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「大野川の暮らし魅力再発見!」たのしく知ろう大野川 参加レポ

1/14(火)、大野川小中学校で「たのしく知ろう大野川」イベントが開催されました。年末年始の賑わいが落ち着いた静かな乗鞍高原で、参加者たちは地域ならではの知恵や遊びを通じて、冬の魅力を再発見しました。その様子をお届けします。

イベント概要

このイベントは、のりくら高原ミライズ構想協議会の移住推進プロジェクトチームが主催し、地域の魅力を伝えることを目的とした全5回シリーズの最終回です。今回は、大野川の歴史や伝統的な遊びをテーマに、世代を超えた交流を楽しむ内容が企画されました。

教えてくれた人

歴史を語る会の福島さん(右)、原さん(真ん中)

2023年に始まった「乗鞍の歴史を語る会」を主催する福島眞さんと原聡美さん。地域の歴史や文化を次世代に伝える活動に取り組んでいます。福島さんは「自分が知っていることを若い人に伝えたい」と、旅館「福島屋」の歴史資料や自身の経験を共有。原さんは地域の暮らしに興味を持ち、活動を支えていて、お二人の思いが地域の魅力を伝えるきっかけとなっています。

『大野川の歴史講話』と『なんちゃって大野川検定』

まずは福島さんから、大野川地域の冬の過ごし方についてお話を伺いました。冬は縄ないなどの室内作業を行い、雪深い時期は室内遊びが中心だったそうです。また、学校近くで下駄や普段着のままスキーやスケートを楽しんでいたという話も印象的で、厳しい冬の暮らしと地域の知恵を知る貴重な時間となりました。

福島さんの子どもの頃の遊びや、何千年も続いていると思われるこの地域のことをお話しいただきました。

その後は、原さんの進行で「なんちゃって大野川検定」が行われました。大野川区にまつわるクイズで、地元の自然や歴史、地理を学びながら子どもから大人まで楽しめる内容。昔の写真も紹介され、地域の歴史に触れる楽しい時間となりました。

原さんのアイデアがたくさん詰まった手作りクイズ。
この地域のことを楽しく知ってもらおうとの工夫で、参加者は興味津々。

昔の遊び体験

イベントの最後には、かるたやお手玉など昔ながらの遊びが体験できました。大人や子ども同士で教え合いながら楽しむ姿が印象的で、世代を超えた交流が生まれました。

昔ながらの遊び、紙風船に挑戦!集中しながらも、楽しさが伝わる瞬間。
お手玉に挑戦!真剣なまなざしで、技を磨きます。
校内にも昔の遊びを学べる道具がたくさん。
福島さんと原さんもお正月遊びの一部を持ってきてくださいました。

イベントを終えて

今回のイベントを通じて、地域の歴史や文化を学ぶ大切さを改めて感じました。子どもたちが地元の伝統や知恵に触れることで、地域への愛着や誇りを育むきっかけになったと思います。また、世代を超えた交流を通じて、地域コミュニティの絆の深まりも実感しました。こうした取り組みを続け、地域の魅力を次世代へしっかりと伝えていきます。

おまけ

毎年1月14日、地域で「どんど焼き」が行われ、古いお札やお守りを焼き無病息災を願う行事が行われます。大野川区では厄年の男女が厄を撒くことも特徴です。福島さんからは、昔、梓水神社で祈祷後に伊勢神宮へ行く習慣があったと聞きました。今年の「たのしく知ろう大野川」イベント参加者もその一環として、地域の人々と火を囲み温かいひとときを過ごしました。

火入れの前に、一年の感謝を込めて集められたお飾りやだるま。伝統への敬意が感じられる光景。

お知らせ

令和6年度の「大野川の暮らし魅力再発見!」シリーズは今回で最終回を迎えましたが、来年度以降も地域の魅力を発信するイベントやワークショップの企画をする予定です。詳細は、のりくらnoteにて随時お知らせいたしますので、ぜひチェックしてください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


第1回「大野川の暮らし魅力再発見!」ぶどう葉寿司をつくろう 参加レポートはこちら▼

第2回「大野川の暮らし魅力再発見!」」一の瀬に生息する動植物を探そう 参加レポートはこちら▼

第3回「大野川の暮らし魅力再発見!」秋の乗鞍さんぽ 大野川の歴史を歩いて学ぼう 参加レポ-トはこちら▼

第4回「大野川の暮らし魅力再発見!」のりくらおやきをつくろう 参加レポ-トはこちら▼

写真:セツ・マカリスター
文:大須田 淑恵
企画制作:のりくら高原ミライズ構想協議会 移住推進プロジェクトチーム


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