『Pole to Pole』を読む読む。

ブルース・チャトウィンの『パタゴニア』も読んではいるが、石川直樹の『完全版 この地球を継ぐ者へ:地球横断プロジェクト「Pole to Pole」全記録』(以下、『Pole to Pole』とする)が面白くて、気づけば『Pole to Pole』ばかりを読んでいる。

旅は南米に入ったところで、残すところは南米と南極のみ。北極、カナダアメリカ、中米と旅をしてきての南米にはいったところだから、旅もそろそろ終盤が見えてきた感じ。読み始めてしばらくは、それこそ1日で1日分の日記のみという日もあって、少しずつ少しずつ読んできたので、この本とは長い付き合いだ。日記という形式も関係しているのかもしれないが、小説やその他のエッセイなどとは違った感覚で、本の終わりが見えたことの寂しさを感じ始めている。

今日ちょうど南米に入ったところで、昨日まではしばらく中米の旅だった。この本を読んで、治安の悪いイメージばかりがあった中米の国々だが、生活環境は劣悪なところもあり混沌としているがその分熱気に溢れ、人々も人間臭くて温かく、魅力的な国ばかりであることをこの本を通じて初めて知った(それでも行くとなるとある程度のガッツが必要だろうし、娘と一緒に行くのは難しいとは思う)。

昨日の話だが、一番近所の本屋に『Pole to Pole 極圏を繋ぐ風』があって迷わず手に取って購入した。石川直樹によっては初めての写真集であるらしい。植本一子の写真集とどちらかを買うか迷ったのだけれど、『Pole to Pole』を読んでいる今買わないでいつ買うのだ。これからは写真を見ながら読み進めることができる。贅沢な読書の仕方だ。

明日が今年の仕事納めである。妻が復職したり仲の良い同僚が転職していなくなったり在宅勤務が増えたり、いろいろと変化のあった1年ではあったが、楽しく仕事をすることができた。明日まで気を抜くことなく仕事をして、さっぱりとした気持ちで新年を迎えることができるようにしたい。

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