『再会』 Someday,Somewhere・・・
年明け後、大変なことが続けて起きています。突然に起きる災害。つい直前まであった普通の暮らしがいきなり無くなる……想像するだけでも虚しく悲しい思いになります。
年末年始の休みに入って、体調があまり良くありません。今の仕事がそんなに好きという訳ではないですが、体を動かしていないと心身の調子が途端に悪くなるようです。休みの間、特に何をすることもなく時間が過ぎました。明日から仕事だと思うとホッとします。
友達の動向は、年末12月26日の「足あと」を最後にログインがありません(「ゆう」というアカウントも同様にログインがありません)。今日もログインが無いとしたら、8日間のブランクとなります。友達本人のログインでないことはまず間違いない所だと分かっていても、「足あと」の無いことはやはり何処か堪えます。二年前の年末年始も10日間のブランクがあり、あの年はまだ友達本人の動向だと思っていたので辛かったです。
昨年の今頃は、友達のログイン・足あとが凄く多くて、まだはっきりとした “疑い” を持つ前ではありましたけれど、そのログインの多さに違和感を感じていました。
元旦に、友達がとても贔屓にしていた “二ツ目” の噺家さんから初めて年賀状が届きました。友達の家にも同じものがきっと届いていると思います。携帯電話の回線解約という大きな出来事から一年近くが経った今年、友達のご家族から何か音沙汰があるのか、気に掛かっています。
話題がまるで変わりますが、中学の頃に女優の江波杏子さんのファンになり、ファンレターを何度か送ったりしていました。
江波さんの映画の中で自分が特に気に入っているのは、1975年の『再会』です。世の中でたった一つの血の繋がり、長く二人だけで暮らしてきた姉と弟の物語で、江波さんが姉の役、そして弟を歌手の野口五郎さんが演じました。監督は日本のクロード・ルルーシュとも呼ばれた斎藤耕一です。
映画そのものは、そんなに起伏がある訳でなし、「名作」と呼ばれるようなものではないと思いますが、江波さんのお姉さんぶりが自分にはとても魅力的で、何度も繰り返し観るようになりました。
同じ斎藤耕一監督の作品『津軽じょんがら節』(1973年) で、江波さんはキネマ旬報主演女優賞を獲得していますが、映画雑誌のインタビューによると、江波さん自身は『津軽じょんがら節』よりも、『再会』の方が好きなのだとか。『津軽じょんがら節』では江波さんの着ていた赤いコートがとても印象的でしたが、『再会』で着用していた緑色のコートも凄く映画の中で映えていた…と思います。
江波さんは大の映画好きとして知られています。ご自身の好みとしては「マイナーな映画が好き」だとインタビューで答えていて、日本の映画の中に “趣味の作品” は殆どないそうですが、この『再会』などは、もしかしたら江波さんのそういった趣味に合っていたのかもしれない…と、何となく思います。
映画の中では はっきり出てきませんが、宣伝のチラシなどによると、この姉弟は異母姉弟とのこと。ということは、江波さんのプライベートと全く同じ設定ということになります。
江波さんの母親は、戦前に活躍した江波和子という女優さんですが、江波さんが五歳の時に亡くなり、その後に父親は二度再婚。二番目の母親に子供が生まれて、母親の違うその弟さんと江波さんは 家を出て一緒に暮らしていたこともあるそうです。自分自身と重なる部分もある この役に、江波さんは何か特別な思いはあったのか、その辺たずねてみたい気持ちになります。亡くなってからもう五年。女優生活・出演作品に関する核心に迫るような俯瞰的インタビューは見当たらず、残念に思います。