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【リスボン】美味しくて近いポルトガル【後編】
前編に引き続き、ポルトガル旅行記後編はリスボン編。写真多め。
ナタ
ポルトガルと言えば!パステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)と呼ばれる、エッグタルト。
そもそもポルトガルに行きたいと思った最初のきっかけは、このvlogを見て「ナタ食べにリスボン行こ!」と思ったこと。笑
余談だが、私は過去に「ウルティマツーレ(※)買いにヘルシンキ行こ!」と、フィンランドに飛んだことがある。
※食器メーカーiittalaのグラスシリーズ
期待値が上がりまくった状態で、夢のパステル・デ・ナタ実食。
感想は………このためにポルトガルに来て良かった。
サクサクのパイ生地に、とろりとしたクリーム。軽い食べ心地だが濃厚な味なので、二、三口でパクッと食べてエスプレッソで流し込めば、朝ごはんとしてお腹に溜まりそう。
以下、ナタの三大名店を食べ比べた結果、個人的なランキング発表!
第3位:Fábrica da Nata
最初に食べたからか、ここのナタが食べ比べの基準に。
テラスに去来する大量の鳩に怯え、早々に退散した記憶のせいで味の印象があまり残っていない…無念。
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第2位:Pastéis de Belém
ナタ発祥の地であり、一番有名&人気と思われる。
ジェロニモス修道院の修道女たちが、洗濯糊に卵白を大量に使用するため、余った卵黄を有効活用したところ大人気になったのがナタのルーツ。
確かにめっちゃ美味しいが、生地の噛み応えがあり、歯列矯正後のフィックスリテーナー(前歯の裏に装着するワイヤー)に引っ掛からないか少し心配してしまったほど。笑
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第1位:Manteigaria
私の最推しナタ。好きすぎて、ポルトガル出発日の朝食用に持ち帰りで買ったほど。出来立てとはさすがに食感が違うけど、それでも美味しかった。
パイ生地の厚みやクリームの甘みが丁〜度良く、軽い食感ながらキャラメリゼされたような底の部分が、何度食べても恋に落ちるよう。
人気店の中では後発だが、古かろうと新しかろうといいもんはいい!!
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どれも間違いなくめちゃくちゃ美味しいので、完全に好みの問題。
是非食べ比べを楽しんでほしい。
あと、ヨーロッパのエスプレッソって何であんなに美味しいんだろう。高カカオチョコのような濃厚さで、酸っぱさがない。
ポルトガルとブラジル然り、旧宗主国は良いコーヒー豆が入ってくることが一因らしい。
スーパー
旅先での楽しみの一つが、スーパーマーケット巡り。
地元民の生活を垣間見ることができるし、ある意味“その国らしい”お土産を買うことができる。
ポルトガルのスーパー二大巨頭がPingo DoceとContinenteで、どちらもプライベートブランドを持っている。
ナタやシーフードは有名だが、バラマキ土産にしやすいザ・ポルトガルな食品が意外と少ないので、困ったらPB商品を選ぶという手も。
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ポルトガル滞在中、毎日スーパーに通った。
と言うのも、ワインが安いから!!!
レストランではビールやヴィーニョ・ヴェルデ(ポルトガルの微発泡ワイン)をグラスで嗜み、ホテルで本番とばかりに晩酌。安いボトルも文句なく美味しい!
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ワインほどではないにしても、シーフードを含めて全体的に物価は安かった。
アズレージョ美術館
Pastéis de Belémが近くにあるジェロニモス修道院など、観光地もいくつか訪れた中で、個人的に心に残ったのはアズレージョ美術館(Museu Nacional do Azulejo)だ。
このPodcastを聴いて、ぶさかわアズレージョが気になり行ってみたのだが………
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本当だった。笑
笑ったらあかん…と思いつつ、どうしてもぶさかわたちを集めたくなってしまう。
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交通事情
旅行中の予定はざっくりと立ててその日の気分で動いたので、交通費に関しては無計画過ぎたと反省。
メトロは改札でVisaタッチ(クレジットカードのコンタクトレス決済)が便利だが、バスはカード不可の車両がほとんど。
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メトロもバスもそれなりに乗る予定なら、チャージ式のViva Viagemカードや一日券を買った方が、金銭的にも効率的にも良い。
また観光地を多く回る人には、交通機関乗り放題に加え、主要な観光スポットの入場特典が付いたリスボアカードもお得だろう。
日本からも“近い”
世界的にヒットしたドラマ『Shōgun』でも再認識した、日本とポルトガルの歴史的な関わり。
大航海時代の立役者たちを記念して建てられた「発見のモニュメント」には、ザビエルの姿も。アジアを見据えるその船首には剣があり、開拓と侵略が表裏一体であることを思い知らされる。
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日本から遠くて近い国、ポルトガル。
その近さを感じられる要素が主に“食”であるという、平和な現代に感謝したい。
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