しだれ桜と春の保育園
こんにちは。
今日も開いていただき、ありがとうございます。
ライフコーチのあっこです。
今日は、しだれ桜を見て思い出した気持ちについて、振り返りながら書きます。
数年前のこと
仕事に復帰したばかりの春。
一歳の娘の、保育園の慣らし保育をしていました。
保育園からは、慣らし保育期間の預かりについて、
「初日は1時間」、「2日目は2時間」、・・・「5日目からは昼寝まで」、「〇日目からはご家族の勤務時間まで」など、フルで預けられるまで一週間以上かかることが事前に言われていました。
夫と送迎を分担をしつつ、必要な分の休暇は取得できたものの、慌ただしい4月の職場を、ほんの数時間で早退するのは心苦しく感じていました。
保育園の近くのお寺に、しだれ桜がありました。
ソメイヨシノが見頃を過ぎた頃、そのしだれ桜は、つぼみが少しずつ開き、徐々にピンク色の花が目立ってきていました。
抱っこ紐で娘を抱えながら園に向かう朝。
緊張でこわばる表情の娘をなんとか身体からはがして、園の先生に託して、職場まで向かう道の途中で見るしだれ桜。
そして、仕事のことが半分気になる頭のまま、迎えに行く道中に見るしだれ桜。
晴れの日もあった。
どんより雨の中、灰色な景色の中で、花びらが水たまりに落ちていた日もあった。
慣らし保育の期間に見頃となったしだれ桜を、保育園までの道のりで見て、
何とも言えず胸が締め付けられてぎゅっとした・・・
・・・開花の時期にその道でしだれ桜を見ると、ただきれいと愛でるだけでなく、再び当時を思い出して胸がぎゅっとするのでした。
そのときの思いをNVCで振り返ってみる
昨年から、コーチングを学ぶ一環で、NVC(非暴力コミュニケーション)を学んでいます。
なんとなくの思いつきで、
慣らし保育をしていたとき、
私はどんな気持ちで、何が満たされなくて、胸がぎゅっとしていたのかしら・・・と、
先日、そのしだれ桜を見ながら考えてみました。
NVCの手法では、
①観察、②感情、③ニーズ、④リクエスト
と、4つの段階で整理します。
(詳しくは関連書籍や関連webページをご参照ください)。
私の当時の状況を当てはめてみると、
①観察
慣らし保育中、保育園そばのお寺にあるしだれ桜を見て、胸が締め付けられるように、ぎゅっとなった
②感情
悲しい、疎外感、孤独感
③ニーズ
母としても、労働者としても、両方の自分を大切にして満たされたい
桜の開花を、明るい気持ちで愛でて、喜び、楽しみたい
と思いました。
(数年前に、自身で感じた事柄についてのため、その場では④リクエストは考えませんでした。)
ここまで思いを巡らせてみて、
そうか、すがる子どもを引き離すことや、
忙しいときに仕事を中途半端に残すことに、悲しく孤独に感じて、
きれいなしだれ桜を見ても心がどんよりしていて、
そこに、満たされていないモヤモヤがあったのか・・・
と、その時の自分をヨシヨシと、ハグしてあげたい気持ちになりました。
思いを巡らせて得たもの
今、ライフコーチとして開業をして、
好きな仕事で働きつつ、そして家庭も大切にしたいと思っています。
数年前とは、子どもの年齢も、仕事の状況も、がらっと変化はありますが、
自分の気持ちや家族の気持ちを満たしつつ、活動していく自分でありたいと感じました。
しだれ桜から思い出される過去の日の気持ちについて、コーチングやNVCの手法を元に整理できたことに感謝です。
そして、次にそのしだれ桜を見たときには、
『私の大切な思いに気づかせてくれてありがとう』
という気持ちを持つことができると感じました。
最近、小さいお子さんを預けながら働いているお母さんと、モニターコーチングセッションでお話することが多いので、
尚更、預け入れの頃の自分に思いを巡らせたのかもしれません。
慣らし保育シーズン。
お子さんや仕事と向き合っている方への想いと共に、筆を置きます。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
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