日記 2024/07/29〜2024/08/04 忙しい週末 cansadísimo

2024/07/29

 昨日の娘の誕生日パーティ、そして金曜日からのフジロック配信の余韻が残る一日。娘は昨日主人公としての一日を楽しみ切って、習い事もない今日はゆっくりと過ごしていた。僕も今日は仕事ではあったが、終日在宅で、そこまで忙しくはなかったので余裕をもって仕事を進めることができた。
 
 毎年フジロックに行っていたときには、フジロックで夏休みが終わって、そして最終日をもって夏休みが終わるような感覚があって、フジロック明けは正月のようなダルさというのか、怠けた感じがいつもあった。フジロックに通ってた間の数年はみつまた地区の宿をとっていて、あの辺りはフジロック期間中であっても長閑でゆったりとした空気感で、まるで祖母の家に遊びにいったときのような、「菊次郎の夏」に出てくる田舎のような雰囲気だ、フジロックが終わることの寂しさもあったけれど、みつまたから離れるのもまた寂しかった。
 
 ここ数年は苗場に行くこともできていない。娘が生まれたということもあるし、福岡からだと単純に遠すぎる、お金がかかりすぎるというのがある。Bob Dylanでも来ようものならまた行くかもしれないが、今はそんなにどうしても観たいようなライブもない。ブルース・スプリングスティーンが来るのであれば行くかもしれないけれど。
 
 今年の大トリはノエルで、ソロのバンドを熱心に聴いているわけではないので、ゆったりと観ようかと思っていたところOasisの曲を何曲も演奏してくれた。気づけばパソコンの画面の前で一緒に合唱していた。途中まではThe Allman Betts Bandと切り替えながら観ていたが、ノエルの曲はOasisも含めてフック感が強く、ノエルに引っ張られ、途中からはノエルしか観ていなかった。大トリのノエルは素晴らしかった。
 
 前回にノエルを観たのは、フジロックにOasisが来たときで、しかし僕はそのときOasisを最初から最後まで観たわけではなかった。その年もMetesはFunky Metersとしてフジに来ていて、Oasisの日にはホワイトステージでThe Neville Brothersが出ていたので僕はそっちを観ていた。
 僕は前から2列目くらいのかなりいい位置にいて、周りにいたのは結構ガチなセカンドライン・ファンクのリスナーだった。
 「グリーンにいるのは仲が悪い兄弟じゃん、みんな仲良く楽しみましょうよ」と言っているお兄ちゃんがいて周りにいる誰彼構わず絡んでいたが、彼もThe Neville Brothersのことが相当好きだったらしく、始まるまでずーっとファンクのことを楽しそうに語っていた。が、そのお兄ちゃんはライブが始まると力つきたのか、最前列の柵に寄りかかって寝てしまっていた。ということを思い出した。
 The Neville Brothersのライブが終わってグリーンステージの方に向かってもOasisのライブはまだ終わっていなくて、だからアンコール含めて数曲を観ることができた。Don't Look Back In Angerもそのとき聴いたはずだ。今回のフジロックはなんだか懐かしかった。
 
 しばらくはMetersやThe Neville Brothers 、そしてOasisのアルバムを聴いて過ごそうと思う。

2024/07/30

 大田ステファニー歓人の「みどりいせき」読了。これはずるずる読むべき物語ではないと感じて、併読している本を一旦置いて一気に読んだ。使われている言葉の意味が分からないところもあったが、文体や物語に入り込んでいくとそれも気にならなくなり、というか僕も若かったときには会話で使われている言葉がわからなくても何となく分かった気になって、ときに背伸びをして会話に参加するようになっていたというのか、おおよその感じだけでも伝達できればいいと思って言葉を使って話していた、そのときの気分を思い出しながら物語を読み進めた。またすごい小説が出てきたなぁ、すんごい小説を読んだなぁ、と読み終わって呆然としている。積ん読本は山のようにあるが、次に読む小説をどうするのか決めるのが難しくなった。
 
 オールスターも終え、プロ野球も後半戦。ファームで結果を残した4人が支配下登録された嬉しいニュースがあった。そして今日はヤンキースからジーターの加入が決まったと。ヤンキースのジータってこれはあのジータ、なわけがなく、しかしあのジーターにちなんでつけられた名前らしく、つまりジータはラストネームではなくファーストネーム。そのジータはもともとトッププロスペクトだったようで、内野守備もすんごい上手いらしい。そのすんごい動画観た。さらにはまだ26歳とのこと。今年だけでなく来年以降も見越した獲得なんだろう。これから後半戦がまた楽しみだ。
 で、このジーターはコロンビア出身なのだが、幼少期からアメリカに住んでいたらしいから、日常的にはスペイン語ではなく英語を使うんだろうか。ホークスには南米出身の選手が多く、スペイン語を勉強する上で彼らの話し言葉を聞くのは勉強になる。オスナのスペイン語は最初から聞き取りやすく感じたが、モイネロのスペイン語は最初はほとんど聞き取ることができなかった。それがスペイン語教室に通うようになってモイネロのスペイン語も徐々に聞き取れるようになってきた。モイネロは先発転向してヒーローインタビューをする機会も増えてきたから、単純にモイネロのスペイン語を聞く機会が増え、耳が慣れたこともあるのかもしれない。ヘルナンデスのスペイン語はほとんど聞いたことがない。で、ジーターだ。ジーターもスペイン語を話すのであれば、コロンビアのスペイン語を聞くことができる。コロンビアといえばナルコスで、パブロ・エスコバル。入団会見があるだろうから、彼の第一声を聞くのが楽しみ。

 いやはや楽しみだらけ。

2024/07/31

 今月は娘の誕生日、東京行き、妻と娘の手足口病感染、誕生日パーティ、フジロック配信などイベント・トラブル尽くしの月で、一ヶ月がとても長く感じた。そして今週末の土曜日にはピアノ発表会、日曜はダンスイベントとまた重なって忙しさはまた続いていく。おまけにこの暑さである、これだけ暑くなった今でも夏は好きな季節だが、加齢も伴って、会社に行くだけでもどんどんと体力が削られていく感覚がある。発表会を前に体調を崩すわけにはいかないので、いつも以上に体調管理には気を付けないといけない。
 
 今日は欠勤が出た影響と、月末ということもあって忙しい一日だった。マストでしなければいけないところまでは終わらせることができたが、月初はさらに忙しくなるので、明日が恐ろしい。今日欠勤した同僚は熱があるとのことで明日も人員が足りない可能性が高く、それだと明日の業務はさらに厳しくなる。が、考えても仕方がない。明日になったらまたがむしゃらに働くしかない。

 疲れたから今日は大して書くこともない。

 そうだ、昨日「みどりいせき」を読み終え、次は何を読もうかとしばらく考えていたが、高橋源一郎の「日本文学盛衰史」を読むことにした。この小説はとても面白い、面白いのだけれど、電車の中で読むのは少し気を使う。ページによっては卑猥な言葉の羅列で、生々しい画像があるページもある。ローマ字日記やメールのやりとりの箇所は本を90度傾けて読まないといけない。だから読む場所を少し考える必要がある。でも面白いから、一度読み始めると周りを気にせずにぐんぐん読み進めてしまう。読み進めるとアンストッパブルなのが高橋源一郎。戦後文学編も含め、しばらくの間「日本文学盛衰史」を楽しみたい。

 そして、今日はくどうれいんの「うたうおばけ」を読み終えた。この本は1月にポール・ウェラーのライブのために大阪に行ったときにtoi booksで買った本で、ポール・ウェラーのライブが始まる直前まで会場で読んでいた。Notionにも記録がある。1月26日に購入し、7月31日に読了。もちろん全く読んでいなかった期間もあったわけだが、今日最後のページまで読み終えたあとに改めて最初のページから読み返してみたら、つい最近読んだかのように記憶に色濃く残っていた。なんばHatchで読んでいた最初の十数ページには、読んでいたときの会場の雰囲気、モッズスタイルのかっこいいおじさんたち、ライブ開始を待ちわびるみんなのザワザワしたあのときのことが刻み込まれている感じがした。ポール・ウェラーかっこよかったなぁ、いいライブだったなぁ。一度目の読了までには時間がかかった本だったが、これから二度、三度と読み返していく本になりそうだ。

2024/08/01

 今日から8月。月初。予想していたとおり今日も欠員が1人出てカツカツの状態で、月初の忙しさも加わり一日中余裕がなかった。残業、疲れた。明日は人員不足は解消されるはずで体制としては問題なくなるが、今日の残タスクもあるので忙しくなりそう。ここ二ヶ月はずっと平穏だったから久しぶりに忙しい時間を過ごした。

 朝、オフィスに向かうときには太陽が雲に隠れていて、風も適度に吹いていてとても気持ちがよかった。朝、汗だくになりながらも30分歩くのと歩かないのでは頭の働き方が違う。忙しそうだったから歩いたわけではないが、歩ける天気で良かった。蝉の鳴き声は相変わらずイヤホンを貫いてくる。超相対性理論を聴きながら歩き、ところどころ蝉の鳴き声で聞こえないところもあったが、それをノイズとせずそのまままるっと受け入れる。深井さんゲストの会。リズムに対する認知の話が面白かった。

 昼から在宅で仕事。娘の友だちが遊びにきていた。娘の周りではおたふく風邪と風疹の予防接種を受けている友だちが多いらしく、今日遊びに来た友だちも先日受けたばかりとのことで、じゃあ予防接種の予約をしようかと妻が言ったところ娘号泣。友だちは大丈夫だと慰めてくれたが、大丈夫なわけがないとさらに号泣。ガチ泣き。今日は娘が号泣し断固拒否したので予約はしなかったが、おたふく風邪になると怖いから近いうちに予防接種の予約をしないといけない。
 予防接種予約騒動でナーバスな状態になった娘だが、明後日はピアノの発表会で、妻も若干スパルタになっているのでそもそもがピリピリしている。日曜のダンスはそう大きいステージではないからさほど緊張はしていなさそうだが、その分遊べなくなるのでそれがストレスのようだ。遊びたい、遊びたい。わかる。夏休みだから遊びたい。僕だってプールに連れて行きたい。が、なかなか娘の習い事がない日と僕の休みが合わない。僕も泳ぎたいし、夏休みの間に2回は行きたいと思っているのだけれど。

 とりあえず今週を抜けたら少しは余裕ができる。ふんばりどころ。

2024/08/02

 昨日遊びにきた友だちにお土産として娘は貝殻をあげたのだが、そのことを後悔していたらしく朝からずっと元気がなかったため、百道浜へ貝殻を拾いに行っていた。仕事をしている間、LINEで楽しそうにしている娘の写真が何枚も送られてきた。何十個も貝殻を拾ったあとは、砂場で遊んでいたらしい。妻が持っていたビニール袋を飛ばしてしまって、娘が走ってそれを取りに行ったところ、取った先で娘がギャン泣きした。地面が熱くなっていて軽く火傷を負ってしまったようだ。帰宅後、娘に足を見せてもらうと、ほとんど腫れていなくて今のところは水ぶくれもできていなかった。多少赤いくらい。病院へ連れて行くこともできたが、娘がもう痛くないと行ったのでとりあえず様子見。明日はピアノの発表会だ。今日の火傷の影響がないといいのだけれど。

 一年前の発表会に比べると、ピアノの教科書はハイペースで進み、僕が口を出すことができないレベルまで一気に到達してしまった。僕も子どもの頃バイオリンを数年間習っていたので多少楽譜を読めるはずだが、娘の楽譜を見たらさっぱり分からなかった。ダンスをしていることがいい影響を及ぼしているのか、リズムの取り方も上手い。日記を書きながら思い出したが、一年前にはウクレレでセッションをすることもあったけれど、僕のウクレレの腕前ではセッションはもうできないかもしれない。発表会が終わったら試してみよう。今試してリズムが狂ったりして明日の発表会に悪影響があるといけない。

 超相対性理論の深井さんゲストの会を聞きながら、あぁそうだ、僕もドラムがしたかったんだったと思った。と思いながらも実現することはなく、でもたびたびそのことを思い出し、先日も近くのヤマハ教室のレッスン募集のところを見ていた。ドラムの講師が村上“ポンタ”秀一に習ったと書いてあった。気になったし習いたいと思ったけれど、レッスン料が高かったし、家に電子ドラムを置く場所もないし、何よりスペイン語を習い始めたばかりだったから断念した。そういえば長嶋有さんもドラム習っているんだよな。書いているとまた習いたくなってくる。絶望的にリズム感がないのにドラムはずっと気になっている楽器で、だから独学では無理だけれど習ってみたい。ドラムでThe Bandの曲を叩けるようになりたい。叩くときのLevon Helmの姿勢を真似しながらスティックを握って叩いてみたい。そして娘のピアノといつかセッションしてみたい。と、勝手に夢は膨らむ。
 
 明日のピアノ発表会、娘がんばれ!

2024/08/03

 現在20時半。アイスコーヒーの美味さが体に染み渡る。そして折坂悠太の「あいず」のツアー音源が心に染み渡る。「呪文」の初回特典として付いていたものだ。今日は家族3人ともどっと疲れた。
 
 今日はピアノ発表会。13時に家を出、14時前に会場入り。14時半から本番。今回の発表会の課題曲は3ヶ月前くらいから練習していたが、最初は難しと言って投げ出すこともしばしばだった。1ヶ月ほど練習して曲に慣れていき弾けるようになっていったが、しかしそれでもノーミスでできるのは10回に1回程度。この1ヶ月の間でも上手く弾けるかは半々といったところだった。だから発表会で上手に弾けるかわからなかったが、たとえミスをしたとしても最後まで弾いて楽しむことができればいいと思っていた。
 会場に行く車の中で娘は「きんちょうする」と言っていた。娘にしては珍しいことで、ダンスもピアノも舞台経験がそこそこあって、1,000人を前にして踊ったことも何度もある。そんな舞台でも緊張すると言ったことはほとんどなかった。ピアノの発表会は内輪だけで、来るとしても50人程度。ダンスはチームで踊るのに対してピアノは1人であること、そしてやはり曲が難しいことで緊張しているのかもしれなかった。
 娘の出番は3番目だった。たまたまだが、2番目は一緒のピアノ教室に通っている娘の友だちで、同じ学年同じクラスで、プライベートでも仲が良い。その友だちが堂々と発表したのを見届け、緊張がほぐれたのかもしれない。舞台に出てきた娘はリラックスした表情でしっかりとお辞儀をし、ピアノに座った。去年は先生との連弾だったが、今回から娘一人だ。いつピアノを弾き始めるかは娘次第で、その後の子どもたちの発表を見ていても、座ってから弾き始めるまでの時間はまちまちだった。娘は座るやほとんど間をおかず弾き始めた。
 1曲目は少し早めのテンポの曲、そして2曲目はかなりゆったりめのテンポの曲だ。1曲目は家で聞くよりもずっと跳ねたリズムで演奏しているように聞こえた。自らが弾くピアノの音にノっている。この調子なら大丈夫だと思った。ほぼノーミスで1曲目を弾き終え、2曲目はテンポがガラッと変わる。1曲目はかなり気持ちよく弾いただろうが、その分切り替えが難しいかもしれないと思った。が、2曲目は2曲目でいつも以上にゆったりと弾いているようだった。あまりにもゆっくりで、会場の雰囲気をもっていっている感じがあった。後ろで泣いていた子どももいつの間にか泣き止んでいた。一音を弾いてその響きの余韻が終わるか終わらないかくらいで次の音を出す。途中はその響きが完全になくなり音を見失ったかと思ったが、娘の顔を見ると頭をゆっくりと上下させながらリズムを取っていた。5秒だか、10秒だかはわからないが、かなり時間が経ったと感じたくらいでまた弾き始め、最後までそのゆったりとしたテンポを崩さず弾き終えた。今まで家で聞いた練習を含め、今回の本番が一番上手だった。
 娘の後に弾いていた上の学年の子どもたちもとても上手だった。皆堂々とステージに出て、たとえ失敗しようとも諦めることなく最後まで弾き終え、最後は胸を張ってステージを後にしていた。それぞれの子どもたちの晴れ舞台というだけでなく、いち聴衆として聴き応えのあるとてもいい発表会だった。
 帰りの車の中で、娘に本番は緊張したかと尋ねたところ、全くしなかったという。先に友だちが弾いたからそれでほぐれたのかと思ったら、昨夜の夢の中でピアノ発表会に出て、それをそのまま披露したから緊張しなかったのだという。先に発表会に出て、実質二回目の発表会だったということか。しかし夢に出るほど強く意識した発表会だったということだろう、最高の演奏ができてよかった。
 それから娘と妻は車を途中で降り、ダンス教室へ向かった。明日ダンスイベントに出演するのだが、練習が足りていないので途中からでも参加したいのだという。ピアノ発表会の晴れ衣装のままダンス教室へ向かい、30分ほど練習に参加した。僕は一旦家に車を家において、天神に向かった。本のあるところajiroで池谷和浩の「フルトラッキング・プリンセサイザ」を購入。BOOK READING CLUBで宮崎智之さんが紹介していた小説だ。書肆侃侃房の本だからかサイン入りの本があったのでそれを購入。この本はずっと読みたいと思っていたので、明日からでも読みたい。娘と妻と合流することなっていたが、2人が少し遅れていたのでそのままジュンク堂にも行った。ジャック・ロンドンの「マーティン・イーデン」を買おうと思って手に取ったのだけれど、そのときに妻から終わった旨の連絡があり、レジも並んでいたので断念。すぐには読めないだろうから、また今度「マーティン・イーデン」を買って、この夏の間には読みたいと思う。読みたい本だらけ。どうしましょう。
 妻と娘と合流し、ご飯を作るのもしんどいということで、ソラリアステージにあるピエトロへ。なす辛を食べる。相変わらずの安定の美味さ。食べ終わり、薬局で明日のための暑さ対策をいくつか買って帰宅。
 
娘はずっと眠たそうにしていた。僕も妻もぐったり、アイスコーヒーを褒美として飲む。

Estoy muy cansado, cansadísimo.

2024/08/04

 ダンスイベントのため糸島へ。ホークス戦が13時から開始で12時に家を出ると、渋滞が凄まじく迂回をせざるを得なかった。が、予定通り待ち合わせの1時間半前には到着。ニュージーンズを聴きながらのドライブ。どんな景色にも合うニュージーンズは最高だ。
 どうせなら早めに行ってハンバーガーでも食べようということになっていた。で、ハンバーガーを食す。娘はホットドッグたったが、ウインナーが極太。ハンバーガー美味し。ダンスイベントの会場は野外だったため、今日もアイスコーヒーがとても美味い。この夏のアイスコーヒーの救世主であることよ。

 ホークス戦が気になり、ギリギリまでラジオを聴く。ふと車のディスプレイオーディオの画面を触っていたところ、テレビという項目を見つけたのだが、スマホと接続して使う前提のディスプレイオーディオだからテレビとは名ばかりのもの、どうせ観ることはできないんでしょと思いながらも触って、少し待つとNHKが映った!チャンネルを変えようとすると地域設定が東京になっていたので福岡に設定し直す必要があって、その手順が少しわかりづらくはあったが、設定後はテレ西が綺麗に映り、ダンスが始まるまではノーヒットノーランで抑えていた大関のピッチングを確認することができた。

 外はずっと暑かった。でも例年以上に暑いと言われるが、今日に関して言えば、すくなくとも糸島は、子供の頃に感じていたのと同じくらいの暑さのようにも思えた。子どもの頃も暑い暑いと言いながら、真っ黒に日焼けして外で遊んでいたが、気温は今の方が高くても暑い言っていたときは今暑いと言っているのとそんなには変わらない情緒で、帰ったら暑かったぁと言いながら冷蔵庫にあった麦茶をぐびっと一気に飲んで美味かった、それは今のアイスコーヒーと一緒だ。しかしだからと言って子どもの頃のようにずっと外で遊べる体力も、その耐性もないのは事実で、ちょっとの時間だけ外にいて、子どものときを思い出すような暑さだなぁと呑気に感じているだけで、実際のところはやはりとてつもない酷暑であって。糸島ののんびりとした空気感が暑さを暑さとして、忌み嫌う暑さではないただの暑さだと、そう思わせたのかもしれなかった。

 さて、ダンスイベントでは大トリでの出番だった。観客はさほど多くなかったが、いつもとは少し違った雰囲気で、野外の、太陽が照りつける中でのダンスということもあって、娘が所属する子どもクラスのみんなも、中学生以上の大人クラスのみんなも汗だくになりながら踊っていた。子どもクラス、大人クラスが交互に踊り、計5曲程度踊った。
 子どもクラスから出番が始まったが、踊り始めて早々、娘が履いていた靴の片方が脱げてしまった。靴をチラッと見て、観客席にいた僕とも目が合ったが、娘は何事もなかったかのように、片方だけ靴なしでステップを踏んでしばらく踊り続けた。靴のそばに戻ってきたとき、器用に靴を履き、踊りながら足を靴の中に収めた。トラブルにうまく対処できるようになったのは、今年のどんたくでも靴ではないが小道具であるしゃもじを飛ばし、同じように上手く対処できた経験があったからだろうと思うが、それにしても立派だ、と自分の娘であることの贔屓もあるかもしれないけれどそう思う。トラブルの対処法なんて教えたことはないし、そもそも教えることなんてできない類いのものだが、自分でその場で判断し機転を効かせるのは、少なくとも僕の子ども時代にはなかったことだ。本能的にやったのか。

 また、感心したのは、踊っている間、ずっと笑顔だったことだ。かつては全く笑顔がなく、去年から引き攣った笑顔を出し始め、今年になってから満面の笑顔を出せるようになった。素晴らしい。

 2日連続で娘の出番を見届け、会場で売られていたかき氷を食べ、会場を発った。

 ちょうど出番が終わった頃にホークスは9回裏に入った頃だった。ノーヒットを続けていた大関は2ランホームランで逆転されていて、そのまま試合は進み、相手ピッチャーはもちろんクローザーの田中正義、ジャスティス。速報で眺めていたらヒットが続き、あれよれよと満塁、ここ最近とても頼りになる正木が犠牲フライで同点、そして柳町がサヨナラヒット。勝った!

 試合が終わって1時間ほど経っていたが、PayPayドームの周りはまだ車が多く、鷹祭のユニフォームを着たたくさんの人が歩いていた。サヨナラの試合を観たんだもんなぁ、楽しかっただろうなぁ。帰りは電気グルーヴの「Tropical Love」を聴いていた。大・傑・作。

 帰宅後はダラダラと過ごす。2日連続で人前に出て疲れただろうから、ひたすらゆっくりと、ダラダラと過ごしておくれ。

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