
Instagramで300件以上保存されたカメラで「背景をボカす方法」
私が写真好きを公言していてかなりの確率で聞かれるのが、
「どうやったら背景ぼかせるの?」
という質問です。分かる、めっちゃ分かる。背景がボケてる写真てなんか素敵ですよね。私もカメラを覚えたての頃、背景がボケてる写真が撮りたくて奮闘しました。そして、意図的にぼかせるようになった時すごく嬉しかったのを今でも覚えてます。
【ボカすために必要なこと】
背景のボカし方とか大げさに書いてはいるのですが、コツさえ掴めば実際はなかなか簡単なんです!
①F値を小さく(開放)する
②望遠(ズーム)で撮る
たったこれだけです。では順に説明していきましょう!
こちらの写真をご覧ください。
70mmでF値も絞って撮ったものです。(本当は35mmほどのものと比べればよかったのですがすみません^^;) う〜ん、なんかパッとしないような、まあ普通って感じですね。。
ここで、F値を開放に7.1→5.6、望遠で焦点距離70mm→200mmにしてみます。
どうですか!もうボケてきましたよ。これだけでもだいぶ印象が変わりますね。後ろの背景の輪郭が曖昧になり主役のアジサイが引き立ちます。ではさらに、F値を開放していきます。
F:3.5
F:2.8
コレコレーーっ!って感じですね。笑
『開放×望遠』の組み合わせさえ覚えておけばボケはもうバッチリなんです。逆に、広角でぼかす方がちょっと難しいかなと言う印象です。お持ちのレンズの最小F値はレンズ名に入ってると思うのですが、レンズキットはだいたい「3.5-5.6」と記載してるものが多いです。これは、1番広角で撮った時は最小F値3.5、1番望遠で撮った時は最小F値5.6という意味です。つまり望遠にすると勝手にF値が絞られてしまうんです。ただ、世の中には望遠にしてもずっとF値が変わらないレンズがあります。でもやっぱり価格がお高いんですよね。望遠レンズは無理だけどF2.8のボケ味を楽しみたいって方には、「単焦点レンズ」という広角↔︎望遠ができない種類のレンズがあるので、それなら安価な上にとろけるようなボケみを楽しめるのでオススメですよ!
【数値設定について】
上記のようにF値を変えていくと写真の明るさも変わってしまうので、シャッタースピード(望遠の時は遅くしすぎると手ブレするので注意!)やISOを変えて調整してくださいね。写真上の数値を見比べても少しずつISOを下げていっているのが分かりますね。どの設定から変えればいいか分からないという方でも、ボカしたいから第一優先はF値、次に遅くしすぎてはいけないシャッタースピード、最後にISOで調整といった感じで決めていけば適正値に持っていけるかなと思います。ぜひ試してみてください(^_^)
【ボカし方のコツ】
基本編では、「開放×望遠」だよとお伝えしました。そしてそれともうひとつ意識してもらいたいことがあります。
それは、「距離感」です。手書き感満載のこちらをご覧くださいませ。
撮りたいもの(被写体)とカメラの距離をなるべく近く(もしくはズーム)して、被写体からボカしたい背景までの距離を遠くします。これがもうひとつの、しかも、とっても重要なコツです。
またまた下手くそなこちらをご覧ください。
F値を変えると、ピントが合う範囲が変わります。ピントが合う範囲は、カメラを構えた時に、正面に厚みのある「壁」のように平面として存在します。この範囲のことを「被写界深度」と言います。このピントの合う壁が開放するほど狭く、絞るほど広くなります。そして、このピント範囲から離れるほど、ボケが強くなります。なので、先ほども言ったように「被写体から背景までを出来るだけ離してください」となるのです。これは撮影するポジションやアングル選びも大切で、上のアジサイの写真でいうと背景にある葉や花がなるべく遠くになるような場所に咲いているアジサイを探して撮っています。
望遠が良い理由は、広角がそもそもこの被写界深度が深い(ピント範囲が広い)からです。十分に距離をとれば多少はボケを出せますが、やはりボケにくくはなりますね。ピント範囲が狭い開放の方が、そこからの背景への距離もとりやすくなります。よって、「開放×望遠」なのです。こちらの写真をみてください。
背景が開けた場所で風鈴をアップで撮ることでとろけるようなボケみがしっかり出ていますね。このように、開放×望遠×背景でボケを意図的に作り出すことができるのです!
【ボケの応用編】
「ピント範囲から離れるほどボケる」というのは、なにも背景だけに限った話ではありません。手前側、カメラ側もボケるのです。これがいわゆる「手前ボケ」というやつですね。近頃の流行りでもあり、おしゃれなウェディングフォトなどにもよく使われていたりします。
これはポジショニングが少し難しいのですが、こんなとろふわでメルヘンな写真も撮れちゃいます。コツは手前でボカしたいものをカメラの真ん前くらいに近づけてそこからピントを合わせる被写体を覗き込むように撮ることです。ここまでボケを使いこなせると、かなり写真の幅が広がりますね!
背景をボカす方法や理屈をお分かりいただけたでしょうか?言葉で説明すると少し難しく感じますが、感覚でなんとな〜く理解して、実際にカメラを触って撮って体感してもらえれば自分のものにできるはずです。私が初めて自分でボケを出せた時、本当に嬉しかったのを覚えています。みなさんにもあの感動を味わっていただけたらなと思います♡
ぜひ試してみてください(*^^*)
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