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Vol.9【知識編】「臀部痛のお客様に対して施術している筋肉
こんばんは。
もっと早めに投稿する予定でしたが
気が付くと前回の記事投稿から
2週間以上も経過してしまいました。。。
今回は「骨盤部・臀部」という部位に絞るので
筋肉の名称だけではなくて、「骨盤部・臀部」の中でも実際に施術をする際、筋硬直や筋緊張が多くアプローチすることが多い筋肉の名称や
順番なども踏まえて書いていきます。
【骨盤部・臀部】
大臀筋、中臀筋、小臀筋、
梨状筋、上双子筋、下双子筋、
内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋
※梨状筋~大腿方形筋の6つで深層外旋六筋群
恥骨筋、大腿筋膜張筋
※恥骨筋は鼠径部にある為、
施術をする際は細心の注意を払い
必ずお客様の承諾を得て
施術を行なってください。
お客様の承諾が得られない場合は
施術を控えてください。
※大腿筋膜張筋は上前腸骨棘と
腸骨の外側および背面に付着している為、
施術をする際は中臀筋、小臀筋を
イメージするとわかりやすいと思います。
実際に「臀部痛」に悩まれている
お客様に多くみられる
筋硬直、筋緊張をしている筋肉は
主に大臀筋、中臀筋、梨状筋、
大腿方形筋、大腿筋膜張筋の5つです。
お客様によって痛みの感じ方は
個人差があり様々です。
「痛みを感じやすい領域」
「基本的な施術の流れ」は
あくまでも参考までにしてください。
【痛みを感じやすい領域】
①大臀筋が硬くなると臀部全体、
大腿部後面上部にかけて。
②大腿筋膜張筋が硬くなると、大腿部外側。
③中臀筋が硬くなると、臀部全体から
仙骨を覆う領域、大腿部後面上部にかけて。
④梨状筋が硬くなると臀部全体(仙骨付近)、
大腿部後面、坐骨神経の圧迫により、
大腿部後面から足全体、
腰部、股関節、鼠径部、会陰部にかけて。
⑤大腿方形筋が硬くなると、外閉鎖筋とともに
大腿骨大転子下部の内側にかけて。
【基本的な施術の流れ】
大きな筋肉から小さな筋肉へ
①大臀筋を緩める
②中臀筋を緩める
③大腿筋膜張筋を緩める
④梨状筋を緩める
⑤大腿方形筋を緩める
上記の「痛みを感じやすい領域」
「基本的な施術の流れ」を
把握した上で施術を進めていくのですが、
ここで注意点があります。
それはセラピスト本位の施術ではなく
「お客様本位の施術を心がける」ことです。
この注意点は「骨盤部・臀部」に関わらず
リラクゼーションセラピストとして
施術を提供していく上で
とても大切なことなのでお気をつけください。
僕を含めたリラクゼーションセラピストは
「治療」を目的に施術を提供することが
できません。
お客様のお身体の状態を現状よりも
悪化させない為に筋解剖学を勉強すること、
痛みを感じやすい領域を知識として
把握することも必要で大事なのですが、
実際に勉強して学び、知識で得た内容だけに
捕らわれた施術をしてしまうと
お客様本位の「痛い、辛い」と感じている
「押して欲しい、緩めてほしいポイント」と
セラピスト本人が感じる
「ほぐしたい、緩めたいポイント」との間に
多少のズレが生じている事に
気が付かない場合が出てきます。
筋解剖学上では○○の痛みを感じている場合は
たしかA筋のはずだから
お客様が痛くて辛いと言っているB筋よりも、
A筋を中心に施術を進めていけば
いいはず・・・
基本的な施術の流れは、
大きな筋肉から小さな筋肉へだから
①大臀筋を緩める
②中臀筋を緩める
③大腿筋膜張筋を緩める
④梨状筋を緩める
⑤大腿方形筋を緩める
の順番で施術していこう・・・
ではなく
基本的な施術の流れも
筋解剖学も勉強しているけれど
お客様の立場になり、
お客様本位の施術を提供する為に
筋解剖学の知識を用いて
どんな施術を提供すれば喜んで頂けるのか?
順番は多少変わっても構わないから
お客様が一番痛みを感じていて
辛いと訴えている部位を重点に
施術を組み立てていこう!
で良いのです。
「そう、そう!そこをほぐして欲しかった!」
「いつもお尻の筋肉のここが凝っていて
辛いのよ~」
「そこを揉んでくれると力が抜けて楽になる」
「お尻が凝っているって伝えただけなのに
何でそんなに細かいところまでわかるの~?」
というように
できるだけお客様が満足して頂けるように
施術を組み立てて提供するための知識として
筋解剖学を勉強して活用することを
オススメします。
今回も最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
それではまた。