【読書記録】アーノルド・ミンデル『プロセスマインド』

これは、読書した中から残しておきたい文章を書き残しておく、個人的な記録をまとめたものです。

・著書名　アーノルド・ミンデル『プロセスマインド』（春秋社、2012年）
・記入日　2023年4月24日　

プロセスマインド: プロセスワークのホリスティック&多次元的アプローチ

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プロセスマインドが実演化される量子の劇場の中では、「私が在るのはあなたが在るからです」といったような対称的な発言は、生き生きとした関係性のプロセスになる。そこでは「私」と「あなた」はもはや分離した二つの部分ではなく、いわば私たちは二つの場所に生起した一つのものとなる。プロセスマインドの経験によって、私たちは万物への距離と同時に、万物との親密な身近さを理解する。プロセスマインドのソフトスキルを使うと、あなたの最悪の敵でさえ、「あなたによって理解された（下に立ってもらえた）」と感じることになるだろう。あなたが深刻な対立／葛藤と取り組んでいる最中に、「半分ラブランドの内に、半分外に」いるならば、「あなた」であったものが「相手」になったかのように、自分が一つの立場から相手の立場へと揺れ動くのを感じることができる。そのとき、プロセスマインドのソフトスキルは、ある種の歌や感覚となる。あなたはワークしながら歌い、世界の問題の解決をファシリテートしながら踊るのだ。（354頁）

あなたがエンタングルメント劇の中で踊るとき、決して生じることはないだろうと思い込んでいたような新しい変化が展開するのを感じるだろう。最初の変化は、「敵」の表情を明るくさせるような、ちょっとした笑顔の現れかもしれない。何かが相手の心に響いたのだ。そして、あなたの立場が何であれ、あなたの表情もまた少し輝く始めるかもしれない。こうしたより明るくなった表情が、必要とされている変化なのだ。それは暗い夜空に走る稲妻の閃光である。それは未来へと私たちを誘う表情である。（357頁）