日記 2024/10/07〜2024/10/13 El día de deportes del jardín de infancia
2024/10/07
昨夜の折坂悠太のライブの余韻が残る。
僕が折坂悠太を知ったのは『平成』がリリースされた直後のことだったのでそう早いことではなかったが、『平成』を聴いてぶちのめされ、それ以来、ずっと折坂悠太のことを追ってきた。『平成』での衝撃はもっと二十歳前に細野さんの『泰安洋行』に出会ったときと同じ類いのもので、『泰安洋行』はその後の音楽人生だけでなく、人生そのものを変えたようなアルバムだったから、社会人になってだいぶ経ってからまた同じような衝撃的な出会いを持てたことは僥倖だった。ライブにもできる限り観に行ったし、その音楽やパフォーマンスの変化も追ってきたつもりだ。そんな中での昨日の『呪文』ツアーのライブだったわけだが、一夜明けた今も、あのライブはこれまでの中でも特段素晴らしいものだったと強く思う。何がそんなに良かったのか、言葉にするのは難しいが、ライブの中で音楽を浴びて受け身になりながらも、思考が蠢き、様々な記憶が喚起され、そしてまた音に戻ってリズムに合わせて体が揺れ。本当に良いライブだった。
今日はしんどい日だった。雨のためか体のダルさがずっと抜けず、何もする気が起きなかった。スペイン語の宿題を終わらせはしたが、それ以上の学習は進まず。無理をしても仕方がないと割り切って、あとは本を読んだり、スマホを眺めたりして過ごした。
ホークスの戦力外のニュースも読んだ。今回は育成選手の戦力外がほとんどで、あとはトミー・ジョン手術を受けた澤柳くんの育成落ち。来シーズンは投げることが難しいだろうし、枠の確保のために仕方のないことではある。地元が近いこともあって古川くんはずっと応援していたのだが、彼が戦力外になったのはショックではあった。自身は相当悔しかったはずなのに、7月に支配下に上がった選手たちに祝福している姿がホークスTVだかで映されていて、そのときにもこの選手はずっと応援したいなぁと思っていた。2軍ではある程度結果を残していたから、他球団と契約する可能性は大いにある。ヤクルトに行った増田くんと同様に、古川くんも応援し続けたい。
2024/10/08
松永K三蔵の『バリ山行』読了。帯に書いてあるとおりの、面白すぎて止まらない小説だった。併読している本があるので途中までは併読している本と交互に読んでいたが、半分ほど進んだあたりからページをくるのが止まらなくなり、そこからは終いまで一気に読んだ。
この小説の最初のほうは馴染みのある地名ばかりで、大学の頃によくドライブしに行った六甲山や摩耶山が出てきて懐かしい気持ちになったが、行ったのはあくまでドライブだけでそれらの山に登ったことはなく、山の中に入ったあとは馴染みのあるものではなくなった。しかしありありと情景が浮かび上がるような描写で、山の中に入って想念が消えたり渦巻いて止ようがなかったりというのは大なり小なり体験したことがあるもので、だから感情も体も同化したような状態で没入感のある読書となった。
大学に入って始めの頃、神戸市内の山を登ったことがあった。あれはどの山だったのだろう。電車に乗って移動した記憶もあるし、市内ではなかったのかもしれない。六甲山ではなかったはずだが、神戸からそこそこ近いことを考えると六甲山であった可能性がなくもない。しかしそこそこ汗をかいま登山ではあったものの、岩を苦労して登ったような記憶は一切なく、たぶん六甲山ではなかったのだろう。その山登りは初心者でも登ることができるようなもので、1、2時間登った程度だったはずだ。
高校のときに大阪の友達の家に遊びに行ったとき、友人のおじいちゃんと一緒に山に登ったが、そのときの登山には苦労した。あれは電車を乗り継いでいったから兵庫のどこかの山であったはずで、何度も足を滑らせては少し危ない目にあった。もともとおじいちゃんは難所コースに連れて行くことを想定していたようだが、友人は難所コースに行くことにやる気になっていたものの、僕は切り立つ壁に嫌な予感を覚え、断固拒否した。結果イージーコースに行くことになったのだが、イージーコースも簡単ではなかった。滝があって、その水飛沫を浴びながら登ることには爽快感があったが、大きい岩やら小さい小石で滑って何度も転んだ。登るのにも下るのにも苦労した記憶のほうが強く、山を下りきったときにはほっとしたものだった。
アメリカのカリフォルニア州にあるヨセミテには数回登ったことがある。うち2回は初心者用のルートで、これまた大きな滝の水飛沫を浴びながら登ったが、そこまで苦労した記憶はなく、大きな滝の前で撮った写真とともに、ただ気持ちよい登山として記憶にある。
問題は最後に登ったときだった。友人がノーマルルートとは別ルートから行こうと提案してそれに従ったのだが、それまでのように滝水を浴びた記憶はなく、断崖絶壁を横に見ながらただジグザグに登るもので、景色が変わることもなく、終わりが見えないその登山道に僕は辟易し、登りながら僕は友人にnightmareのようだ、 nightmare のようだと文句を垂れながら登った。高所恐怖症で足下が不安定な場所が苦手なので、そもそも登山はあまり得意でも好きでもない。バリ山行を読みながら思い出したのは、最後にヨセミテに登ったときのnightmare登山だった。終着点がいつまでも見えない登山道。想念に囚われ、恐怖を取り除くために登ることに集中し、そしてまた想念に囚われる。
また登りたいとは思わないが、苦手と言いながらも、振り返ると山には結構登っているものだ。とても懐かしい気分になった。
2024/10/09
昨夜はスペイン語教室のあとで軽く飲むことになり、22時くらいまで飲んだ。クラス後に飲んだのは初めてのことで、土曜日クラスの振り替えで来た方からの誘いがあったからなのだが、土曜日のクラスではクラス後に飲みに行くことが多いらしい。基本グループレッスンのメンバーは固定だが、クラスによっては雰囲気が全く違うようだ。
お酒を飲みながら、スペイン語を学び始めたきっかけだったり、プライベートのことだったりと、レッスン中には話すことがないことをたくさん話した。ビールやワインも美味しく、とても楽しい時間だった。
僕は一度だけ土曜日のレッスンに振り替えで行ったことがあって、その後そのときにいた人が火曜日へ振り替えに来たので話しかけたところ野球好きということがわかり話がそこそこ盛り上がったのだが、僕はホークスファンということを表明し、彼はロッテファンということでお互いにホークスファンとロッテファンとして話をしたはずが、なぜか僕は土曜日クラスの人たちの中でロッテファンということになっていたらしく、今回一緒に飲みに行った女性の人からロッテファン前提で話しかけられたのだった。ちなみに彼女もロッテファンで、だから期待して話しかけてくれたらしいのだが、まさかのホークスファンで期待を裏切ってしまった、僕はホークスファンです、ロッテファンだと思っていましたスミマセン、いえいえロッテファンの応援の迫力にはいつも圧倒されていますよところでCSで対戦するかもですね、いや絶対対戦しますよ、ロッテが相手だとピッチャーがいいから怖いですね、勝ち上がるから楽しみにしておいてください。
スペイン語教室には年間シートを購入するレベルのホークスファンの方もいるし、プロ野球好きが結構いて嬉しい。
今回のレッスンでまた新しい小説を借りた。少し難しいかもしれないと言われた。原語で読むことに早く挑戦したいから、少し難しいくらいでいい。わからないところから単語や文法の勉強ができる。
ところでNHKのスペイン語ラジオの新しくなり、今回の応用編がフリーダ・カーロの人生を描いた戯曲を読む内容で非常に楽しい。春のNKKラジオでは初めて最初から最後まで通しで初級編を聴いた。応用編は聴いたり聴かなかったりだった。今は初級編は最初の最初だから聴いていなくて、応用編のみを聴いている。応用編が楽しいから、テキストも購入した方がよさそうだ。
2024/10/10
昨日は幼稚園が休みで、娘の友人家族と大濠公園でピクニックをした。前日まで雨が降っていたため、地面が濡れていたりしないか心配だったが、朝から快晴で待ち合わせた11時頃には地面も完全に乾いていた。
ピクニックで食べるために近所のパン屋でパンを購入。久しぶりに奥さんとも話ができた。お孫さんが娘と1歳下くらいで、娘が生まれたばかりの頃に、実はもうすぐ孫が生まれる予定でと聞いていたのだけれど、娘は来年からは小学生、奥さんには2人目のお孫さんが生まれ、幼稚園は保育園事情を交換し、子どもの成長もあっという間ですね〜と話をした。ピザパンとアップルパイを購入。僕はここのシナモンロールが一番好きなのだけれど、アップルパイも激ウマでこれも1番好きかもしれない。
ここ数日で一気に冷えた感があって、服装をどうしようか迷ったのだけれど、結局半袖で行くことにした。日が差すと半袖でも汗をかくほど暑いが、太陽が隠れると風も少しあったので寒かった。難しい季節だ。
ピクニックとは言っても、子どもたちは大半の時間は遊具でずっと遊んでいた。各々遊びたいことが違ったりで、タイミングが合えば友だちと一緒に遊んだり、僕や妻と一緒に遊んだり。しかし、当然のことだが、僕と遊ぶよりも子ども同士で遊ぶほうが楽しいらしく、娘のところへ近づくとパパは呼んでいないよ、と邪険者のように扱われた。2人て遊ぶときには楽しそうにはしているが、一緒に遊べるのも本当に限られた時間なのかもしれない。お父さん、お母さん方ともコーヒーを飲みながら話しゆったりとした時間を過ごすことができ、これ以上ないピクニック日和で、気持ちのいい一日となった。
15時くらいに解散し、娘を習い事に送り、僕は図書館へ。折坂悠太のユリイカとスペイン語の本を借りた。ここ最近、ずっと腰痛が酷いため整骨院へ行ってほぐしてもらったら一気に体がダルくなり、帰宅後はゆっくり過ごした。ホークスTVで3軍戦がやっていた。イヒネの体つきと打撃フォームが明らかに変わっていて、イヒネはホームランを打っていた。来年は1軍で見られるかもしれない。楽しみだ。
夜はロードオブザリングを観た。ドラマは見終えたので、改めて映画を観る。アラゴルンがかっこいい。
2024/10/11
今日は一日中忙しく、仕事に追われた。
最近は忙しくてDiscord 上のボイスチャットにも参加できていない。時差があるので互いのタイミングが合わないとボイスチャットは難しい。話すこともそうだが、生きたスペイン語を聞く機会を持てるためDiscordは重宝する。日本語学習者の方が多いので、僕が日本語を話すことも彼らにとっては有益なはずだ。落ち着いたらまたDiscordを活用していきたいとは思うが、いつになるだろうか。
今週末が運動会なので、意識は完全に運動会へ向かっている。ダンスでは娘がセンターをするらしく、僕はビデオ係を命じられているのだが、場所取りが難しそうだ。今年は少し早めに行って場所取りのようなこともしないといけないのかもしれない。
しかし今年が幼稚園では最後の運動会なので、ビデオを撮ることばかりに気を取られたくない。しっかりと自分の目でみたい。その場合も場所取りが重要にはなるのだけれど。三脚を持っていって良い場所にセッティングできればいいのだけれど。
月末にハロウィンパーティーに誘われ、今年用の衣装をネットで購入し、今日届いたらしく、仕事中に衣装を着た娘の写真が送られてきた。外で撮影した写真だった。今日はピアノレッスンだったはずだが、衣装を着てレッスンに行ったのかもしれない。
明日も仕事で、無事乗り越えたい。急に冷え込んだからか、オフィスでは風邪を引いている人が結構いた。昨夜は僕も風邪を引きそうな感じがして、1枚着込んだ。とりあえず明後日まではなんとか体調を維持したい。体調万全の状態で運動会に臨みたい。
運動会を楽しみに明日まで頑張る。
2024/10/12
昨日に引き続き忙しい一日ではあったが、徐々に和らいできた。3連休なのでこの間に一旦は落ち着きそうだ。昼ごはんは今日同じく出勤の同僚と、親不孝通りの獏へ。屋根裏弁当を食べる。美味し。獏と言えば高田渡というのか山之口獏がすぐに思い浮かぶが、親不孝の獏がどこから名付けられたかはわからない。が、いつ来ても高田渡の獏の雰囲気そのままといった感じの店内で、満席ではあったが、非常に落ち着く。
ノーベル文学賞がハン・ガンで、Twitterは大いに賑わっているが、この機会に文学好き以外の人たちに読まれるといいなぁと思う。全てを読んでいるわけではないが、『少年がくる』も『すべての、白いものたちの』もとても印象に残っている小説だった。僕もまたこの機会に読み直したい。
今日からクライマックスシリーズが始まり、野球再開。2軍や3軍の試合は観ていたが、待ちに待った再開だ。パリーグ、セリーグのどっちを観ようか迷ったが、セリーグでは阪神ファンなので阪神戦を観ながら仕事。チャンスは何度かあったが、点が入らず負け。ベイスターズも強い。パリーグは佐々木朗希が先発したロッテが勝った。セもパも1試合を消化しただけでまだどうなるかはわからないが、初戦はどっちも3位のチームが勝つ結果となった。ホークスは勝ち上がったチームを迎えうつしかないわけだが、勢いに乗ったチームと対戦するのは厄介だ。どうなるだろうか。
明日が運動会なので、娘は今日幼稚園に行った。明日の天気は快晴の予報だが、今日の昼間は半袖でいいくらいに暑く、明日はさらに暑くなりそう。たぶん半袖で問題ないだろう。明日が楽しみだが、最後の運動会と思うと、始まる前から寂しさが募る。もちろん娘の活躍を祈りたいが、年長さん全員を応援したい気持ちだ。僕が幼稚園に入ることも残り数えるくらいしかないはずだ。
今日は夜更かしをせず、体調を整えて明日の準備をしたい。
2024/10/13
運動会。快晴。
思っていた以上に暑く、そして日差しが強かった。友だちのお父さんは沖縄から来ていたが、沖縄よりも暑いとのことだった。日陰にいないとしんどいくらい。運動会日和、天候に恵まれてよかった。
去年までは運動会に参観するのにも人数制限があったのだけれど、今年はその制限もなくなり、多くのおじいちゃん、おばあちゃんが来ていて、これまでよりも活気があったように思われた。佐世保の小学校からの友だちの甥が偶然にも同じ幼稚園に通っていて、その友人も来ていた。小学校時代の友人と子どもの幼稚園で会う不思議。
娘にとっては幼稚園最後の運動会で、参加するプログラムも多かった。最初の準備体操でも最前列にいて、よく見えた。改めて大きくなったなぁと思った。年齢平均よりは少し小さいくらいだと思うが、これまでは成長曲線ぎりぎりだったのが、他の年長の園児とも変わらないくらいになっていて、つまりは年長らしい体格になっていた。
娘が参加したのは、かけっこ、リボン体操、リレー、そして親子参加のフォークダンスだ。
かけっこは、我が家で話すときにはなかなか一番になれないと言っていて、練習ではそうなんだなぁと思っていたのだが、いざ本番が始まるとぶっちぎりの1位だった。なんなら思っていた以上に速く、カメラに収めるのも難しいくらいだった。3年連続で1位で、足が遅かった僕とは似なかったらしい。あとで写真を見返すと宙に浮いてすごい形相をしていたから、無我夢中で走ったのだろう。
リボン体操では、娘がダンスをしていることもあってか真ん中で踊っていた。家でもよく練習していて、昨日ダンス教室に行くと先生から踊ってみなさいと言われ少し指導を受けたらしく、それも効果を発揮していたようで立派に踊っていた。
リレーはクラス対抗だったが、惜しくも1位にはならなかった。しかしリレーは、僕が小学校から参加した運動会でもそうだったように一番盛り上がるプログラムで、幼稚園でも毎年盛り上がる。園児もみんな本気で、始まる前には互いに気合いを入れて、終わったあとは地団駄を踏んで悔しがっていた。
フォークダンスは僕が参加。僕はリズム感がないので少し心配だったが、フリ自体はシンプルなもので混乱することもなかったのだけれど、一緒に踊っている娘にずっと間違っていると言われ、次第に爆笑し始めた。1周踊ってまわったが、あっという間に終わった。
そう、今回の運動会はあっという間に終わったのだ。参加するプログラムが多かったというのもあるし、写真や動画を撮ったりで忙しかったというのもあるかもしれないけれど、最初から最後までとにかく楽しくて、楽しい時間はあっという間に過ぎるもの、気づけば終わっていた。お父さんやお母さんともたくさん話すことができてよかった。
これで幼稚園の運動会は終わってしまった。今は充実感の方があって寂しさはそう感じないが、これから写真や動画を見返すときに寂しさを感じるのかもしれない。毎年のことだが、いい運動会で、そしていい幼稚園だなぁと思う。
昼には家に帰宅し、僕はそのままハンバーガーを買いにモスバーガーへ。みんなでハンバーガーを食べ、しばらくゆっくりと過ごした。今日は日ハム対ロッテを少しだけ観た。最終回に日ハムが追いつき、逆転勝ち。このままの勢いで来られると怖いなぁ。18時からは妻と娘はGirs2のライブで、終わったあとにマークイズで合流予定。