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改葬とは?お墓の引越しにまつわる基礎知識

「子どもに迷惑をかけたくない」「お墓を継ぐ人がいない」など、改葬を検討する人の背景はさまざまだと思います。

ですが、改葬をする事に後ろめたい気持ちを持ってしまう人は少なくないのではないでしょうか。改葬は、後ろめたいことは全くなく、自分たちにとってもご先祖にとっても良い事なのです。

具体的に改葬とは何から行えばよいのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

改葬とは

改葬とは、今あるお墓の遺骨を取り出し、新しい供養先に移動させることを言います。簡単に言うとお墓の引越しです。

近年、改葬をする人が増えており「埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数,都道府県-指定都市-中核市(再掲)別」のデータによると、2009年度は72,050件に対し2019年度は124,346件と約5万件増加しています。

改葬は、遺骨を取り出して引越しをするだけでなく、改葬許可証の手続きや今あるお墓の墓じまいなどの手順を踏む必要があります。

必要書類の手続きに関しては、墓地、埋葬等に関する法律という法律で決まっているため必ず行わなければなりません。

書類手続きと聞くと難しく感じるかもしれませんが、正しい手順で行えば簡単に発行できます。

次の章では改葬に必要な手続きと手順について紹介します。

改葬(お墓の引越し)の手続きと手順

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「お墓の引越しをしたい!」と石材店に問い合わせる人の多くが、その手順の不明瞭さによって挫折してしまい、お墓の引越しが実現されないケースがあります。

改葬を実現させるためにも、今から紹介する手順を理解することは非常に重要なことです。

そのため、改葬のステップを1つずつ説明します。

1:関係者と話し合い理解・納得を得る
2:新しい供養先を確保する
3:墓じまいの手続きを行う
4:ご遺骨を取り出す
5:新しいお墓に納骨する

1:関係者と話し合い理解・納得を得る

まず親族や住職との話し合うことを忘れないようにしましょう。

自分にとっては通いづらい厄介なお墓であったとしても、他の親族はそのように思っていないかもしれません。またお墓は代々継承していたものですから、一人で改葬を決めることは避けましょう。

また、お寺にお墓がある場合は、お寺の檀家から離れるという意味にもなります。

そのため、寺院墓地にお墓がある人は特に、いきなり相談したり一方的に進めたりせず、改葬(お墓の引越し)をするに至った背景をしっかり伝えるようにしましょう。

またこの段階で、霊園の管理者に話をしておくと後でスムーズに改葬をすることが出来ます。

話し合いをせずに決めてしまうと、後々トラブルに発展することもあります。

2:新しい供養先を確保する

親族との意見が一致したら、次に新しい納骨先を検討します。
新しい納骨先の探し方については、以下の記事を参考にしてみてください。
『後悔したくない!』お墓の選び方と納得のお墓を建てるポイント

3:改葬の手続きを行う

改葬(お墓の引越し)をするためには以下の書類を準備する必要があります。

改葬許可証…改葬するのに必要な書類。各自治体に問合せ、手に入れることができます。

受入許可証…「改葬許可証」を発行するのに必要な書類。新しい納骨先に受け入れ許可してもらえることを証明する書類です。新しい納骨先から手に入れることができます。

埋蔵証明書…「改葬許可証」を発行するのに必要な書類。現在の納骨先で、埋蔵されていることを証明する書類です。現在の納骨先から手に入れることができます。

改葬承諾書(一部条件に当てはまる人)…墓地の使用者と改葬申請者が異なる場合に必要な書類です。各地方自治体から手に入れることができます。

改葬許可申請書…「改葬許可証」を発行するのに必要な書類。各地方自治体から手に入れることができます。

改葬の行政手続きでは、お墓が埋葬されている状況によって異なり、役所に足を運んだり必要書類を手に入れる必要があります。また、改葬においての手続きも基本的には「墓じまい」の手続きと同じになります。

4:ご遺骨を取り出す

納骨先と必要な書類がそろったら、遺骨を取り出します。

遺骨は個人でも取り出すことが可能ですが、大きな石を動かす必要があるため業者に頼むことが一般的です。

遺骨は保存状態などによってカビや虫が湧いていることもあります。遺骨の状態次第では、運び方も検討する必要があるため専門の業者に依頼・相談をすると良いでしょう。

また、このタイミングで「墓じまい」を行う場合は、墓石の撤去工事や閉眼供養が必要となります。

閉眼供養を行う場合、お布施や服装のマナーもありますので知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

墓じまいの服装は平服が一般的!喪服での参加や準備物・マナーについて
墓じまいのお布施の費用相場はいくら?包み方・表書きについて

5:新しいお墓に納骨する

新しいお墓に納骨します。納骨の際は、手続きで発行した改葬許可証を忘れずに持参しましょう。

改葬の手順は地域によって差があるため、今あるお墓の地域と新しく改葬する先の手順については事前に調べておきましょう。

墓じまい後の遺骨の供養方法は?取り出しや扱い方・永代供養などの方法

改葬にかかる費用相場と内訳

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改葬の費用はお墓の立地や遺骨の数、新しい供養先によって費用が大きく変動します。平均して100万円~250万円の費用相場で行う人が多い傾向があります。

改葬は大きく分けると、以下の3つです。

1遺骨のみの引越し:今あるお墓の墓じまいをして新しい供養先に遺骨を供養する
2遺骨と墓石両方の引越し:今あるお墓と遺骨どちらもを引越し供養する
3分骨:今あるお墓を残し遺骨の一部を新しく供養する

最も一般的なのは、「遺骨のみの引越し」です。そのため、ここでは「遺骨のみの引越し」の費用や内訳をメインに解説していきます。

内訳は以下の通りです。

<引越し前>

お墓の撤去・解体費用 8万円~15万円/㎡
離檀料(寺院墓地の場合) 5万円~20万円
閉眼供養のお布施 3万円~10万円
手続きに必要な費用 3,000円ほど
移動 遺骨の移動費用(ゆうパックにて) 1,000円ほど

<引越し後>

新しいお墓にかかる費用 5万円~150万円
開眼供養のお布施 3万円~5万円

それでは、各費用項目について詳しく説明していきます。

お墓の撤去費用の相場は8万円~15万円/㎡

元あるお墓を撤去・解体、墓所を更地にするための費用です。お墓を撤去する費用の相場は8~15万円/㎡が目安です。

目安はありますが、墓所の立地や規模によって費用は大きく異なります。半日で終わるような作業が3日かかってしまうこともあるでしょう。そのようケースがあれば、費用はプラスでかかってしまいます。

離檀料の相場は5万円~20万円

離檀料とは、檀家をやめる場合にお寺にこれまでの感謝の気持ちを込めて包む費用です。よって寺院墓地にお墓を構えている人が対象になります。

離檀料の相場は普段の法要などで渡すお布施の2~3倍と言われており、5~20万円が妥当でしょう

また近年、この離檀料をめぐるトラブルが増えてきています。中には100万円など高額請求された事例もあります。

閉眼供養におけるお布施の相場は3万円~10万円

一般的にお布施の相場は、3万円~10万円程と言われています。

閉眼供養(魂抜き)は、お墓の処分や移動、遺骨の取り出しに際して行われる儀式のことです。お布施は、閉眼供養をしてくれた住職に感謝の気持ちを込めて包む費用のため、金額に明確な決まりはありません。

地域によっても相場に違いがあるため、悩んだ場合は知り合いやお寺の住職に相談しても良いでしょう。

墓じまいの行政手続きに必要な費用

改葬に必要な書類にも費用がかかってきます。必要書類には以下のものがあります。

・改葬許可申請書
・受入証明書
・埋葬許可証
・改葬承諾書(一部条件に当てはまる人)
・改葬許可証

各書類は、地方自治体のHPや霊園などから申請することができます。無料で発行できるところもあれば、1000円弱の費用がかかるところもあります。

書類は、お墓1つにつき1枚ではなく、遺骨1柱につき1枚必要となるため、遺骨が複数ある場合は費用がかさむ事も覚えておきましょう。

遺骨の移動費用

遺骨のみであれば、費用はそれほど高くなく1000円ほどで移動できます。

その詳細は各都道府県からどこに郵送するかによって変わりますが、一番安くて800円、高くても1600円ほどでできます。

日本郵便の「ゆうパック」でのみ送骨することが出来ます。また、荷物の追跡サービスもあるため安心して遺骨を送ることが出来ます。

移転先のお墓に必要な費用

お墓の引越しということで、今ある墓石の撤去だけしたらよいわけではありません。遺骨の移転先を考える必要があります。

移転先のお墓は、墓石を必要とするお墓、墓石を必要としない「納骨堂」「樹木葬」などのお墓タイプ、複数人が一緒に埋葬する「合葬墓」といったタイプのお墓などさまざまです。お墓の種類によって、費用はかなり変化します。

開眼供養に必要な費用

開眼供養とは、新しい納骨先に魂を入れるための儀式です。

こちらも「閉眼供養」同様、僧侶を招いてお経をあげてもらいます。

費用は3万円~5万円といったところでしょう。

改葬に必要な費用とその内訳について詳しく紹介しました。次の章では改葬の手順と手続きについて紹介します。

改葬時によくあるトラブル

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改葬で起きやすいトラブルを親族・寺院・石材店に分けて紹介します。

親族とのトラブル

親族間で多いトラブルは大きく2つあります。

・改葬もしくは墓じまいをする・しないについてのトラブル
・新しい供養方法についてのトラブル

例えば、「お墓の撤去や移動にかかる費用を誰が負担するのか」であったり「先祖の魂が宿っている神聖なお墓を撤去したくない」などの意見がまとまらずトラブルになるケースがあります。

トラブルを起こさず改葬を行うには、事前に親族で話し合い全員が納得できる部分で今後どうするべきかを決めておきましょう。

寺院とのトラブル

寺院とトラブルになる多くは離檀についてです。離檀とは、これまでお世話になった寺院からお墓を撤去して檀家を離れることを言います。

離檀をするタイミングで、これまでお世話になったお礼の意味も含めて寺院に離檀料5万円~20万円程度包むのが一般的とされています。

この離檀料を支払うタイミングで、寺院から高額な請求をされてトラブルに発展する場合があります。

寺院は、檀家からの費用をお寺の修繕費や衣服代に使用しています。檀家が少なくなるということは、そこにかけられる費用が少なくなるということでもあります。

トラブルを避けるためにも、離檀する場合はその旨だけではなく、これまでの感謝の気持ちも一緒に伝えましょう。

石材店とのトラブル

改葬でお墓を撤去する場合は、石材店にお墓の撤去・処分を頼む必要があります。

そこで石材店から高額な請求をされてトラブルに発展するケースがあります。

お墓にかかる撤去・処分の費用は、お墓の大きさや立地によって大きく変動します。作業方法によって費用に変動ありますが、相場は1㎡あたり8万円~15万円と言われています。

お墓の撤去費用は、言い値の部分もあるため事前に見積もりをもらい複数の石材店から比較検討をしましょう。

改葬時のトラブルについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

【実例】墓じまいのトラブルを防ぎたい!原因と対策を親族・寺院別に紹介

改葬を行う3つのメリットを解説

改葬と聞くとあまり良くないイメージを持つ人もいるかもしれません。ですが、改葬をすることで先祖をより手厚く供養できたり、お墓のことで親族が繋がることもあります。

メリットやデメリットだけで合理的に考えず、親族の気持ちも汲み取って改葬を検討できると良いですね。

メリット1:自宅からアクセスが良いとお墓参りしやすい

お墓が身近になれば、自然とお墓参りの頻度がアップするでしょう。 お盆やお彼岸だけではなく、命日や家族にとって大事な日にお墓参りに行ければ、より故人を近く感じられます。

メリット2:今のお墓を無縁墓にしなくてよい

遠すぎてお墓参りに行けないと、お墓は草ばかりの荒れ地になってしまいます。 改葬してお墓参りがしやすくなれば、無縁墓になるのを防げます。

無縁墓は先祖にとっても霊園にとっても悲しく迷惑なことです。無縁墓がある場合は、親族内で話し合って今後どうするべきか検討すると良いでしょう。

メリット3:次の世代が改葬のことで悩まない

遠いお墓をそのままにしておけば、いずれ代替わりをして子世代がお墓について悩むことになるでしょう。

お墓が近くにあれば自分も次世代も安心でき、先祖も手厚く供養できます。

改葬は、お墓を無縁にしてしまわないための有効な方法として注目されています。

改葬を行う3つのデメリットを解説

お墓の引越しには、デメリットもあります。主なデメリットは以下の3点です。

デメリット1:親族を説得するのが難しい可能性がある

先祖代々のお墓を移すことに、抵抗を感じる親族もいるでしょう。

改葬のデメリットは、主に金銭的なことや周囲の人を説得させることが大変ということに尽きます。

人間関係のトラブルに陥ると、後を引く問題になってしまいます。なるべく親族全員が納得できるように考えると良いでしょう。

デメリット2:改葬にかなりの費用がかかる可能性がある

一般的なお墓を買うなら150万円ほどが相場です。近年、納骨堂や永代供養といった方法も増えています。

加えて、お墓の撤去は1㎡につき10万円から15万円ほどの費用がかかります。

デメリット3:離檀料を支払わなければならない可能性がある

菩提寺には、今までお世話になったお礼として20万円程度のお布施をするのが一般的です。 しかし、檀家を離れてほしくないお寺から、膨大な離檀料を請求される例もまれにあります。

改葬費用を抑える3つの供養先

改葬の費用で大きな差がでるのが「新しい納骨先の費用」です。 できるだけ引越しの費用を抑えたい人は「費用を抑えられる納骨先」を検討することが一番です。

費用が抑えられる納骨先とは、永代供養墓・納骨堂・樹木葬などです。一般墓度比べ費用は、半分から10分の1程度まで抑えることができます。

管理を一括で任せられる永代供養墓

一般墓のように家族がお墓の管理をするのではなく、墓地管理者に管理を一括で任せられるお墓を永代供養墓といいます。

永代供養墓は、購入後に年間の管理料を支払はなくて良い場合が多いです。お墓の後継ぎやお参りが遠くてなかなか行けなくても、管理者がお墓を管理してくれるため安心です。

永代供養墓には、2つのタイプがあり、それぞれ相場が違います。

・契約期間の数十年は個別のお墓で供養され、後に他の遺骨と一緒に供養されるタイプ(100万円程度)
・初めから他の遺骨と一緒に供養されるタイプ(30万円程度)
前者は、「個別墓つき永代供養墓」といった名称で販売されています。

また、契約期間は33年とするところが多いです。亡くなってから33年目というのは、人が完全に仏となる節目であると考えられているからです。

一方、初めから他の遺骨と一緒に供養されるタイプは、 「永代供養墓」や「合祀墓」「合葬墓」「合同墓」といった名称で販売されています。

他の人の遺骨と混じってしまうため、あとから遺骨を取り出せないことに注意です。

【Q&Aあり】永代供養墓とは?基本知識|費用・注意点・探し方

さまざまな形式から選べる納骨堂

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最近では、一般墓よりも安く買える納骨堂を選ぶ人も増えています。

納骨堂にはさまざまなタイプがあり、相場が異なります。

・ロッカー式納骨堂(50万円程度)
・仏壇式納骨堂(80万円程度)
・機械式納骨堂(100万円程度)
・墓石式納骨堂(120万円程度)

ロッカー式納骨堂とは、コインロッカーのように並んだロッカーの中に遺骨を納める昔ながらのものです。

仏壇式納骨堂とは、小型仏壇の中に遺骨を納めるもので、位牌なども同時に供養できるメリットがあります。

機械式納骨堂とは、お参りスペースに遺骨が自動搬送されてきたり、スクリーンに遺影を映し出したりすることのできる近代的な納骨堂です。

墓石式納骨堂は、「屋根のあるお墓」のようなもので、建物内に墓石がずらっと並び墓石の下へ遺骨を納めます。

納骨堂の費用相場はいくら?タイプ別に実例を用いて解説!内訳もあり


費用も安く新しいタイプの供養である樹木葬

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新しいタイプの供養法として、樹木葬があります。 樹木葬の相場は50万円ほどです。

自然の中に葬られるエコなイメージ・明るいイメージから人気が出ています。

樹木葬のトラブルはある?メリット・デメリットや種類を紹介


改葬や墓じまい代行サービスの利用

改葬代行サービスは、「改葬にまつわるさまざまな手続きを、ご家族に代わって行うサービス」をいいます。

改葬には、時間とお金がかかります。しかし、お金を使えば時間的な負担を大きく軽減することができますし、時間や方法をかければ金銭的負担を大きく軽減することが可能です。

ここでは引越し代行の選び方についてそのポイント3つ紹介します。


改葬代行の選び方ポイント1 手順をどこまでやってくれるのか確認をする

ポイント1つ目は、「手順をどこまでやってくれるのか」の確認をしましょう。

お墓の引越し代行サービスを取り扱う業者は、それぞれの会社で「どこまでやるか」に違いが見られます。

たとえば、以下のような3つの異なる代行業者があります。

①申請書類をすべて用意して、墓石の撤去から墓石の移設、ご遺骨の搬送、保管まですべて代行する
②受入証明などはお客様にやってもらい、ご遺骨の移送だけを行う
③各種申請書類はすべて用意する。ただし、納骨は行わない。墓石の撤去やご遺骨の取り出しは行えるが、これはオプション料金である

また上記に加えて、新しい墓地を探すのを手伝ってくれたり、法要を執り行ってくれたりするところもあります。

また、「さまざまなサービスを取り扱っているので、お客様のご要望に応じて必要なステップだけを代行する」としているところもあります。

「お墓の引越し代行サービス」といっても、業者ごとで違いが見られるので、このあたりはしっかりと確認しておかなければなりません。

引越し代行の選び方ポイント2 立ち合いが必要なのかを確認する

ポイント2つ目は、「立ち合いが必要か否か」を確認しましょう。

お墓の引越し代行サービスでは、「お客様の立ち合いを求めない」というところと、「原則として立ち合いが必要」としているところがあります。この部分も確認をしておきましょう。

「お墓を閉じる」ということを考えれば立ちあうのが理想的ですが、「そもそも非常に遠い所にいるので、立ち会うことが難しい。それが理由でお墓の引越しを考えた」という人は、業者にその旨を伝えるようにしてください。


引越し代行の選び方ポイント3 書類の用意もしてくれるのか確認をする

ポイント3つ目は、「書類の用意もしてくれるのか」を確認しましょう。

「どこまでやってくれるかには違いがある」としましたが、書類を用意してくれるかどうかも業者によって違いがみられます。

書類は、元あるお墓の所在地に実際訪れなければいけないこともあります。そのため「極限まで手間を軽減すること」を目的とするのであれば、書類一式も用意してくれるお墓の引越し代行サービスを選ぶべきでしょう。

ただし、「書類の代行ができると謳っているところはあるが、あまりおすすめはしていない。行政書士などが行うのであれば問題はないが、そうではない場合、不備が出たら再度の手続きが必要になるからだ」としているところなどもあり、このあたりも慎重に考えなければなりません。

墓じまい代行の流れや費用相場は?費用を抑える方法や注意点を紹介


土葬をした遺骨の改葬

土葬した遺骨を改葬する場合は、基本的に火葬が必要になります。

長年土葬されていた遺骨は、湿気やカビが付着していることも多いです。そのため、遺骨の洗浄(洗骨)・火葬をして、納骨することが一般的です。

遺骨は、10年~15年程度で土に還ると言われています。

そのため、掘り出した遺骨が完全に土に還っていれば、土を骨壺に入れて移動させることは「改葬」にはあたりません。

そのため、改葬に関する手続きを行う必要もありません。

土葬の改葬に際して、火葬が必要になります。ですが、近年少子高齢化の影響もあり、都市部で火葬場の不足が問題の1つになっています。

特に東京は人口約900万人に対して公営火葬場が2カ所しかありません。そのため、1週間火葬を待つケースもみられています。

火葬をお願いする場合は、余裕を持って行動することをおすすめします。


まとめ

改葬
今あるお墓の遺骨を取り出し、新しい供養先に移動させること

改葬にかかる費用
100万円~250万円程度

改葬の流れ
①関係者と話し合い理解・納得を得る
②新しい供養先を確保する
③改葬の手続きを行う
④ご遺骨を取り出す
⑤新しいお墓に納骨する

改葬のトラブル
親族や寺院、石材店とトラブルになる可能性があるため事前に話し合う必要がある

改葬を行うメリット
メリット1 自宅からアクセスが良いとお墓参りしやすい
メリット2 今のお墓を無縁墓にしなくてよい
メリット3 次の世代が改葬のことで悩まない

改葬のデメリット
デメリット1 親族を説得するのが難しい可能性がある
デメリット2 改葬にかなりの費用がかかる可能性がある
デメリット3 離檀料を支払わなければならない可能性がある

引用:
本記事は Life.(ライフドット)が公式サイトにて公開している情報です。
引用元の記事:https://www.lifedot.jp/ohaka-kaisou/

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