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津波避難タワーがそびえるカツオの町
カツオの一本釣り漁が盛んな高知県黒潮町佐賀。
カツオとともにこの町の名を全国に知らしめたのは、「日本で一番高い津波が想定される町」という呼称だった。最大34.4メートル。11〜12階建のビルの高さの津波が押し寄せると想定されている。
その佐賀の漁港に近い町を歩いていると、路地の向こうや、家屋の屋根の上に、ひときわ高い鉄骨むき出しの建造物があることに、誰もが気が付くはずだ。
高さ25メートルの津波避難タワーだ。
避難フロア面積233平方メートル、避難収容人数230人で、ソーラー式照明が114基設けられ、ヘリがホバリングできる緊急用救護スペースも備える。
車椅子などに対応したスロープを設け、避難フロアには、防寒・暴風雨対策として屋根と壁で囲われたスペースもある。さらに、液状化が起きても倒れないよう深さ30メートルの杭を26本も打ってある。
津波から命を守るための要塞。それが佐賀地区の津波避難タワーだ。
南海トラフ巨大地震は、近い将来、必ず来る。
私たちにできることは、生きるために備えること。
津波が来る町に暮らすとは、いつ津波がきてもあわてずに、冷静に対応できるよう、減災、防災の備えを常日頃から怠らないということ。
佐賀地区の津波避難タワーは見学可能ですが、
注意事項がありますので、黒潮町のPDFをご覧下さい。
https://www.town.kuroshio.lg.jp/img/files/pv/kouhou/docs/201707/12-13.pdf