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Podcast Weekend(ポッドキャストウィークエンド)で感じたPodcasterの魅力


■Podcast Weekend(ポッドキャストウィークエンド)とは?

人気Podcasterたちが一堂に会するマーケットイベント「Podcast Weekend」に参加してきました。今回は現場で各ブースを回ったレポートと、Podcast Weekend TALK SESSIONを聞いて思った事を書いていきます。

(ちなみにPodcast Weekend TALK SESSIONは現地でも聞けたのですが、4時間あまりあったので、現地ではスルーして、帰宅後にオンライン配信のアーカイブを視聴しました)

という訳で、都営新宿線から京王線を乗り継いで下北沢へ…。


今回の一番のお目当てはなんといってもPodcast番組「ゆとりは笑ってバズりたい」です。こちらの番組はメインの活動場所はラジオトークになり、番組開設当時(2018年頃)から応援している番組です。2021年には「平井の本棚」という総武線平井駅沿線にある新刊古書店にて、ラジオイベントを開催もしています。パーソナリティをつとめるのは、ゆとりフリーターさん。トーカーとしてだけてなく、そのイラストもめちゃくちゃ魅力的なんですよね。YouTubeでいうところのサムネイルを、ラジオの各回で作成しており、とにかく目につく(笑)。各回のタイトルイラストがそのままグッズになったりもして、「聞く」ラジオが手に取れるモノに代わっていくのも面白いですよね。

■ゆとりフリーター 公式ページ


■現地の様子

他にも「radioDTM」や「ノウカノタネ」など、ちょくちょく聞いていた番組も参加してるとの事で、ワクワクしながら現地に到着すると…

大・盛・況!!

会場の下北沢ボーナストラック

到着したのが、16時(イベント自体は17時から順次クローズ)にも関わらず、会場のボーナストラックにはかなりの人がいました。人気番組が一堂に集うとこんな事になるのか…。

参加番組の一覧は以下のサイトを参照。

「ノウカノタネ」「ワインの輪」のブースでは、飲食ができたのでとてもマーケット感が出ていました。番組の選出にも、色々な意図があるんでしょうね。食に関する番組は、イベントとの相性抜群です…!(ノウカノタネではイチゴを購入!現地で色々聞いて買うのっておもしろい~)

■ノウカノタネ

■ワインの輪


またこのボーナストラックという会場は、至る所に座れるスペースがあり、ゆっくりできるんですよね。天気も春の陽気で最&高のロケーションでした。

そして一番お目当ての「ゆとりは笑ってバズりたい」のブースに到着。(同じタイミングでPodcast番組「あぶらうってこ」のパーソナリティ『うめしお』さんもいらっしゃいました笑)

ポストカードを購入すると、似顔絵を描いてもらえるという事で購入。自分の絵を描いてもらいながら、自然とコミュニケーションがとれるという視聴者としても喋りやすい場になっていました。ゆとりフリーターさんの旦那さんの三太君も、順番待ちの間に気さくに話しかけてくれます。

全ての出展者の方と話せた訳ではないですが、「ゆとりは笑ってバズりたい」という番組は、出展者の中でも一番リスナーが友達に近い距離感で話せる番組だったように感じました。リスナーの総称が『ゆっ友』なのですが、その名の通りだなと…笑
リスナー参加型企画をよくうっている番組なので、その影響もあるかもしれません。

世界を広げてくれる「情報」が発信されている番組もあれば、ラジオで人とつながれる「体験」が発信されている番組があって、それぞれの色が各ブースで出ていて、ラジオって面白いなあとしみじみ思いました。

以上がざっくりとした会場レポートになります!

『ゆりは笑ってバズりたい』ブースの様子

個人的には音楽系のPodcaserがいても良かったのかなと。まあ演奏もするとなると、色々会場の調整のハードルも上がるかとは思いますが、なんかクロージングのタイミングで皆で音楽を聴きたくないですか!?このイベント最高だな!ふぉぉおお!感が増すと思うんですよね。

「細身のシャイボ―イ」とか参加しないかな…。


■Podcast Weekend TALK SESSIONについて

ここからは、Podcast Weekend TALK SESSIONで特に印象に残った部分をご紹介していきます。特にこれからラジオはじめたい!とか、ラジオ配信で収益化を目指す人の少しでも参考になればなと思います。

トークセッションは3部構成で、特に印象に残った第3部を取り上げます。

第3部「日本のPodcast、あと何で仕上がる?」

出演者は以下のお三方。経歴も活動もかなり掘り下げがあるんですが、ここでは割愛。

・出演者
【 橋本吉史(TBSラジオ)】
【 樋口聖典(COTEN)】
【 今井雄紀(Podcast Weekend主催 / 編集者)】

ここでのテーマは以下の1つに絞りたいと思います。

■収益化する以上の価値とは?~YouTubeとの違い~

という事で、まず結論から言いますとPodcastで収益化する事はかなり難しいという事のようです。そもそもYouTubeの様な、再生回数に応じた広告収入がつく仕組みがPodcast上にはありません。ただ月額性のファンコミュニティを形成して、そこで収益化するというパターンがよくあるそうで、例えば樋口さんが運営するコテンラジオではCOTEN CREWと称して、番組の公式サイトから月額会員になれる仕様になっていました。

これはユーザーとしての意見ですが、所謂YouTubeメンバーシップの様な、同一のプラットフォームがない状態だと、番組ごとに毎回別の手続きをして登録するのは結構手間だなと。Podcastでもいずれ、そういう手続き一括で出来るようになると思いますが、現状はPodcastの収益化の方法は、基本はファンからのダイレクトな支援が中心のようです。

これは個人的な意見になりますが、確かにYouTubeでは再生回数に応じて、広告収益化ができますが、同一規模のチャンネル登録者orリスナーがついているYouTubeチャンネルとPodcast番組がイベントを開催したとしたら、Podcast番組の方がより多くのファンが足を運ぶと思います。

というのもYouTubeはコンテンツ至上主義なところがあります。例えば、YouTube上で「車 おすすめ」と検索すると、ずらーっと実に様々なチャンネルが車の紹介をしています。そしてトップページに挙がるようなチャンネルは、基本的にチャンネル登録者1万人を越えてくるものが多いです。これは「車」というコンテンツの中で、視聴者に有益な情報を提供する番組であればある程、YouTubeで再生が回りやすい状態になるからです。(関連動画で動画が伸びることから、結果としてそうなる)こうしてコンテンツに押し上げられてチャンネルが成長していくのが、YouTubeでよくみられる傾向です。

これに対してPodcastは「パーソナリティ」を軸にした作られたものになります。車の例で行くと、YouTube上で皆が知りたいことは「気になる車の良い点、悪い点」になるんです。それなのに、気になっている女の子を車に乗せて、デートをした話をしていたら、そっとブラウザを閉じられてしまいます・・・が、ラジオだと女の子を車に乗せてどこにデートしたかが聴きたくなりますよね。そこにこそ、パーソナリティの魅力が出てくると思っています。

だからこそ、ファンは「コンテンツ」ではなく、「人」につく。

出演者の皆さんはこの部分に対して「今はマネタイズしてないからこそ、成り立っている雰囲気がある」と仰っていましたが、本当にその通りだと思いました。マスではなく、コアファンに刺さるのが、今のPodcastの最大の魅力ではないでしょうか。

なのでPodcastを始めたい人は何でもいいから、思ったことを配信すること。極論それが「野グソ」している時にだけ録る番組でも良い(むしろ聴きたい)とお三方は終始言っていました笑

まとめると、Podcast上での収益化については、これからの部分ではあるが、よりコアなファンがつくプラットフォームである事は間違いない、という事です。YouTubeチャンネルとPodcast番組の寿命を比較しても面白いかもしれないですね。たしかにラジオの方が1つの番組を長く聴き続けているんですが、そこら辺の心理状態も掘り下げてみたいです。

他にも書きたい事はあるのですが、今回は一旦ここまでで…!

皆様、よきPodcastライフを!!