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「世界の裏側で見つけた"1型の仲間"」
InstagramのDMが鳴ったのは、丁度1年前。
「Hi! I'm Amira from Morocco.」
メッセージの相手はモロッコ在住のアミーラ。
彼女も私と同じ1型糖尿病。
私の投稿を見て連絡をくれた!
私はうれしくて、うれしくて、
お互いの投稿に「いいね」を送り合い、
「昨晩も血糖値が落ち着かず、全然眠れなかった~」
「私も先週、職場で急に低血糖になって焦った!」 などなど
1型のあるあるメッセージで盛り上がり、
南半球とアフリカ大陸という距離も文化も忘れて、
すぐに仲良くなっちゃった!
彼女は学校で英語を教える先生で、
世界中の異なった文化に興味がり、
以前は海外生活を夢見て、
色々なプログラムに応募していたそうだ。
ご家族の事情から、
海外移住は諦めなくてはならなかったそうだけれど、
学校のお休みには旅行を楽しみ、
家族やお友達との時間を大切にしている。
とにかく笑顔が素敵な彼女。
ケラケラと常に笑っている。
血糖値管理の大変な時の話をしている時も、
”変えられない運命だもの、
やる事をやって後は人生を楽しむだけよ!”と
やはり笑顔だ。
彼女との会話の中から、
沢山の違いも学んだ。
社会における糖尿病の知識、理解の幅の狭さ、
人々からの偏見による言葉で傷ついたり、
また血糖値管理の為の道具が
まだまだ普及されていないなどと
私の環境が、恵まれているものだという事を
再確認させられた。
それと同時に、どんな環境であろうとも、
前向きに1型と暮らす彼女の姿を想像すると、
なんだか鳥肌が立つ。
文化も、言語も、生活習慣も違う。
でも、同じ1型糖尿病という思いがけない共通点が運んでくれた出会いは、私の視野をまた大きく広げてくた。
テクノロジーの発展で、
世界中の1型diabuddies(糖尿病仲間)と繋がれる今。
一瞬で糖尿病を消せるリセットボタンがあれば押すか?と
聞かれれば、「絶対に押す!!」と答える私。
その反面、この病気になったからこそ、
こんな素敵な彼女との出会いがあるのもありがたい、事実。
世界中には、様々な形で1型糖尿病と向き合う仲間がいる。
その事実が、彼女との出会いによって身近に感じる。
一人じゃない。
彼女との出会いは,間違いなく、この病気が私にくれた、
大切な贈り物だ。