水色のあじさい
ええ、それはもう。
水色の八重のようなそのはなびらと紫ピンクの
オーソドックスな組み合わせは、ふっくらとして
まるで花でまあるいボールを形作ったような
愛らしさがありました。
今年は梅雨が早くやってきた割には
毎日暑くて暑くて。
でも彼女たち(と私は勝手に呼んでいました)は
日中の部屋の暑さにも耐えてそれはそれは
清々しく咲いてくれました。
1か月近くはその状態を保っていたでしょうか。
本当に驚きました。
それから少ししてから茎を水切りして
枝葉や萎れてしまった花びらなどを取り分けたりして
最初の半分くらいのボリュームになり、
ついには紫ピンクはいなくなってしまったけれど
涼し気な水色の2枝だけが残りました。
葉は外側がちょっと茶々けているけれど、
それもご愛敬。
机に飾り直した彼女たちは
今もこうしてパソコンに向かっている私の目の前で
変わらず静かに微笑んでいます。