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万葉のドラマ「額田女王」
一際思い出に残っているドラマがあります。1980年3月14日~15日に掛けてテレビ朝日系列にて放映された、朝日放送開局30周年記念番組『額田女王』。
当時中学二年生でしたけれど、このドラマの直前3ヶ月前まで放送されていたNHKの大河ドラマ『草燃える』を夢中で観ていた影響で、歴史ドラマづいていたのだと思います。
この『額田女王』を特集扱いで紹介している古雑誌(週刊TVガイド)が手に入りました。
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⬆表紙で分かる通り、岩下志麻が額田女王を演じ、近藤正臣、松平健が、それぞれ中大兄皇子、大海人皇子を演じました。岩下志麻と松平健は『草燃える』でも北条政子と北条義時の役で共演していましたし、二つのドラマはどちらも中島丈博が脚本を書いていて、共通点があるんですよね。
この『額田女王』で最も印象に残っているのは、間宮芳生が担当した音楽です。特にドラマ冒頭に流れたテーマ曲が本当に素晴らしくて、万葉のロマンに溢れた雅な風情と共に、なんとも言えない寂しさがあり、自分の心の中に今もしっかりと残っています。特に中盤に流れる横笛の旋律が切なくて切なくて…。手元に幸い、テレビの音声を録音したカセットテープが残っているので、この曲を現在も聞くことができます。音を録っておいて本当に良かった。
中学生の頃の感性というのは、いま思い返すと独特なものがあったように感じられます。大人へと少しずつ向かっていく道程。たとえば誰かを恋しく思い始めたり、小さな年齢の時とは明らかに違う、甘美な空気。そういう時期の記憶の中に、このドラマはぴたりとマッチして存在しています。
井上靖の同名の原作小説も読みました。ドラマを観てから数年後だった気がします。潤いの感じられる素晴らしい描写。まさに万葉ロマン。新潮文庫のカバーの絵も凄く良かった。何度か買い、何度か手放し…いま現在この本を自分は所持しているのかどうなのか、よく把握できていません。もし手元に無かったら、カバーの絵が替えられたりしない内に、もう一度入手しておこうか…(何をやっているんだ、自分は…!!)
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このカバーは上村松篁が書いたものだそうですが (自分はうろ覚えでした) 、上村氏は井上靖の原作が「サンデー毎日」に連載されていた時に挿絵を描いていたとのこと。その挿絵の原画を集めて展示された時の図録も手に入りました。まだゆっくり見ることができていないので、これから楽しみです。
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話題変わりまして、囲碁の話です。
棋士の志田達哉八段に惹かれて、ここのところ囲碁のトーナメントの放送を何度か見ました。
最初に見たのはまだまだ最近だと思って確かめてみたら、志田さんを初めて知ったのは昨年11月12日だ…ということで、もうそんなに時間が経っていたのか…って吃驚しました。
自分はまだNHKのトーナメントでしか対局を見ていません。このNHKのトーナメントが「一手30秒の早打ち」というのは分かっていたのですが、早打ちでない場合、いわゆる「長考」というやつで途轍もなく時間の掛かる対局が普通にあることを、つい最近知りました。YouTubeにもあったので見てみましたが、本当に何分も何分も、何の展開も無い。これはドヒャヒャですね……。自分はあれはちょっと耐えられない。凄いものですね。
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先週、志田さんは芝野虎丸という方に敗れてしまったので、今年のこのトーナメントではもう見られませんが、明日、もう一つの準決勝 (第2局) の対局が放送されるので、また見てみようかな…。志田さんの時のように興味が持てるかどうか分かりませんが。
一力遼という方は、前になにかで検索していた時に出てきて (Amazonで本を調べていた時かな) 、お名前とお顔だけは知っています。
志田さん、先週勝っていたら、もうあとは決勝だけだったのになぁ…!!
志田さんの話題で、先週 note に呟きを書きました。その時に戴いたコメントへのリプライは、志田さんへの自分のラブコールみたいなものです。いつでも (自分が) 読めるように、ここに再録しちゃいます。⬇
「何も分からないままに今日のトーナメントも見ていました。AIによる、黒・白どちらが有利に進めているのかの判断が画面上に出るので、それを視界に入れながら(というかそのAIの判断に左右されながら)「なんでこんなにまで!?」って思うくらいキリキリ緊張した心持ちで見てました。相手 (芝野虎丸名人) の半目勝ちで、志田さん敗れました。志田さんに感情移入しているので悔しかった…。でも志田さんて方は追い込まれたような状況でも、それを楽しんでいるような風情がある…ということで、面白い方だなぁ〜…って改めて思いました。先ほど、初めて、Wikipediaでですけど用語の解説を読んでみました。このnoteにも、プロの棋士の方が書いている記事があったので、それもちょっと読んでみました。随分前に、中国の若者と囲碁をやってみたことがありますが、全然何も分からずにやってすぐに不利になり、負けず嫌いなのか凄く悔しかったことを覚えています。(2024年2月25日/14:54)」
⬆【追記】AIの判断は、対局の中頃からずっと “志田さん有利” と示されていて、これは勝てるのではないかな…志田さんであってほしい…などと思っていたのですが、結果は芝野さんの半目勝ちということでした。いずれにしろ、際どい勝負だったようです。自分も勉強しないと、なんだかよく解りません。
「志田さん、どうもそのようなんですよね。対局中、苦悶の表情が出たり、笑顔がこぼれ出たりするんですが、その表情が面白いですし、解説の方の話によると、その表情は勝負の流れとあまり関係ないそうで、有利な展開の時に苦しそうだったり、笑っているから楽観しているのかというと御本人はそういう認識でもないようだったり…という所が自分にはとても面白く感じられます。先週の対局だと、相手の人が思いもよらない意外な位置に石を置いた時に、「あ~そういう手があったか!!」という感じで微笑みを浮かべられたシーンがあったのですが、それがとても心に残りました。自分の有利不利と関係なく、囲碁を楽しまれているのだろうなぁ…と思います。そういう在り方が自分にはとても魅力的に思えます。それと難しい局面を自ら求める…ような部分がマゾっぽい感じにも見えて、本当に面白い方だなぁ…って思っています。
今の所は、志田さんの人間らしい所に惹かれて囲碁を見ているのだなぁ…と思います。(21:00)」
「囲碁の対局というのを、ほんの少ししか見ていませんけど、他の棋士の人はやはり表情変わりませんもんねぇ。元々関心の始まりが志田さんの雰囲気に惹かれて…だった自分ですので、今後もその辺に魅了されたりしながら、ワクワクドキドキ応援したい気持ちです。
先週のNHK杯トーナメントの勝ちのあと、他のシリーズ (と言っていいのかしら…) での凄い勝負 (だったらしい) で敗れた動画(YouTube)をまだ見ていないので気になるのですが、まだ見ていなくて…。またテレビで気軽に (…こちらも緊張するでしょうけど) 見られるといいなぁ…と思っています。(22:54)」