日記 2022/06/27〜2022/07/03 かおてん
2022/06/27
昨日母に電話すると、衝撃の話を聞かされた。
ある日、母の会社の事務員さんが近くのペットショップで、我が家の猫とよく似た猫を見たと母に伝えた。社員さんから話を聞いた母は、すぐに父にもそのことを伝えた。父はその足でペットショップへ向かい、猫を確認。2人で一晩悩んだあげく、猫を家に受け入れることにしたという。
母がこの数年、新しい猫を飼おうかずっと迷っていることは知っていた。福岡に来る度にペットショップに寄っては、我が家と同じ種の猫がいないか確認していたことも。最近はなかなか同じ種類の猫がいないということも嘆いていて、ペットショップの店員さんの話では実際にそうなのだと言う。
ところで、我が家には高齢の雄猫がいる。これまで癲癇や糖尿の病気を発症しながらも、15年近く生きている。雄猫にしてはだいぶ長生きだ。持病だけでなく、このじいさん猫はとても繊細な性格で、人見知りはするし、なかなか撫でさせてもくれない。だが、人が嫌いというわけではなく、慣れればむしろ自分から寄ってくる。小さい頃から毎晩母と同じベッドで寝て、朝自分が早く起きても母が起きるまでは布団の中で待っている。大人しく繊細で、とても優しい。
新しい猫の話を聞いたときに僕が最初に心配したのは、そのじいさん猫のことだった。繊細な性格なのに、すぐに他の猫を受け入れることができるのか。15年以上、猫は1匹の生活をしてきて、他の猫を母が可愛がるのを受け入れることはできるだろうか。優しい性格ではあるが、それがストレスにならないかが心配だった。
そのことを母に尋ねると、案の定、2匹の猫は今のところ上手くいっていないそうだ。新しい猫が、最初にじいさん猫を見たときにシャーと威嚇したらしく、それからじいさん猫は決して近寄ろうとしていない。聞くところによると、新しい猫も家の中を走り回りはするが温厚な性格ではあるらしく、じいさん猫と性格が正反対ということではないようだから、全く合わないということもないのだろう。ただ、最初に威嚇されたことで、警戒度マックスになっているのだと思う。じいさん猫は、ますます母のベッドの奥深くに潜り込んでなかなか部屋から出ようとしないらしい。ちょっと気の毒だ。
時間が解決すればいいと思うが、方や障害繊細で長生きをしてきたじいさん猫で、新しい猫はこれから大きくなる雌猫である。じいさん猫から歩み寄ることができればいいのだろうが、既に警戒している中で、15年の習慣や性格を今さら変えるのも難しい。
来週帰省する予定なので、そこで新しい猫にも会うことができると思う。楽しみではあるが、できればじいさん猫のことをケアしたい。
2022/06/28
家族で街に出かけたときに、テレビ局の人に話しかけられた。家族で歩いていると、声をかけやすいのか、高確率でつかまるようになった。
今回はカメラは回っていなかったが、すぐ近くにカメラマンや音声さんがいて、こっちの様子をうかがっていた。僕らの回答内容によってカメラを回すのかもしれなかった。
テレビ局の人が質問してきたのは、「20代の4割の人がデートをしたことがないのはどうしてだと思いますか?」ということだった。
先日、ニュースでやっていて少し話題になっていたのは知っていた。
とりあえず、「デートをする経験がないのは、コロナ禍で直接顔を合わせる機会が少なくなったというのも無関係ではないのではないんじゃないでしょうか」と応えた。今の20代ということは、学生生活や就職したての大切な時期に顔を合わせることを制限された経験がある人が多いはずで、その影響があったのではないか。今はだいぶ緩和されたとしても、「不要不急」や「ソーシャルディスタンス」といった言葉は未だに染みついているかもしれず、デートに誘うほど踏み込むのは難しいのではないか。
テレビ局の人は僕の回答は何も聞こえなかったかのように、また同じ質問をしてきた。たぶん納得しなかったんだろうな、と思って、また別の回答をした。すぐ横にいる妻にも同じ質問をしていて、妻も何か応えていた。
それから何回やり取りをしただろう。あまりにも同じ質問を繰り返すから、自動応答なのかとも思ったが、テレビ局としては予め想定していた答えの範囲があって、その範囲内のものをどうにか引き出そうとしていたのだろう。
僕らの回答がかけ離れていたからか、質問の方法を(少しだけ)変えてきた。
「ほら、実際に結婚されているじゃないですか? その立場として、どうしてだと思います? 20代の若い子がデートできないのは? お子さんもいらっしゃいますけど、少子化問題とかも言われているじゃないですか?」
うーむ…
少子化問題は、デートの話とは全く別だと思いますよ。デートしたからと言ってすぐに子育てに繋がるわけでもあるまいし、そもそも子育てするにはお金がかかりすぎるとか別の問題があるのでは。デートができないことと少子化のことを同列として語ろうとすると、それこそデートすることにさらに壁を感じてしまうことになるように思います。
などと言ったら、テレビ局の人は「あ。はい」と言ってインタビューを切り上げられた。
あれから数日が経過したが、どういった回答を彼等は求めていたのだろうと考えている。余暇の過ごし方が多様化していて、デートどころではないから? 車に興味がないなどと言われているように、デートにも、女性にも興味がないから?
40パーセントといのはどういう統計の取り方によるもののかはわからないが、その結果だけを見て、20代の若者とひとくくりにして特定の原因を求めるのはどうなのだろう。テレビのインタビュアーは様々な回答を集めていたのかもしれないが、自動応答のようなやり取りを思い返すに、特定の何かを引き出そうとしていたように思われる。
たぶん近いうちに放送があるだろうから、見ておこう。
2022/06/29
月1の散髪へ。前回の髪を切ったときにはかなり上の方まで刈り上げて、おかげで今日に至るまで何の不快感もなく過ごすことができたのだけれど、切った後の2週間ほどは、太い直毛の髪質のせいで若干角刈りみたいになってしまっていた。
パーマをかければ楽なのだろうが、なんせこの髪質なのでパーマをかけてもすぐに取れてしまう。ツイストのような強めのパーマをかければそれでも少しはもつが、それもそれで髪が傷むだろうし、ケアが面倒だ。
今日は角刈りにならない程度にということをお願いして、前回よりは刈り幅を短く、そのバランスにあわせてトップと前髪はこれまでよりも少し長めにしてもらった。今のところは満足だが、次の散髪の1ヶ月半後までもつかが心配ではある。どうなるにしても、1ヶ月半はこれで過ごさなければならない。
娘の幼稚園が終わった後すぐに車で美容室に向かったのだが、車のエアコンが全く効かない。新車で購入した直後からクーラーの効きはあまりよくないと感じていて、父はそれで僕の車に乗りたがっていなかったが、いよいよ故障してしまった。
普段はそこまで車に乗ることがないのだが、よりによって来週は実家に帰省するため、長時間ドライブをしなければならない。しかもこの暑さである。実家までの2時間弱、クーラーなしだと誰かが熱中症になってもおかしくない。
早速ディーラーに電話をすると、クーラーの故障だと何が原因かにもよるが、部品を取り寄せる必要があり、3、4日要する可能性があるという。それは困った。帰省するまでに間に合うかギリギリのタイミングではないか。明日も明後日も仕事なのに。しかし車がないことには帰ることができない。今回の帰省は仕事も兼ねているので、急遽明日車を見てもらうことに。
1日ですぐに修理可能なものであればいいのだけれど。
2022/06/30
クーラーが効かない件について、ディーラーへ車を持って行き、見てもらった。
1時間半ほどかけて見てもらったが、ガス漏れしていることがわかった。が、ガス漏れの原因は不明だという。車を数日預けて本格的な修理が必要なようだが、審査に出して部品を注文しなければならないらしく、また後日連絡をもらうことに。
一旦はガスを補充してもらいクーラーは効くようになったが、いつまでガスがもつかは不明。運が良ければ実家に帰省したあとまで持つ可能性もあるが、実家に帰省する前にガスがまた抜けてしまうことも十分に考え得るとのことだった。一旦は様子を見て車に乗るしかない。運任せである。帰省前もしくは帰省中にガスが漏れてしまうようなことがあれば、ガソリンスタンドなどで補充してもらうようにすることで一旦はクーラーは効くようにはなるが、いつ、どのタイミングでそうなるかわからない。高速道路を運転中とかであれば、補充は難しい。あらかじめ予想ができないので、少なくとも帰省中もってもらうことを祈るしかない。
母へじいさん猫の様子を聞いた。食欲がなく、ずっと元気がないらしい。夏になると毎年体調を崩すのでまたそれだろうとは言っていたが、新しい猫を迎え入れたことも関係しているのではないかと思っているような言い方だった。まだ2匹の中は上手くいっていないらしい。
基本的に、新しい猫とじいさん猫は顔を合わせないようにしているが、今日たまたま餌場でかち合ってまた新しい猫はじいさん猫を威嚇したらしい。じいさん猫はそのまま回れ右をして引き返した。
それを聞くと胸が痛くなる。とにかく繊細で、優しい性格をしているので、威嚇仕返すなんてことをするわけがない。しょぼんとして引き返していく背中を想像してしまう。
母も頭を抱えているようだった。じいさん猫の繊細な性格を考慮した上で新しい猫を受け入れることにしたのだろうが、ここまで相性が良くないとは思わなかったのだろう。新しい猫も温厚な性格と聞いていたらしいのだ。まぁ子猫だから多少元気でないとそれも困るのだけれど。ただ、新しい猫を受け入れるとすれば、今のタイミングしかなかったとも言っていた。
今度新しい猫とも対面することになるが、母が責任を感じるような接し方をしないように気をつけないといけない。あまりじいさん猫のことを心配しすぎると、母もさらに悩みが深くなるだろう。僕としてはじいさん猫に会いたいと思っているが、ベッドの奥深くにいるらしいので会えるかどうか。
2022/07/01
娘の誕生日まであともう少し。
先日、誕生日プレゼントを決めたと報告してきた。メルちゃんのいちごのおふろセットだという。
メルちゃんは娘が1歳になる直前に母から買ってもらっていた。買ってすぐは遊ばなかったのだけれど、これまで何度か娘の中でブームが到来していて、遊ばない期間を挟みながらも、何年もの間遊び続けている。ここしばらくは遊んでいなかったのだが、つい最近になってまた遊ぶようになった。それでおふろセットが欲しくなったらしい。
ただ、このおふろセットにはメルちゃんがついてくる。最初はメルちゃんの人形だけ買って、その後になってまた別のセットを買った際にも同じメルちゃんがついていた。そういえば、そのときも母から買ってもらったはずだ。で、今回のセットにも全く同じメルちゃんがセットに入っているため、買えば計3体のメルちゃんを所有することになる。メルカリにでも出していいのかもしれないが、おそらく娘は許さないだろう。
このセットは人気商品のようで、Amazonでは一時的に品切れになっている。実家近くのトイザらスに行って、そこで買ってもらうことになっているのだが、在庫があるかどうか。
あともう1つ。ぷにるんずというおもちゃも気になっているらしい。たまごっちのようなお世話をするおもちゃで、幼稚園の同じクラスのお姉ちゃんが持っているらしい。
どっちになるかは、トイザらスに行かないと分からない。
で、今日はもう1つの心配が出てきた。誕生日当日とその翌日に台風が接近しそうなのだ。実家に行くのは誕生日翌日の予定なのだが、移動に影響が出る恐れがある。ただでさえクーラーが効くかどうかわからないのに、台風が接近するとなれば窓も開けられないではないか。高速に乗る予定だったが、雨や風など心配である。
こればっかりは祈るしかない。クーラーのことと言い、祈ることだらけ。娘が生まれた当日も、天候はかなりの荒れ模様だった。
2022/07/02
トレーニングで右手首を痛めてしまい、それがなかなか治らず、手首に負荷がかかるトレーニングを控えめにしている。ピラティスや陰ヨガ的なものをすることが多いのだけれど、今週になって数回ウォーキングをした。昼間はとても行けないのだけれど、仕事後の19時半くらいの時間帯であれば、じわりと汗をかく程度で暑さを感じることはないし、夕焼けがオレンジ色でとてもキレイだ。画面を観ながらトレーニングをすることに慣れてしまったので、景色が目に入るだけで新鮮さを感じる。風もとても気持ちが良い。ただ、小さい虫がよく飛んでいて、ちょうど顔の髙さにいることが多いので、歩いているとよくぶつかってしまう。マスクをしていても、マスクと口の間に入り込んできて、その薄い間の中でしばらく飛び回って、うっとうしい。マスクをすることでその虫が口の中に直接入ってくるのを防げると思っていたのだが、なぜか入り込んでくる。2日ウォーキングしに行って、2日とも入ってきた。
30分のウォーキングをして帰宅し、そのままシャワーを浴びる。それもまた気持ちが良い。19時あたりに歩いてるときに当たる風は、フジロックでボードウォークを歩いているときのことを思い起こさせる。そういう季節か、と思う。
ただ、毎日続けてウォーキングをすると、体調が悪くなってしまう。数年前に毎日4キロから10キロ歩いていたら、極端に体調を崩してしまい、それ以来止めてしまった。ウォーキングするにしても、多くて週3回程度にとどめておかないといけない。
ウォーキングをしたことで、暑さだけない夏らしさをようやく感じることができたように思う。
2022/07/03
tupera tuperaのかおてんへ。開催されることを知って以来、始まることをとても楽しみにしていた。
僕らが行ったには土曜日で、家族連れが多かったように思うが、大人だけで来ている人たちも結構見かけた。遊び心があって、誰でも楽しめるような展示の仕方になっていた。かおてんと言うだけあって、会場内のあらゆるところに顔があるのだが、今まで考えもしなかったような材料の組み合わせの顔が多く、想像力や遊び心をかきたてられる。子どもがいるからではなく、単純に子どもの頃の遊び心を思い出す。まだ自分の中にそのようなものがあるのだと気づかせてくれた。
娘は入口でルーペを買って、そのルーペを覗きながら会場内を移動した。色んなところに潜む顔を見つけ、自ら組み合わせた。仕掛けがあって、触って楽しむようなものもあって、娘はあちこちに移動していた。
おそらく一番人気があったのは、「床田愉男(ゆかだゆかお)」で、枕や自分の体を使って顔を完成させるものだ。娘はそこにあった枕や眉毛の形になりそうな形のものを嬉しそうに持っては適当な場所に置いて、僕が口になって顔を作り上げたが、パーツが中心に寄った顔ができあがった。展覧会は8月まで開催されているので、最低でももう一度行って「床田愉男(ゆかだゆかお)」に挑戦したい。
かおてんで遊び終わった後は、tupera tuperaさんのサイン会へ。
去年のちょうど今頃、ミシマ社主催のパパパネル展に応募し、娘が見事大賞を受賞した。その記念にtupera tuperaさん手作りのオスパー像をもらった。とても素敵なオスパー像で、いつか直接お礼が言いたいと思っていた。
娘はオスパー像を抱えてtupera tuperaさんのもとへ向かった。亀山さんはすぐにオスパー像に気づいてくれた。夜な夜な時間を見つけて作って、完成させるまでに時間がかかったそうだ。作るのが楽しかったとも仰っていた。娘は人見知りを発揮して、直立不動でもごもごと口を動かしていた。それまで踊っていたのに。亀山さんが踊ってと言っても、モジモジと。今、娘はパンツとパフェのパパパネルにハマっているので、そのことを伝えると、サインにパンツとパフェを入れてくれた。
最後に写真を撮ってもらった。またミシマ社でtupera tuperaさんのイベントがあれば、家族で参加したい。