10ルピーの笑顔
物乞いが当たり前の世界。インド。
ちょっとドライバーを待っていたり、ちょっと露店の順番待ちをしていたりすると、必ずと行っていいほど、彼らは私たちにお金を求めてくる。
ペンや風船など小さなものを売ってくる場合も多い。
彼らの存在を気にせずには居られない。3年前子供のいなかった当時よりも、今の方が強く。
しかし、そこでお金をただあげるのが、どれくらい正しいのか。
そこに正しさを求める必要があるのか。
正直思考停止している。
1ルピーでもお金をあげれば、1本でもペンを買えば彼らは、微笑むかもしれない。
じゃあ10時間後は?
じゃあ1日後は?
じゃあ10日後は?
きっと彼らは変わらず求め続けているだろう。
だから瞬間的なある種の喜びのために、私は気にはしつつも、どうも彼らに与えようと思えないのだ。
そう思っているのが、現状。
かといって何もしないまま、この世界を目の当たりにしながらも、守られた平和の中で日々をやり過ごすごすのは、どうなのかなと、やっぱり思うんだよな。