日記 2020/06/14

さて、髪型のことである。
2月以降一回も切っておらず、ハチが張っていて絶壁である僕の頭は、伸びに伸びまくった髪により、ヘルメットを被ったかのようなキノコ型の頭になっていた。襟足も伸び放題でだらしがなく、しかも中途半端に白髪まじり。見た目もひどいが、さらにひどいのは髪の多さにより体感の暑さが増していることだ。帽子を被っても襟足から出る髪のせいで暑く感じるし、そもそも髪が多い状態で帽子を被るのは不快で、帽子を脱いだ後のムワッとくる空気とスメルが耐えられない。

この髪型をどうしようか悩んだ。これまでと同じように切ったところで、またいつ美容室に行けなくなるかわからない。これからも在宅勤務だし、1ヶ月から2ヶ月に1回美容室に行くのは面倒くさい。少なくとも2ヶ月は美容室に行かなくてもいいようにしたい。

思い切って坊主頭にでもするかとも考えたが、上述したように頭の形が悪く、おまけにいくつか10円ハゲがあるのでできれば避けたい。

福岡に住むようになってから、自分で希望の髪型を伝えることなく担当の美容師に毎回お任せしていたが、今回久しぶりにネットでいろいろと髪型を検索し、どのようにすればいいか思案した。
検索しても選択肢は2つしかないように思われた。坊主に近いくらい短くするか、伸ばすか。伸ばすとすれば、アフロのようにするか、ドレッドで編み込むか。友人がドレッドヘアにしているが、シャンプーができないらしいので、選択肢から除外。ということで、アフロか?うーん、もうちょっと調べてみる。伸ばしてもスッキリした髪型はないものか。

しつこく調べたらマンバンヘアという髪型に行き着いた。お団子ヘア。海外では流行っているらしい。有名なところでは、レアル・マドリードに所属しているベイル選手がマンバンヘアにしている。伸びた髪を上でまとめてしまう。
横はスッキリ刈り上げてそれ以外はそのまま伸ばす。一度刈り上げてもらえば、自分で維持するのもそこまで難しくなさそう。2ヶ月はもつだろう。うん、良さげ。

ということでマンバンヘアにしてくださいとお願いした。

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結果。たぷの里になった。

画像1

マンバンヘアにするには髪が短すぎて、まとめるにはジェルで固めなければならない。ジェルでテカテカにして上で結ぶ。
ふっくらとした頬。顎と首回りについた贅肉。テカテカに光った髪。上でちょこんと髪が結えてある。

鏡を見て思った。お相撲さん。たぷの里。横にいた妻は笑いを噛み殺した顔をしていた。妻を担当していたスタイリストの女の子と目を合わすことは絶対にできなかった。気を使わせてはいけない。無駄に腹筋を使わせてはいけない。笑うことを我慢させてはいけない。僕にできることは、すぐにお会計をしてもらって、妻を待つことなく先に店を出ることだった。

今は髪をおろしている。ツーブロックにしてサイドと後ろは刈り上げているから暑さは和らいでスッキリはした。マンバンヘアという選択は悪くはなかった。ただ、マンバンヘアにするには髪が短すぎて、僕が太りすぎていた。

結局今はヘアバンドで髪をあげている。髪を結べないことはないが、気が乗らない。

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