山の日、秩父へ
先月の山の日。
私にとっては夏休み最後の日で、当初、この日は尾瀬まで足を伸ばすつもりが、予約していたバスが定員割れでキャンセル。急遽、秩父へ行くことになった。
秩父。
私の高校が西武線沿いにあったので、高校の最寄り駅から1本でいけるから、なんとなく身近なイメージはあったけれど、行ったことはなかった。
飯能まで行き、乗り継いで、秩父へ。
列車に乗っていると、どんどん景色が森になる。
秩父から高校に来ていた友人がいたのだけれど、こんな遠くから来ていたのかと驚く。
そんなこんなついた秩父は、
「森や川の側だし、涼しいのかしらん?」
そんな想像を盛大に裏切って、猛暑。カンカン照り。もはや東京より暑い。なんてこった!
目的のみそ豚丼弁当を手にいれて、駅から直結のフードコートに避難。わらじ丼も買う。
その後は長瀞まで移動し、友人が行きたいと言ったかき氷が有名な阿左美冷蔵へと向かう。
どこから出てきたのかしら?というくらいたくさんの人を前にし、数ヶ月ぶりに行列にならび、少しお高いかき氷を頼む。
正直長蛇の列に相当げんなりしていたけれど(基本的に並ぶ店には行かないタイプなので…)、運ばれてきたかき氷はたしかにめちゃめちゃ美味しそうだ。餡たちのつやが美しい。
餡と氷を少しずつ掬い、口に含んでみる。
餡はしっかり甘いのだけれど、上品な甘さでしつこさがなく、ふわりと柔らかい天然氷がちょうどよい塩梅を生み出している。
なめらかな餡となめらかな天然氷が、本当によく馴染む。
ただ餡が多くて残ってしまって、最後は餡だけたべてた(笑)
これで温かい煎茶があれば、ほんとうに最高だけどお水しかないのが惜しい。
そんなこんなしてると、既に4時くらい。
(あれ、食べてしかいないな?)と思いつつ、有名な橋を求めて歩く。
少し苦戦したけれど、無事に橋に出会う。
(下調べ不足で、汽車のことは全然知らない私)
橋はなかなか納得がいくように撮れなかったけれど、そのまま川で写真をたくさん撮る。
友人の青いワンピースがよく映える。
うしろでは大学生が、キャンプをしていた。
少し歩くと、有名な長瀞石畳へ辿り着いた。
先程の河原から少し歩いただけなのに、先程とは岩の形も川の色も、全然違っていて驚かされる。自然にこういう世界が生まれるって、神秘だなと感じる。美しく、壮大な世界。
川沿いで遊ぶ子どもやいぬたちを眺めてると、いつの間にか空がうっすらオレンジになっていた。
翌日から仕事だからと、2人で腰をあげる。
駅までの道は、なんだか懐かしい感じの街並み。
ノスタルジックという言葉がよく合う。
駅もレトロで可愛かったので、電車が来るまでの間、再び撮影会がはじまる。
大したことはしなかったけれど、夏休みのラストにぴったりの、ゆるやかとした休日でした。
秩父、また来よう。