日記 2024/11/11〜2024/11/16 阿部和重にハマる
2024/11/11
月一の通院の日。
ここ一週間くらい耳鳴りが酷く、睡眠を妨げられることが多かったこともあってそのことと、あとはこの二ヶ月くらいのことだが寝る前になって顔の頬のあたりが痙攣する症状が出ることがあるのでその二つの症状について報告した。前者は今に始まったことではなく以前から継続的に出ている症状ではあるからほとんど何も言われなかったが、後者に関してはもし症状が酷くなるようであれば薬を増やすなどを検討しないといけないだろうということだった。ミオクローヌスに関連した症状だったらしい。ここまで特に大きな症状の変化がなく、薬の量を増やすことはなかったが、増やすのは気が重いなぁと思う。耳鳴りも含めて今のところは様子を見るしかない。
月曜だったからか、特に薬局で薬の受け取り待ちの人がいつもの倍くらいいた。耳鼻科もあるビルだからか風邪のような症状の人も多かったようだ。
娘も3日前くらいから風邪の症状が出ていて、昨日のイベントも出演できるか微妙なところではあったのだが、熱は全くないし、症状といえばちょっといした咳と鼻水くらいだったので、そのままイベントに出演し、いつものようにかましていた。昨夜はずっとうなされていていよいよ熱が出たかと思ったのだが、朝起きてみると鼻水が出ていただけで熱はなかった。妻が言うには、風邪も治りかけではないかということだった。昨日は一日雨だったが、今日は変わって晴天。外で遊ぶにはもってこいの気候だが、娘の体調がそんな感じなので遊びに行くことはできない。家で遊ぶことになるだろう。
病院の帰りにプラリバのくまざわ書店に寄り、ウォーリーを探せのスピード対決の本を購入した。乗代雄介の中編が掲載されている群像は置いていなかった。ジュンク堂で探すしかなさそうだ。前回行ったときにもそうだったのだけれど、鳥羽和久さんの「「学び」がわからなくなったときに読む本」が大大的に展開されていてあぁ早めに読みたいなぁと改めて思ったのだけれど、鳥羽さんの本を買うのであればとらきつねかトークショーなどのイベントで買いたいし、今回は買わなかった。
というわけで今夜は娘とウォーリーのスピード対決だ。
スタカンを聴くと気持ちがいい季節がやってきた。
2024/11/12
幼稚園の七五三で大名の教会へ。毎年行われていたのだが、今年が最後ということで、有給を取って初めて参加することにした。
朝9時前には教会へ到着。式典自体は10時開始だったが、娘は出番があるらしく早めに来てくださいということで、娘を先生に預け、しばらく待機。
綺麗めの格好をしなければならなかったため、今日久しぶりにセットアップをタンスから出して着てみたところ、だいぶ窮屈に感じた。あまりこういった格好をしないからと思いたいが、これまではゆるゆるだったパンツがきつかったのだから太ったということだろう。うむ。これはよくない。
あと、スーツのような格好で考えるべきは僕のロン毛である。実際のところロン毛というほどの長さでもないのだが、男性にしては長すぎるほどで久しぶりに会う友人たちからはおまえそんなロン毛やったけとは言われる。このロン毛をどうするか。そのままの状態ではとてもスーツには合わない。まとめるしかないかと思って昨夜まとめようとしたが、前髪が短すぎて一つにまとめることができない。結局、グリースでなでつけ、後ろ髪はそのまま跳ねた状態となった。今の髪の長さは中途半端で、清潔感を出すにはもっと伸ばすか、切ってしまうかどちらかしかない、ということがわかった。今のところの気持ちとしてはそのまま伸ばしたい、ということでさらにロン毛になるのかもしれない。
教会であったため厳かな雰囲気の中式典は行われたが、子どもたちが発する祈りの言葉や歌がそこに和やかさを与え、窮屈さは一切感じなかった。司祭の言葉もとてもよかった。前述したとおり、年長の娘は園児を代表した数人の中に選ばれたため、途中で出番がやってきた。司祭の前に出て、何かを差し出す。その差し出す前に一礼をする流れになっていたのだが、娘は4人いた中の一番最後で左端だった。礼をするときに、背中を伸ばすことに意識しすぎていて、さらには司祭から視線を外さないようにしたからか、顔だけ前に向いていてお尻を突き出すような変な格好のお辞儀になった。なんだかおかしなお辞儀だなぁと思って少し笑いそうになっていたら横の妻が笑いを押し殺していて、それにつられてというのか、あのお辞儀の仕方はやはり面白かったのだと思い、そこからツボって笑いが止まらなくなってしまった。吹き出してしまってなんとか咳でごまかしたが、妻がいうにはごまかせていなかったらしい。やってしまった。妻が笑ったのはお辞儀をしたときに、わかめちゃんのようにパンツが出てしまったかららしかったが、それを見たらさらにやばかったかもしれない。とにかく3分くらい笑いが止まらず困った、汗が止まらなかった。和やかさはありながらもやはり厳かな空気だった大聖堂はもちろん笑いは許されない雰囲気だったが、だからこそツボってしまう。そういえば葬式でもそうだった。祖母の葬式で悲しくて仕方なくて号泣していたのに、祖父がいきなりお経のような歌を熱唱し始めてそれにツボって笑いが止まらなくなったことがあった。厳かな雰囲気というのは苦手だ。
七五三会は11時には終わり、娘と妻たちはランチ会へ。僕はそのまま帰るのも、と思い、久しぶりに風街へ行った。バジリコパスタにシナモンコーヒー。美味し。
昨夜は全く寝られず、帰宅後は阿部和重の「シンセミア」を読みながら寝た。で、19時からはスペイン語教室。
2024/11/13
ここ三日間ほど眠らない日が続いている。全く眠れていないわけではないと思うのだが、かと言って寝た感覚を覚えることもなく、寝入ったと思っても何度も意識が戻り、そのたびにスマホを確認したりしている。甲斐がFAをするか否か気になっていたことも影響しているかもしれないと思いつつも、眠れないほど気になっているわけではない。ただ、甲斐のFA確定のニュースを確認したときには完全に意識が戻り、それから30分くらいスマホでニュースの詳細やSNSでの反応を確認していたので、一気に覚醒する程度には気になっていたということだろう。ここ一週間くらい酒を毎日のように飲んでいたことも影響しているかもしれない。酒を飲むときには基本薬は服用しないのだが、服用せずともしばらく症状もなかったので調子に乗ったところはある。昨日は酒を飲まず、また寝る前にはカフェインも摂取せずにミオクロークスの症状を止める薬を飲んだ。とりあえず今日も同じようにして様子を見てみようと思う。幸い、体はそこまでしんどさは感じない。
昨日の七五三会で入った大名の教会の前を通った。この教会は大名にあることもあってこれまで数えきれないほど目の前を通っていたが、入ったことも、入ろうと思ったこともなかった。昨日はいろんな意味において印象に残った七五三会になったが、この教会に実際に入って雰囲気を感じられたことはよかった。これからは目の前を通っても見知らぬ教会ということにはならない。
中学から大学までキリスト教の学校に通い、特に中高は学校敷地内の寮で過ごしていたし、同じ敷地内の修道院に行くことも頻繁にあった。キリシタンではないが、ミサに参加させてもらったことは何度もある。規模は違うにしても、大名の教会の雰囲気はそのときのことを思い出すものであり、懐かしさもあった。キリシタンが多く出てくる「将軍」を観たばかりであったことも影響しているかもしれない。僕にとっては教会というのは馴染みがあって親和性の高いものであり、だからこそ心が穏やかになる場所だということを改めて感じた。また行く機会があるかはわからないが、この教会の前は毎日のように通るので、通るたびに思い出すだろう、今この日記も教会を通ったあとに、昨日の教会のことを思い返しながら書いている。昨日は貴重な機会だった。
昨日はスペイン語のレッスンだった。コロナでスペイン語の勉強が寸断されて、それ以来なかなか身を入れて勉強することができていないが、スペイン語で話すと楽しく、もっと勉強したいと思う。今年も残り1ヶ月少し。想定していたレベルまで到達するのは難しいかもしれないが、できる限りの習得を進めていきたい。まずは単語だ。面倒だが、こればかりは毎日少しずつでも覚えていくしかない。年内には「百年の孤独」の再読を終えるだろうから、その後に原文と照らし合わせながら読むことにも挑戦したい。
あぁ、甲斐は他のチームに行ってしまうのだろうか。選手の権利だからいい選択をしてほしいとも思うが、ファンとしてはやはりホークスに残ってほしいなあ。
2024/11/14
今日はマンション全体が朝の8時半から17時半まで完全停電となった。僕は8時には家を出るし、終わるまではオフィスにいるのでほとんど関係なかったが、妻は大変そうだった。今日に限って幼稚園の授業参観があり、その後時間を置いてお迎え、そして夕方からは娘をバレエ教室に連れて行かなければならない。つまり、どこか一箇所で時間を潰すことが難しい状況であった。大荷物を抱え、移動しなければならないかった。
完全停電で困るのは冷蔵庫が使えなくなることである。
この季節なので冷蔵はまだいいにしても冷凍は完全にアウトである。以前買っていたアイスが2つ残っていた。この日までに食べないとと思っていたが、昨夜まで忘れていた。どうしよう。気づいたときにはもう夜中だった。さてどうしよう、三日間あまり寝ることができていないのにお腹を冷やした状態にしてもいいものか。きっとよくないだろう。でもアイスを食べればきっと満足する。ストレス解消になる。不眠はストレスからきているかもしれない、ええい食べてしまえ。食べた。2つとも完食。結果、ぐっすりではないものの、この三日間とは違って確実に寝られた感覚があった。
妻が言うには16時頃には停電作業は終わっていたらしい。料理をするだろう時間に終わっていてよかった。
日中はまだまだ暑い。ロンTが活躍しまくるのだが、ロンTはあまり数を持っていない。UNIQLOのロンTの着回しになってしまっていて、ここのところユニフォーム化しているのだが、考えなくていいので楽だ。季節の変わり目は服をどうするかで頭を使うことがあるのだけれど、それがあるからこその変わり目であって、だから例年とは少し違う感じもする。いつまでロンT1枚で過ごせるだろう。もっと着る服で悩みたい気持ちもある。読書の秋、スポーツの秋、服選びで悩み楽しむ秋。今のところ服選びはあまりできていない秋である。
2024/11/15
確認してみると阿部和重の「アメリカの夜」は10年前に購入し、今回それ以来の再読だった。それ以来、阿部和重の小説は読んでこなかったのだが、10年ぶりに「アメリカの夜」を再読してその世界観にすっかりハマってしまい、先日ジュンク堂に行って「シンセミア」を購入した。文体は「アメリカの夜」とはだいぶ違っているので、どこでその変遷があったのか「アメリカの夜」と「シンセミア」の間に発刊された本も読みたいと思っているのだけれど、とにかく「シンセミア」は「アメリカの夜」よりも一文が短く、文体のドライブ感が凄いのでどんどん読み進めてしまう。最初の数十ページはいつものように他の本と併読していたが、途中から物語から抜け出せなくなり、併読している本は一旦は置いて「シンセミア」ばかり読んでいる。間もなく上巻を読み終えるのだが、先日買ったのは上巻だけで手元に下巻がない。すぐに下巻に移ることができないのは辛い。電子書籍で読むか、明日時間があるかわからないが買うまで待つか。迷うところだ。上巻は紙で下巻は電子というのも気持ちが悪いので紙にしたいところではあるのだけれど、そこまで我慢できるか。
「将軍」を観終えたあとからNetflixで「ピーキー・ブラインダース」を見ているのだが、これまた面白い。衣装がまたかっこいい。ハンチングが欲しくなる。暴力的である点においては「シンセミア」とも通ずるところがあり、「シンセミア」を読んで「ピーキー・ブラインダース」を観るというのも違和感がない。
年末にかけて読む本が限られてきた中で阿部和重の小説にハマり、少なくとも神町トリロジーを読み終えるまでは阿部和重の小説から離れることはできそうにない。読書計画なんてあってないようなものだが、しばらく阿部和重の小説ばかりになりそうなので今年中に読みたいと思っていた小説に影響が出そうではある。しかし時間を忘れ、併読している本を置いてまで読む本は久しぶりのことであるから、未読の阿部和重の本がたくさんあることに幸せを感じてしばらくはどっぶり浸かりたいと思う。
2024/11/16
昨夜はNewJeansが出演するということで「ニノさん」を観た。
ADORやHYBEとの争いもいよいよ最終局面を向かいそうで、どうなるかはわからないが、どうなろうとも5人を応援し続けることには変わらない。ADORにもHYBEにもミン・ヒジンにもそれぞれ相容れない主張があって、そしてそれぞれの中に問題があって、円満な解決にはならなさそうではあるけれど、たとえNewJeansというグループ名がなくなろうとも、これまでの楽曲が使えないことになろうとも5人は一緒に居続けるだろうし、アーティストとしての活動を続けようとするだろう。どういう着地を見せようが、新しい形での活躍を心待ちにしたい。国会で証言したハニをはじめ、5人全員がしんどい状況ではあるのだろうが、ライブやテレビ番組に出ているときにはそのことを一切表に出さない、感じさせない。パフォーマンスはいつだって圧倒的で、娘も僕も妻も観るたびに釘付けになっている。いつかコンサートで生で観られる機会があるといいのだけれど。
長時間のドライブのときには車内のBGMで少し揉めるのだけれど、Apple Musicの2024年トップソング、僕が2024年に再生した数が多い順で作成されたプレイリストを流したところ、NewJeansのほぼ全曲が入っていて、かつ折坂悠太やcero、そして2月にライブに行ったPaul Wellerなども入っていたのでみんなが満足する車内BGMになった。ほとんどがライブに行ったミュージシャンの曲で構成されている中に、NewJeansはコンサートにも行っていないのにこのプレイリストに入っていた。家族で聴く機会が多かったというのもあるだろうが、Apple Musicを家族で使うのは車の中だけなので、僕個人としても相当聴いたのだと思う。ちなみにNewJeansは2023年トップソングにも入っていて、この2年間はNewJeansどっぷりだったということになる。
できることならこれからもNewJeansを追い続けたい。繰り返しになるが、どういう形であれ5人が活動を続けてくれることを心から願う。まずは、現在の複雑な状況が解消されてほしい。まだ若い5人がこんな問題に巻き込まれ、しんどい状況の中、自ら声明を発表するような状況はおかしい。
今日、娘はダンスイベントの出演。先週はコンサートホールで、今日は小学校の体育館だったのでだいぶ雰囲気が違っていたが、笑顔も見せながら最高の踊りを見せていた。先週は撮影が許されていなかったが、今日は問題なく撮影できたので帰宅後娘の表情を見てみると、ハニのように舌を出したり表情を作って踊っていた。まだ幼稚園生ではあるが、小学校以下で構成される子どもグループの中で娘は古株になってきた。もう3年半続けている。先生からも信頼されているようだ。
とりあえず今月は外部のイベント出演は終わり。忙しい一月だった。
「シンセミア」の下巻は紙で買った。