MUP week16 財務スキルPL理解
今回のは実際にビジネスを始めた時に、『どれくらい儲けているか』を数値化していくためのスキルとなります。
財務スキルには主に2つ重要な事があります。
・損益計算書(PL)
一定期間の経営の成績表(利益)
簡単に言うと1年間でいくら利益を出したかです。
・賃借対象表(BS)
一時点の財政状態の指標
こちらは期末時点で会社に存在する財産の状態を表す指標となります。
今回はこちらのPLについてのお話をしていきます。
損益計算書(PL)
名前の通りPLの仕組みとは
収益-費用=利益
この計算書となります。
こういうと、だいぶ簡単ですが収益と費用どちらもいくつか種類があるので実際は割と複雑です。笑
利益項目5つ
1.売上総利益
2.営業利益
3.経営利益
4.税引前当期純利益
5.当期純利益
1.売上総利益
本業の利益(売上高から売上原価を差し引いて算出)
例 A社が商品を800円で仕入れ、1,000円で売ったとします。
このときのA社の損益計算書は、つぎのとおりです。
A社の損益計算書
売上高 1,000
仕入高 800
売上総利益 200
2.営業利益
売上総利益から販売費と販管費を差し引いて算出
販売費及び販管費とは、従業員の給与や社会保険料などの人件費、オフィス賃貸料や接待交際費などがあります。つまり、商品やサービスを売り込むために欠かせないさまざまな経費の支出のことです。
販売費及び販管費が50円なら次のようになります。
A社の損益計算書
売上総利益 200
販売費及び一般管理費 50
営業利益 150
3.経営利益
本業で獲得した利益に本業以外で獲得した収益と費用を加算して算出
例えば、株の売買などによって稼いだ利益などです。これを営業外収益といいます。
一方で、手形の割引や借入金にともなう支払利息などを差し引くことになります。
これらを営業外費用といいます。
計算式はこういった形になります。
営業利益+営業外収益—営業外費用=経常利益
A社の損益計算書
営業利益 150
営業外収益 30
営業外費用 20
経常利益 160
4.税引前当期純利益
税引前当期純利益は、その名のとおり法人税などの税金を支払う前の稼いだ利益です。
税引前当期純利益の計算においては、経常利益に固定資産売却益などの特別利益を加えます。
これから火災損失などの特別損失を差し引くことになります。
特別利益も特別損失も、通常では計上されない、異常な利益や損失と考えればよいでしょう。
計算式は
経常利益+特別利益—特別損失=税引前当期純利益
です。
A社の損益計算書
経常利益 160
特別利益 20
特別損失 40
税引前当期純利益 140
5.当期純利益
5つ目は「当期純利益」です。税引前当期純利益から法人税や都道府県税などを差し引いて、当期純利益が計算されます。
当期純利益とは、最終的に稼いだ利益です。
最終的に一年間で、どれだけ稼いだのか、を知る利益です
つまり、利益のゴールといえます。
A社の損益計算書
税引前当期純利益 140
法人税等 70
当期純利益 70
以上でそれぞれの解説は終わりです。
まとめ・感想
損益計算書を見る事によって、その会社の状態を図れます。
自分がビジネスをやる上でも必要ですし、株投資をする時にも重要です。
調べれば出てくるところも結構あるので自分で見比べてみてもいいですね!