内でのコミュニティもきちんとしている様子が伝わってきて、そんな中にキャンプだけを目的に訪れるという関係性にイメージが湧かず、別荘地は不採用となりました。
選択肢②山林の土地を買う
山林の場合、所有者が持て余している所を格安で取得できる方法はありそうでした。数十万円という価格もあり、一瞬魅力的に思えたのですが、別荘地と違う点としては、完全に野生の自然の中に飛び込んでいかなければならない点です。
周囲に人の気配はなく、スーパーなどの施設も期待できないことや、給排水の工事等も土地によってどのぐらいかかるかも目安が分からず、あまりにも暗中模索な感じがしました。山林の検討を通じ、私は、キャンプといっても、完全に野生の中にいたいわけではなく、ある程度人の気配が感じられる場所を好んでいるということに気づきました。
選択肢③町の中にある田畑を買う
人の気配を求めていることに気づいた私は、比較的市街地の中にある土地でキャンプに使えるような土地はないか、と探し始めました。そこで出てきたのが「田畑」という選択肢です。意外と住宅地の中で、100~200万円ぐらいの土地があり、そちらを取得して週末の滞在先として使用するのも悪くないかなと思いました。
しかし、田畑に共通するのは、見晴らしがとても良いことです。広大な土地の中に自分たちの田畑の土地を持ったとして、皆様の目に触れながらそこでゆったりとキャンプをして帰っていく鋼の精神があるか。。トイレは周辺のコンビニをお借りするとしても、焚火もどこまで許容されるかも分かりません。どうしても、「田畑を買ってキャンプをする」という風景が最終的に想像することができず、田畑も諦めることになりました。
プライベートキャンプ場探しのプロジェクトの前半は、以上のように目立った成果も出せないまま選択肢だけが消えていきました。ただ、私達にとっては、自分たちの滞在したい拠点のイメージを明確にすることができ、とても貴重なプロセスだったと、今となっては思います。
まとめると、私達は
・深い野生の自然の中に身を置きたいわけではない。ほどよい自然でOK。
・人の気配もある程度感じられるほうがよい。
・利便性もある程度あった方がよい。
・清潔感とかも、結局必要かも。
という、キャンパーの皆様がご覧になったら鼻で笑われてしまうような条件を好んでいることが分かりました(笑)大分軟弱な条件であることは分かりつつも、そもそも自分たちが過ごしたい場所を自分達で探しているわけだから、その欲求に素直に考えればよいではないか。と考え直し、その後の検討に進んでいきます。
私が次に着目したのは、「小屋」でした。
その検討のお話は次のnoteに続きます。