日記 2021/02/24 カレーパンマン卒業
ついにカレーパンマン卒業である。
11月以来切ることができていなかった髪を今日ようやく切ることができた。
僕の髪はもう限界に近づいていた。
家ではほぼ常にヘアターバンを巻いて生活していたが、締め付けられる感覚になるときがあり、たまに外すことがあった。外すと、長時間ヘアターバンをつけていたことにより髪の根元には癖がついていて、長い髪の毛は耳の横に垂れ下がった。垂れ下がったその姿はカレーパンマンそっくりで、最初にそれを指摘したのは妻であったが、後に娘まで僕をカレーパンマンと呼ばれるようになった。カレーは一番の好物だが、カレーパンマンと呼ばれるのは心外である。
昔からの癖で、考えごとをしたり、悩んでいることがると、頭を掻いてしまう。この数ヶ月は特にストレスが溜まっていたので、よく頭を掻いていた。頭を掻くと頭皮が荒れる。さらに、髪が多いと、掻いたところからさらに痒くなるからまた掻いてしまう。悪循環。この数ヶ月間、僕の頭皮は荒れっぱなしだった。
1ヶ月くらい前、ストレスとこの頭皮荒れで嫌気がさして、いっそのこと坊主にしようかと思った。鏡の前でバリカンを手にした。でも、いやちょっと待てよ。はちが張っていて、絶壁である頭の形は、果たして坊主にしても問題ないのだろうか。いや、問題はないだろうが、見た目的に毎日鏡の前に立っても精神的に耐えられるものなのだろうか。坊主はやってしまったら終わりだぞ。不可逆だぞ。唐揚げにかけたレモンを元に戻すことができないように、坊主にしたら髪の毛は戻ってこないんだぞ。妻に相談し、アプリで坊主のシミュレーションをしたりしたところ、無し!という結論に至り、坊主にすることは見送った。
そんなこんなで、僕は髪型のことで精神的に追い込まれていた!ハハハ!たかが髪型のことで。でも髪型というのは、テレワークでずっと家にいるからこそ、とても重要な問題なのだ。髪をセットすればまだいいのかもしれないが、家にいるからセットする必要はなく、でも仕事に集中するためにうざったい髪の毛はどうにかしないといけない。そこでスッと出てくるヘアターバン。締め付けられる。外すとカレーパンマン登場。無関係にはいられないのである。
とにかく短くしたい一心だった。あとは、最近の嫌な流れを断ち切るために、ちょっとイメチェンしたかった。30代半ばのイメチェン。イメージチェンジ。いめちぇん。短くしたいから、パーマをかける選択肢はなかった。パーマをかけないイメチェン。坊主?嫌だ。であれば、髪の色を染めるのはどうだろうか。15年くらい髪は染めていない。白髪が目立たなくなるだろうし、いいかも。いいかも!は最近の娘の口癖である。
ということで、今日僕はようやくカレーパンマンを卒業し、髪を染め、その結果、吉田豪のようになった。金髪ではなく、ちょっとだけ明るめの色にしてもらったのだが、鏡の前に立つと、なぜか吉田豪がいる。まぁいい。
もうヘアターバンとはしばしのお別れだ。3つあったヘアターバンは洗濯カゴに入れた。アディオス。僕の髪は伸びるのがはやい。また数週間後には世話になるかもしれない。その日まで。
しかし、改めて鏡の前に立って見てみると、髪の色はざっくり言えば茶色である。茶色というのはカレーパンマンの色だ。このまま伸びてまたヘアターバンをすると、カレーパンマンに似ているどころではないではないか。