ライフコーチになったきっかけ
日本ではあまり知られていないライフコーチング。初めて聞いたという方が圧倒的に多いと思います。実は私もライフコーチングがあることさえ知らず、その名前を知ったのも友達が偶然言った一言でした。
2年前、楽しかった海外メディアの仕事(詳しくはこちら)がいつの間にかただのやり慣れた仕事に変わり、うまく説明できない閉塞感を感じていました。天職だと思えるくらい好きで仕方なかった仕事が急にただのルーティーンと化してしまい仕事にかける情熱もどんどん減っていました。それは、今までずっと履いていた服が急に小さく感じられるのと似ていて、好きだったのに何で?と戸惑いました。しかもやりたい仕事が見つかったわけでも、メディアの仕事が嫌いになったわけでもありません。古い服を脱いで新しい服を見つけるタイミングだとは薄々感じていたのですが、次のステップに進むにも何をしたらいいか分かりません。そんな「何か」を模索していた時にアメリカ人の友人と電話する機会がありました。
お互いの近状を話しているうちに今書いた未来への不安を話したところ、その友人からこう聞かれました。
「フィクサーじゃなかったらどんな仕事をしたいの?」
この質問が転機でした。
当時、やりたいことが「何の職業」と形になっていなかったのですが、既に自分の経験を活かしてやりたいことをサポートする楽しさは見つけていました。普段は海外メディアの仕事をしていたのですが、縁あって日本とフランスの高校生の共同ワークショップに仏・英・日の通訳として仕事をさせてもらった時の話です。
休憩時間になると高校生たちが話しかけに来てくれて、「留学したいと思っているけれど、何かアドバイスはありますか?」、「通訳の仕事に興味あるけれど、専攻はなんでしたか?」「どうやったら外国人と話せるようになりますか?」などなど、質問をたくさんもらいました。
思い返すと確かに、留学や国際交流に関して聞ける人は私が高校生だった時もまわりにいませんでした。ならば、この機会に聞きたいこと聞いて!^^と、私も積極的にコミュニケーションを取りました。
海外に行きたい、国際的な仕事をしたいという彼らの話を聞くのも、その背中を押すアドバイスをできたのも楽しくて、例年のワークショップに加え、高校の先生たちからの連絡を受けて高校生たちの相談に乗っていました。そんなことを踏まえて話しながら、「前から傾聴をするのが好きで、こんな風に人に希望と自信を与えられる仕事がしたいけど、どんな仕事ができるのか皆目見当もついていない」と友人に語ったところ、それ、ライフコーチかもよ、と教えてくれたのです。
これが私がライフコーチングを知った瞬間です。
その後ライフコーチを調べてみると、確かに本人がなりたい自分、本当にやりたいことをやれるようにサポートする仕事と書いています。さらに調べると、カウンセリングが過去に起きたことにフォーカスするのに対し、ライフコーチングは未来に向けて動き出したい人たちのためのサポートとありました。
しかも、本人の自信と力を取り戻す作業をクライアント自身がするので、セッションが終わっても学んだスキルはそれから先クライアント自身で使えるのがコーチングとあります!
例えるなら、トレーナーについてもらって体を一回絞れば、それからは自分で体を鍛えられるように、ライフコーチングも自分の心を知るトレーニングを受けることで、次に悩みが出てきてもセッションと同じメソッドを使えば自分で解決できるようになります。
虫歯になる度に歯医者に診てもらわなければならないように、悩みや問題が起こるたびにクライアントが戻って来なければならないセッションには興味が無かったので、私的にはその点でもライフコーチングのポイントは高かったのです。
なんて素敵な仕事なんだろう!
調べれば調べるほどやりたいことと被っていて、形にならなかった「なんとなく」は遂に姿を現してくれました。わくわくした私はライフコーチになろうと決めました。
#ライフコーチング #コーチング #きっかけ #やりたい仕事
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