Aimerさんのツアーは複数回行くべき理由

タイトルを見てこう思った人も多いのではないでしょうか。
・同じツアー内のライブなら1回行けば十分じゃないの?
・セットリストが違うといったって1〜2曲違うだけで何回も行くの意味ある?

僕もかつてはそう思っていました。
同じツアー内のライブでしょ?と。
けれども、Aimerさんのツアーというのはちょっと訳が違ってきますので、その理由をこの記事に書いていこうと思います。

理由は以下の3つです。

  1. セットリストが想像以上に変わることがある

  2. その日の歌声はその日しか聴けない

  3. ライブごとでその日のハイライトとなる曲が何曲かある

一つ一つ説明していきますね。

1.セットリストが想像以上に変わることがある

今まで僕は色々なアーティストさんのライブに行ってきましたが、同じツアーでセットリストを変える方ってそもそもあまりいません。
変えたとしても1〜2曲程度でした。

ところがAimerさんのツアーでは、多い時にはセットリストの3分の1も変更されることがありました。
これ結構異例のことだと思います。
なぜなら、アーティストさんご自身はもちろん一緒にツアーを回るバンドメンバーの方々も変更するセットリスト分の曲を演奏できるように準備しなければならないからです。
もっと言えば、照明さんやPAさんなどのライブに関わるすべての方がすべての曲に対応するための準備をすることになるので、セットリストが増えれば増えるだけ一人一人の負担が大きくなります。
だから、普通はせいぜい増やしても1〜2曲なのです。

けど、Aimerさんのツアーでは大抵いつも3〜4曲はセットリストに変更があります。
土日の2公演の日はほぼ確実に土日でセトリが2〜3曲変わります。
しかも、年を跨ぐツアーや季節を跨ぐツアーだった場合、年跨ぎの前後で曲を変えたり、季節の曲を変えたりします。

つまり、ツアー初日に参加してそのツアーは終わりとすると、千秋楽では平気で4〜5曲くらい曲が変わっていたりするのです。

なので、僕は毎回ツアーのたびにあの日に行っていればめちゃくちゃライブで聴きたかったあの曲が聴けたのに・・・・なぜ行ってなかったんだーーーー!!!!!って毎回のように後悔してます笑

だから、Aimerさんのライブはツアーで1回しか行かないはむしろリスクです笑
複数回行くべきなのです。

2.その日の歌声はその日しか聴けない

この理由に関して言えば、Aimerさんに限った話ではなく全てのアーティストさんに言えることではあると思います。
ただし、僕はAimerさんの場合はそれを明らかに大きく感じるアーティストだと思っています。

これは正直な話、あの場にいた人以外の人には実感が少ないものかもしれませんが、僕はAimerさんの声が出なくなったまさにその場に居合わせたからです。
忘れたくても忘れられない、Aimer Hall Tour 18/19 "soleil et pluie"初日の千葉県市川市文化会館公演。

この日のライブの途中からAimerさんはなんとか力を振り絞って歌われてはいるものの、高音が全く出なくなってしまったのです。
Aimerさんの声は15歳の頃に声帯に傷を負い、完治させるとこの歌声が出なくなるが故に、完治させないまま試行錯誤の上で歌っているということは知っていました。
けど、どこかで「さすがに声が出なくなるってことはないでしょ」と思ってました。

でも、この日の出来事を機に、Aimerさんの歌声は本当に彼女の努力の賜物であり、奇跡的なバランスで成り立っているのだと痛感したのです。

そう。まさに、その日の歌声はその日しか聴けないのです。
恐らく、何不自由ない喉の状態のアーティストさんと比べて、ライブ当日の気候、コンサートホールの湿度や体調の微妙な変化などのわずかな要因でも声の響が変わるのだと思います。

もちろんAimerさんはプロ中のプロなので、そういった環境要因による歌声への影響を排除するためにあらゆることをされていると思います。
けど、それでも全てのツアーに参加して彼女の歌声を聴いてきた僕の感覚としては、同じツアーの中でも歌声の微妙な変化はやはりあると思います。
けど、良くも悪くもこれがAimerさんの歌声の魅力の1つなのです。

普段は90%くらいなんだけど、あるライブで150%の歌声が聴けることがある。
だからこそ、Aimerさんのツアーは1回行って終わるべきではないのです。

3.ライブごとでその日のハイライトとなる曲が何曲かある

一つ前のその日の歌声はに関連することでもあるのですが、Aimerさんのライブで僕がよく感じるのは、セットリストのうちの何曲かで、他の曲とは明らかに違う凄みを感じることがあるのです。

何かが憑依したような、何かが舞い降りたようなといった言葉がしっくりきます。

「うわ、、、今日のこの曲すごいぞ・・・」
「え、なんかこの曲の時だけ歌声の伸びが1.5倍くらいになってない?!」
「なんでかわからないけどめっちゃ鳥肌たったぞ、この曲・・・」

こういった曲がライブごとに存在するんですよね。

同じセットリストだったとしてもライブごとにそう感じられる曲が異なります。
この感覚については、自分以外の人がどこまで感じているのかはよくわからない部分なのですが、僕はそれが確実にあると思っています。

2018後半~2020年頃ってAimerさんが自分の喉と格闘されてた印象が強く、ライブのパフォーマンスも正直そこそこのブレがありました。
歌われている時も左手で喉や胸、お腹などに触れながら探り探り歌っている姿をよく見ました。
なので、時には喉の調子があまり良くないんだろうなと感じられるライブもありました。

だけど、そんな日のライブの中でも必ず1曲は、「あれ、なんかすごいんだけど・・・!」となる曲があります。
しかもそういった曲を歌っている時のAimerさんの姿は何か人らしからぬ者に見える時さえあります。

僕が覚えているものの一例は、hiverの仙台公演の時の「あなたに出会わなければ〜夏雪冬花〜」やCycle de 10 ansの神奈川2日目の「Stars in the rain」とかです。
どちらの曲の時もそうなのですが、後光が差しているように見えて、歌声の伸びはまるで満点の太陽の光が一線となって差し込んでくるかのような煌びやかさがありました。

こういう時のAimerさんの声を聞くと全身の細胞が震える感覚があり、なぜか涙が込み上げてきます。
悲しくないのにです。
本当に不思議な歌声だといつも思います。

色々書いてしまいましたが、つまり、Aimerさんのライブはライブごとにとてつもない1曲があるのです。
はっきりいってその1曲でもうライブに行った意味が十二分にあったと思わせてくれます。
だから、何度も行くべきなのです。

まとめ

恐らく多くの人は、自分の好きなアーティストのツアーが決定して、ライブに行こうと思ったとしても1回だけ行くのが普通だと思います。
僕も元々はそうでしたし、全部のアーティストで何回も行くわけではありません。

だけど、Aimerさんだけは行けるならツアーの中で2公演以上は行くようにしています。
それは、これまで書いた通りの理由からです。

いつもあとで後悔するくらいなら行くという選択をするのですが、それでも後悔してますからね笑

もしAimerさんが好きで今までライブに行ったことがある方は、できれば1回ではなく複数公演見に行って見てください。
きっと、これまで感じられなかった新しい発見と感動を得られますよ。

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