新車1台分のボーナス
2021.12.15
先日冬のボーナスを貰った。
入社4年目の僕はボーナスといっても
せいぜい2ヶ月分くらいである。
人事評価で決まっていくから
特段、頑張ったとしてもある程度の限度がある。
年次であがっていくのが、出来高のないサラリーマンのつまらないところ。
一方『生保レディ』のボーナスというのは夢のある世界なのだ。
圧倒的な出来高があるからこそ
貰える人と貰えない人で大きな差がある。
ただ、貰える人にとっては上限などない。
2番手として一人一人のボーナスを見るのがこの時期の一つの楽しみだ。
ボーナスの仕組み
毎月の成績に応じて次月の給料が決まっていく営業職であるが
毎年2回(6月・12月)ボーナスというものもある。
半年間の数字でボーナスの金額が決まる。
今回のボーナスは『4-9月の上期』の数字によって決まった。
従来のボーナスは、基本的には件数と半年間の数字によって大枠が決まってくる。
ただ、このコロナ禍においてボーナスに対しての特別枠が上乗せになっているのだ。
※昨年度から始まり今回で4回目
特別枠を手に入れられるか
特別枠が生まれた背景には、コロナの影響で従来の活動が制限されているのが要因としてある。
『アポが取れないと訪問できない』だとか、『会いたくない顧客の増加』だとか、『職域活動が禁止となる企業』だとか
これまで当たり前にできていた活動が、大きく制限されているが故に、満足のいく活動ができないのだ。
それに対して、会社として様々な緩和であったり、対策はされているが
その一つがボーナスの上乗せ支給である。
この上乗せはこれまでのボーナスの金額を大きく変えたのだ。
具体的には、一定の数字をクリアした人に対して上乗せがある仕組み。
同時に、その数字まで届かない人に対しては上乗せがない。
活動制限があるものの、これまでのボーナスの仕組みと同じということだ。
上乗せ部分を手に入れられるかでボーナスが大きく変わってくるのだ。
新人にとってのビッグゲーム
もちろん、ボーナスは少なからず年次も関わってくる。
ただこの特別枠については、数字しか見られない。
だから入社した間もない新人にとっては、入社1年も経ってもないのに、えげつない金を貰う可能性もあるチャンスなのだ。
やらなければ新人のボーナスなんて少ない。
具体的な金額としては5000〜30000くらいが多い。(入社1年以内)
夢のあるボーナスといえど現実はこんなもん。
ただ今回の特別枠を手に入れることができた新人は、僕以上のボーナスを貰うことができたのである。
金額を見て夢ではないかと疑ったり、とても驚き喜んでいた様子が印象的であった。
従来のベテランと新人によって差をつけているのではなく、
このコロナ禍においては、やった人とやらない人で差をつけているのが、少し変わった仕組みでもあった。
そして上乗せであるからこそ、これまでボーナスを貰ってきたベテランにとっても
このコロナチャンスにより、今までで1番高額なボーナスを貰ったという人も多い。
会社としての粋な計らいであると感じた。
ただやった人だけ。当たり前だ。
ぶっちゃけいくら
この仕事は頑張っている人にとってはめちゃくちゃ大変。
頑張らない人にとっては楽。
やったら報われるし、やらなくても最低限は給料として貰える。
ただやった人は、その頑張りが給料そしてボーナスとしても報われるのは夢がある。
今の60名の所属員のボーナスを見た。
1番数字を上げている人は
新車1台分買えるほど貰っていた。
僕のボーナスの5倍くらい。
他の良い会社に勤めている40-50代のサラリーマンよりもらっているのではないか。
新人を見ても、3桁万の人も少しだがいるのは事実。
昨年まで主婦やパートをしていた人が、仕事を変え数ヶ月働いただけで3桁万貰っているのだ。
もちろんコロナチャンスがあっての金額だが
それを見た時、夢がありすぎると思った。
ベテランから新人への言葉
このボーナスによって、幸福感を得られた人だけではない。
むしろ、納得のいく金額でない人が大半である。
その人たちにとっては、このボーナスが反対にモチベーションを下げる要素となっていた。
次のボーナスに向けて頑張ろうと思える人、自分自身に喝を入れられる人なんて少数派である。
そんな中、1人の70歳越えのベテランが新人に対して話していた。
この人は今年度いっぱいで定年退職される方だ。
「一生懸命活動したら、これだけ貰えるんだよ」
「やれば必ず報われる。ただやらなかったら無理だよ」
と実際に明細書を見せて言っていたのが、印象的であった。
『長』そして2番手である僕がモチベーションを上げるためにいう言葉は、人によっては何を言っても綺麗事に聞こえる。
ただ苦悩も喜びも経験してきたベテランからの一言ほど、大きな力を持ってることはない。
その新人も70歳越えのお婆ちゃんがこれだけ頑張っているんだから、自分もやらないとと思ったそうだ。
決して辛いだけがこの仕事ではない。
その辛さや大変さの分、報酬や喜びも多くある仕事なのだ。
今回のボーナスはそれが目に見える形であわられる機会。
僕自身もまた頑張ろうと思った。
でも来年の夏・冬のボーナスはもうなんとなく決まっている。
どんだけ頑張っても同じだった。
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