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音楽体験がホールを飛び越えるHayato Sumino Salle Gaveau,PARIS 7Nov.2024
2025年2月から始まるソロツアー、またそれ以前の、今回のアルバムを携えての公演のネタバレになる可能性が大ですので、ネタバレを避けたい方はこのまま閉じられてください。
また記憶が曖昧な箇所もあるため事実とは異なる場合があります。ご了承ください。
忘れもしない、今年の3月7日のサントリーホールソロツアー内で発表された角野さんの「SONY CLASSICAL」との契約のニュース。
そして世界デビューアルバムが10月30日発売。
この日のSalle Gaveauのコンサートはデビュー後初の公演となると知る。
これはチケットを取らなければいけない。
心が大きく動いた。
いつか角野さんの公演を海外で…個人的にはやはりヨーロッパで聴いてみたかった。
私の体力は自信がなくなるばかり。
身辺の状況だってどうなるかも分からない。
行くなら思い立った今しかない。
そう心に決めて準備をした。
1泊4日の弾丸遠征。
とは言え生きていると日々状況というものは変わるもので。当日を迎えるまでに何度この遠征を断念しようとしたかは分からない。
因みに行く!と本当に決心できたのは出発日当日の朝だった。空は晴れていた。
前日自宅から出発し、イスタンブールでの乗り継ぎの待ち時間も含め、約20時間かけてパリに到着する。機内で殆ど眠れずと極度の緊張でふらふらだったが、思いの外パリの街の雰囲気はあたたかった。
ホテルに着いて、公演開始までの暫くの時間。
事前にマドレーヌ寺院が近くと知りそこには必ず行こうと決めていた。
サンレザール駅を通りを挟んで左手にしながら、アテンダントさんに教えてもらった街をひとり歩く。まだ色づきは浅い背の高い街路樹と中世の街並みと、夕暮れていく空を感じながら歩くだけで至福だった。
時折道を訪ねるが、どの方もびっくりするくらいにこやかで親切だった。「パリの人はみんな優しいですよ。」アテンダントさんの言葉は本当だった。
また前々日の事。そのマドレーヌ寺院でフォーレの没後100年記念祭があり、初演されたというフォーレのレクイエムを、合唱団を従え藤岡幸夫マエストロが指揮を取ったことを角野さんのSNSのポストで知る。
目の前に想像以上に大きな建物が現れる。
私が行った時も運良く日本人指揮者と合唱団とオーケストラの方がゲネプロをされており、教会の厳かで神聖な響きに身を寄せる事が出来た。
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その大きさに驚くばかり
またオーギュスタン教会がホテル近くにあり、華やかながら親しみやすい外観と、中に入れば地元の方に愛されている事をひしひしと感じる空気、遠目でも神々しい祭壇が私の心と目を惹いた。
祈りを捧げるべくキャンドルを購入し、火を灯す。
平和の波動を感じながら目を閉じた。
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セントオーギュスタン教会
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まばゆく輝く祭壇を見つめていた
さて教会からホテルに一旦戻り、会場開始時間まで1時間半。眠さは最高潮。
改めて身支度をし、寝込まないようにタイマーをかけて、座って暫く目を閉じる。
よし、行こう。
事前に予習した道を辿り、写真で見た赤い小さな屋根のついた建物に到着する。
中に入るとすぐ若い日本人の女性と目が合った。
思わず声をかけると彼女は中学生でひとりフルートでパリに留学しているとのこと、角野さんのコンサートは初めてで楽しみだと目を輝かせて話して下さった。
同じく日本から来られたフォロワーさんにお会いできたり、海外在住の素敵な奥様達に声をかけていただいたり…また角野さんの恩師でもあるジャン=マルク・ルイサダ氏の姿も見え、ロビーの雰囲気は高揚感も高まりつつアットホームに。
開演時間も近づき、いよいよホール内に足を踏み込めば「Bon soir madam!」とにこやかにスタッフの方が席まで案内して下さる。
内装も美しく、それでいてあたたかいやわらかい空気感。
ドキドキしながら自分の席に付けば隣は日本の女性の方だった。
海外在住で角野さんのコンサートは初との事。とても親しみやすく、まるで以前からの友人のように会話が弾んだ。
そんな事もあって私は日本の公演よりも遥かにリラックスしてこの公演を聴けたかも知れない。
(と言うことで音楽に身を任せて聴いていためいつも以上に音楽的表現が脆弱です 申し訳ありません)
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いよいよ開演時間となり、ブルーに照らされた壁面のパイプオルガンをバックに角野さんが現れる。蝶ネクタイ姿のフォーマルな角野さん。
プログラムをここで記載する。
PROGRAMME
Bach - Chromatic Fans and Fugue in D Minor, BWV 903
Sumino - Human Univers
Faure - "In Paradism" from Requiem (Arr. Sumino)
Mozart - Sonata in A major, K.331 "Alla Turca"
1. Theme and variations-Andante grazioso
2. Menuetto
3.Alla Turca-Allegretto(intermission)
Mozart/Sumin urkish March Variations in All 24 Keys
Sumino - Three Nocturnes
1. Pre Rain
2. After Dawn
3. Once in a Blue Moon
Gershwin-American in Paris (Arr.Sumino)
席に座るといつも割とすぐ弾かれる事が多いが今日は海外公演。
客席のガヤガヤがすぐには収まらず角野さんもその事をよくご存知なのだろう、少々静まるまで時間を置いた。
コントロール出来る範囲内になった瞬間鍵盤に触れる。
バッハの「半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903」の旋律が始まった。
こちらは以前の角野さんご自身の演奏の同曲。
改めて聴き比べても全然違う。
こちらの演奏も私は年齢を考えても凄いと思っていたけれど(少なくとも14年前のもの 角野さんは現在29歳)もう全く違う曲のよう。
柔らかな空気を纏って細かな音の繋がりが真摯に響く。勿論あやふやな音はひとつもなくて、適度に踏まれるペダルが心地よさギリギリまで音を溢れさせる。
そして同時にこのホールの響きの素晴らしさにも感動。ブルーの光に合う、凛として行き先が惑わない澄んだ音だ。
チケットを買った時は既に鍵盤が見える側の席は埋まっていて、上手から席を選ぶしかなかったがこちらにして正解だと思った。
明瞭な響きがブルーのパイプオルガンのあたりにどんどん浮かび上がる。
ずっと温かみのある音は落ち着いていて、しかしその音を出すためのコントロールが物凄い細心を払って制御されていること、角野さんに目を向けると分かる。
その気迫にお客様もその世界に取り込まれ皆で旋律に身を預ける。
バッハのフーガというと正に教会の厳格なイメージなのだけど(動画の演奏は正しくそのイメージ…)本当に不思議なことに角野さんはもう後半からオルガンを弾いてるのではという素朴で温かい音色だった。恐らくだけど角野さんが実際そのイメージで弾かれておられるのだと思う。
角野さんの背景に、来る前に訪れたオーギュスタンの教会の金色のまばゆい祭壇が浮かび上がる。
そしてあの平和的で穏やかな空気感まで蘇ってくる。
目の前に流れてくる角野さんのバッハは聴いてるものにそっと寄り添って、時に向き合って。
何かを残酷に厳しく突きつけてくるのではなく、あたたかく心に体に溶け込んでくる様だ。
これは教会で聴きたい、というより教会で演奏すべきとさえ…。
日々を慎ましく暮らす市民が教会に身を寄せて祈りを捧げる音楽は、私はこれがいい。
キリスト教には少し壁を感じる私、来る前に教会を訪れていてよかった。
そしてもう既に角野さんの音の洪水はホールから溢れんばかりだった。
次曲「HUMAN UNIVERS」でガラリと変わる音色。
切ない単音がぽつりぽつりと始まって、冒頭が前曲のバロックをしっかり受け継ぐ。
そしてあの幾重にも層になったみたいなブラックホールの様な響きが時間軸を狂わせる。
バッハの後にこうして聴くと親和性をとても感じる。
「HUMAN UNIVERS」は角野さん式現代バロックと言ってもいいのかもしれない。
バロック音楽とは
「彫刻や絵画等と同じように速度や強弱、音色などに対比があり、劇的な感情の表出を特徴とした音楽」と定義される。
切ない旋律とそれでも前に進まなければいけない気持ちが音に乗って、一気にお客様が引き込まれていく。
(しかしピアノの大音量でもまだ本当は足りないのではと正直思った…。やはりパイプオルガンくらいの規模が理想と…それくらいこの曲は壮大と感じる)
ド迫力でありながら、勢いに任せて弾かれない超緊迫感。
私はこの曲を聴くといつも宇宙にはないはずの風が吹いてくる。さあ目を覚ませと言われているようだ。
この日一心不乱にピアノに向き合う角野さんの張り詰めた音色は「この曲はクラシックだ!!」と、覚悟をはっきり背負って奏でられているように聴こえた。
今思い出しても泣きそうだ。
曲が終わると盛大に拍手が起こり「Bravo!!!」が飛んだ。
これが海外か!と感激する。
正直マナーの点で言えば少々角野さんがしのびない場面も何度かあったけれど、お客様がとにかく自由で、ストレートに音楽を楽しむために聴きに来られているのがわかる。
その開放感の心地よさといったら!
更に次のフォーレ「In Paradism 」がもうため息もので。
「HUMAN UNIVERS」からの緩急も素晴らしければ、目の前の生のグランドピアノ1台で、あのユートピアみたいな儚い音を奏でるのだから。
ゆらゆら止まりそうなオルゴールが回る中で時折の不協和音が少し不気味で心地よい。
フォーレの和音の魔術が、素人の私の世界観をまた広げてくれる。
そして…個人的な事になるけれど、大切な家族の身に病気が見つかった。
そのことがふと浮かび上がって感情を詰まらせる。
それでいながら角野さんのピアノに救われていく。
すっかり角野UNIVERSに彩られた空間にモーツァルトソナタの優しい音が響く。
角野さんのモーツァルト、本当に真正面。
速度もこちらを置いていくことなく、また待たせることなく。どの音も全部聴こえるようバランスよく鳴らされていると感じる。意識しなくても自然と笑顔になってしまう。
その上で耳は1音も聴き漏らすまいと働いている。退屈とは無縁。角野マジック。
前回のソロツアーで聴いた時よりも更に緩急が織り交ぜられていて、躓かせないけど、安心しきらせもしない。不協和音からの緩和の落差…角野さんの掌で確実に転がされている。
凄すぎて思わず心中で苦笑いしてしまう程に。
最後のトルコ行進曲を終えると再び拍手と歓声が起こった。
ここで休憩を挟むのだけど、本当にこの日は会場の規模もあるのかも知れないけれど、角野さんの気迫が凄い。これで終わりです、と言われても満足出来るレベルに達していた。
Intermissionを挟んでのトルコ行進曲変奏曲arrangeもそうだけど、プログラムの妙を感じたりする事も凄く嬉しくなる。
ただ曲を並べられるより、テーマで繋がれた方にわくわくするのは何故だろう。
トルコ行進曲変奏曲、今日はキーの切り替えが視覚的に分かるランプはないけれど、誰もが知っているトルコ行進曲が様変わりする様子は誰が聴いていて楽しいのではと思う。
プログラムを確認すれば全部違うキーが記されていて「何だかもの凄いことをやってる」のも分かる。
ふと視線を向ければ、隣のボックス席の素敵なMonsieurがノリノリで聴かれていた。
そして角野さんさすがと思ったのは今回全体のプログラムに合わせて少し演奏を変えたところ。
いつも俯瞰しているそのセンスの良さにグッとくる。
そしていよいよ3つのノクターン。
Pre Rain を生音で聴ける至福。。
変わらず楽器はグランドピアノ1台なのに、それこそProphet10(シンセサイザー)を使用されているのではないかというくらい音色が神秘的に響く。
発表された音源で聴いてもそうなのだけど、本当にこの音の組み合わせの絶妙さ…何度でも感動してしまう。私自身が住む土地もいつも雨や雪が降りそうな雲が空を覆っていて、より曲をイメージしやすくて。(韓国の、雪が降る前の空をイメージして作曲されたとのご本人のコメントより)
正しく自然の中から切り出して角野さんが美しく描いたと感じる音。
後で伺ったが、隣の席の方もこのノクターンをとても気に入っておられた。
嫉妬するくらいの旋律を堪能した次はAfter Dawn。生音でのAfter Dawnも世界観は変わらず。それが凄い。今日は按田さんもおられなければPAさんだっておられないのだから…。
波が重なり合うメロディ、聴けば聴くほど一人の手で弾かれているのが信じられない。
Pre Rain好きだなぁと思ってAfter Dawnを聴くとやっぱりこれも好きだなぁと思う。
最後は今日の舞台の雰囲気にぴったりのOnce in Blue Moon。優しく始まる雰囲気から気づけば身を全てに包まれている。
シンプルな主題メロディがゆりかごのように繰り返されてどんどん世界を押し広げる。
ライティングは変わっていないはずなのに本当にブルーの光に全て染まっていっているように錯覚して。
それにしてもずっと途切れない集中力…。
目の前にいるお客様のために
そして今日この日を迎えて更に世界へと突き進むご自身のために。
一旦舞台袖に捌けると、次は木製の鍵盤ハーモニカを持って登場された角野さん。
そう、今日はグランドピアノしかなくて「パリのアメリカ人」はどうされるのかと思っていたけれど。。
そして鍵盤ハーモニカを目にしたお客様達が「…Oh……!」という反応を見せる。
角野さんが座って鍵盤に触れればあの陽気なメロディが流れ出し、一気に花の都パリと呼ばれた時代へ。
余りにはっきりと色んな種類の音が鳴りすぎていて、もう本当に正直に言葉を書くと
「角野さんはピアノを一体何だと思っているんだろう」と本気で思った。
一体どれだけピアノの可能性を広げられれば気が済まれるのだろうと…。(もっとやってください…。)
映画は観ていないので実際のストーリーは分からないけれど、分からないなりに音楽で描かれた、また角野さんがピアノで表現された展開に引き込まれていく。
それで面白かったこと。
その日ではなく次の日、飛行機までそれなりに時間があり、パリ市内を観光に出かけた。
ルーヴル美術館からタクシーを使う時があったのだが、乗って街並みの風景を見ている時に余りにもこの曲のイメージがぴったりで!(しかも私も異国人でThe Parisは初めてみたいなもの…前回は街外れを中心に散策したから)
狭い道路に車がひしめき合ってクラクションが響く通りの喧騒、立ち並ぶ店の賑わい。歩いた先に何が待っているかわくわくする高揚感。
角野さんの前日のピアノ演奏がはっきりとリンクして蘇った。その事に本当に感動した。
盛大なフィナーレを大音量で迎えると、全方位のお客様から声援が起こる。
会場は普段私が行く会場の収容より半分位なのに、感激の声のボリュームが変わらない!!!
一旦舞台袖に拍手を浴びながら消えると、直ぐに拍手が、手拍子に変わる。2階席、3階席の方はご機嫌で壁を叩く。
笑顔で出てこられて直ぐに弾かれたアンコールは「Swanee」。
軽快なメロディーにお客様がみんな笑顔になっている。
トルコ行進曲変奏曲でのっていたMonsieurや前方のMadame達も頭でリズムを取っている。
そして角野さんのガーシュウィン様推し、嫌いじゃない。
再び止まない拍手にステージに出てきてくださり
疲れなど一切見せないで、目の前の鍵盤ハーモニカを見つめて「The Merry-go-round of Life 」と曲名を告げられる。
高らかに響く鍵盤ハーモニカとピアノのワルツのリズムはParisの街にもぴったりで美しい音色に気持ちが華やいだ。
次にフランス語で流暢にMCを語られる角野さん。ルイサダ先生のご紹介&投げキッス、Parisへと今日の日の思い、そして聴きに来られた皆さんへの感謝を述べ温かい拍手を浴びる。
そして「今日はボレロ…やらないんだよね…」とプログラムを確認して実はちょっと残念に思っていた私。
Parisでボレロ…聴きたいよね?
でもやらないよね…って思っていたら
最後に意を決した顔の角野さん。
始まったのはボレロのあのリズムと旋律…!!
「うそでしょ」と呟いてしまった。
そして何度聴いても音の響き、ボリューム、リズム、レンジの幅、ダイナミクス、アレンジのセンス、盛り上がらない訳がなく。
私がボレロに要求する全てを満たして角野さんのピアノは鳴り続ける。
お客様ももちろんピアノの前の角野さんに釘付けだ。
ホールに轟く音の圧は隙間がないくらいに溢れかえる。
最後のアタックも決まって、本当に圧巻だった。
歓声が飛んで頭上で拍手をするお客様。
満足に満たされた幸福な感情が観客席を包んでいた。
振り返ってみれば…今日の角野さんのピアノは本当によくコントロールされていると感じた。
曲のイメージを壊さないように細心を払ってひとつずつ音がなされ、確信を持ってピアノに向かわれるその事にこちらも身が引き締まる。
また常にその演奏に角野さんの意向を持たせることで曲の輪郭がきっぱりと際立ち、曲の個性を活かしたプログラムの流れの緩急を物凄く楽しめた。
そして勝手に感じたこと…私達にただ曲を聴かせるのではなくて、角野さんが体験したことや感じた事、見た風景を試行錯誤された上で、その音に落とし込む。そして角野さんご自身もホールコンサートとして最大限のパフォーマンスを叶えながら、同時に先に書いた色んな次元の風景を取り込んで私達に音として体験させて下さっている気がする。
きっとその両腕から指から流れる音楽が自然で、それゆえに私たちの耳や感情を音楽で邪魔をしないのだ。だからこそ私達にとても浸透する。
アーティストとは自己表現が全ての存在だと私は思っていた。それは例え誰にも伝わらなくても。
でもそうじゃない。
何か伝えたいことがあって、それが誰かに伝える手段がアートなのだと。
それでいて尚個人の思いがそこに入る隙間もある。角野さんのピアノ、多次元であると思う。
そしてもうひとつ、角野さんの音楽はやっぱり大きいということ。
個人の勝手な主張だけど、より大きな広い空間でこそ角野さんの音楽は際立つ気がする。
それは例えどんな小さな音であっても。
角野さんは歩みを進めていく。
武道館よりも更に力強いステージだった。
その渾身の演奏に突き動かされた本当にたくさんのお客様がサイン会に並んだ。
私も色々な方に声を掛けて頂けたが、皆さん国籍も様々、性別も年齢も様々、素敵な方ばかりで、話題は勿論角野さんのこと。並んでいる時間も本当に楽しかった。
私の番、考えた台詞は余り言えなくて、でも角野さんはちゃんと希望通りサインして下さった。
剥がされ気味に(笑)「音楽で面白いことしてくださるのを楽しみにしています」と何とか言って「はい」と答えてくださったのを覚えている。
角野さんのワールドデビューは始まったばかり。
最後に闘う時はひとりだと前回の武道館のnoteで書いた気がするけれど、
本当にひとりきりで闘い続けることがありませんように。
そして何よりその自由を誰も奪いませんように。
角野さんの音楽に興味を持って楽しんで、感動出来る世界中の人達が「SUMINO UNIVERS」にまた集まってゆく。
私はこの日勇気を出して飛び立って良かった。
夢のようなParisの一夜を本当にありがとうございました!
Merci, à bientôt.