日記 2020/10/31 初サーカス

昨夜、友人から急遽サーカスの誘いを受けて、今日家族で行くことに。娘にとってはもちろん初めてのサーカスだったが、僕と妻にとってもサーカスの名のつくものに行くことは初めてのことだった(フジロックなどのフェスでサーカスを観たことはあったけれど)。

ハッピードリームサーカス。サーカスのことはほとんど知らないが、このサーカスは一度も名前を聞いたことがない。わざわざ飯塚まで行くのだし、家族みんなにとって初めてのサーカスになるのだからと期待はしつつも、もし大したことがなくても友人家族に会うことができるのだしいいか、と期待半分といった感じだった。事前情報はチケットの値段とサーカス劇団の人たちの多くが南米出身ということくらい。

13時開始だった。チケットは事前に調べていたものよりもかなり安くなっていた。劇場の入りは収納可能人数の3分の1程度といったところか。
他のサーカスに行ったことがないので比較はできないが、割とチープな印象を受けた。だが、そのチープさは悪くない。フェリーニの映画に出てきそうな昔ながらのサーカスといった感じがする。

爆音の音楽が鳴りサーカススタート。それからは目が離せない展開だった。体の柔らかい女性が出てきたり、円錐状の鉄格子の内側をバイクがくるくる回ったり、ぐるぐる回る大車輪の内側や外側を人が歩いたり、変な象(本物ではなく誰が見ても作り物とわかる象)が出てきたり、お決まりの空中ブランコがあったり。大車輪、バイク、空中ブランコ以外は圧巻という感じではなかったが、どのショーも魅力的だった。福岡で言えばあんみつ姫に通ずるとことがあるような気がする。その怪しさに少しソワソワしながらも、腹を抱えて爆笑できるエンターテインメントショー。渋さ知らズっぽさもある。

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たぶんそんなに有名ではないからメジャーなサーカスではないのかもしれない。木下大サーカスなどがメジャーだとすれば、ハッピードリームサーカスは完全にアンダーグラウンドだろう。サーカスが始まる前にはピカピカ光る棒を半ば強引に押しつけられて、その値段1,500円。友人家族の子ども2人、そして娘みんなが買った。その強引さも、押しつけてくるときの笑顔も、怪しさを増長させているようでいて、しかし1,500円という値段はぼったくりであっても一線を越えない絶妙なラインであり、その怪しさをまろやかにもしている。そのあたりがなんだかとても人間くさく、とてつもなく魅力的だった。

また行きたい。筑豊公演は来年の2月までやっているそうだ。

その後は飯塚のイオンモールへお茶をしに行った。2家族で子どももいることを考えると行けるところは限られており、ミスドに行くことに。
これまた娘にとっては初めてのドーナッツである。初物尽くしだ。何が好きかわからなかったので、オールドファッションとフレンチクルーラーを買ってみたが、オールドファッションが気に入ったようだ。

福岡市から飯塚市までの道はドライブしていてとても気持ちが良く、運転していてもほとんど疲れを感じなかった。福岡に来てからは運転が楽しいと感じることはほとんどなかったけれど、福岡から飯塚までの道は兵庫にいた頃にドライブしていた道とよく似ていて久しぶりに運転が楽しいと感じた。兵庫にいた頃のようにThe Bandを聴きながらドライブ。

いい休日だった。

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