「産業保健」てどんな仕事?(後編)
こんにちは!
昨日は産業保健とはの前半「従業員の安全と健康を確保し」の部分を考えました。
職場での健康診断やストレスチェック、長時間残業者の面接、労働者の安全に配慮した環境作りがそれに当たるわけで、実際にはそこまで深く出来ていないことが多い、と言うお話でした。
今日は後半「生産性の向上を図ることを目的として」の部分を考えたいと思います。
健康と環境を整備して従業員にサイコーのパフォーマンスを発揮してもらい、会社の生産性を向上させるという意味合いでしょうね。
頭ではわかっていても、実践は難しい思います。
ここまでくると最近よく聞く「健康経営」にも近くなってきますね。
ではなぜ、産業保健機能が実践されないのか。
私の体験と想像を織り交ぜ考察してみました。
・企業に専任の担当者がいない、その場合、産業保健機能を担うのは総務担当者が多い。
・そもそも産業保健でカバーする分野が広すぎる。突き詰めると長時間残業は業務改善に繋がり、コミュニケーションの不備によるメンタルヘルス不調には、本人へのカウンセリングとともに社内のコミュニケーションツールの改善が必要かもしれない。それはITチームの出番に…
・健康診断等のように法令による規定が明確にない
・時間とコストがかかる
つまりは企業が産業保健の機能を理解して、仕組み作りをしなければ実践は難しのですな。
産業保健の推進は厚生労働省が行っているけど、健康経営については経済産業省の管轄と言うところもはがゆい点の1つです。
私も日々の仕事のなかで、他の部門との協働がなければ産業保健の実施が難しいと痛感しています。
そして、その鍵を握るのは会社のトップの判断次第。
会社内での産業保健機能をもっと充実させるために、また色々学びたいと思います。
明日は会社の産業保健の実態を整理し、具体的な戦略を練ってみようと思います。
では、また。