要介護高齢者の生活:施設で活動 家では安静
【要介護高齢者の生活:施設で活動、家で安静】
高齢者施設では、あの手この手でご利用者に頭や身体を動かしてもらおう!と様々な作業・活動を提供します。
うちの施設でも例外ではなく生活パターンをご利用者、多職種で作り上げ、生活の満足度を上げたり、生活不活発病を予防します。
そして在宅復帰されるわけです。
ここで課題が発生します。
施設で作り上げた生活が在宅ではほぼ行われないのです。
私達は
「こんな生活すれば、ご利用者は健康を保ったり生活満足感を感じたりできるのにな。」
「在宅で生活を作り上げることが不安であれば訪問リハビリを利用してほしいな。」
と思うわけです。
これがなかなか進まない。
なぜか。
①ご家族が『動いたら危ないから』とご本人の生活・動きを制限してしまう
②ご本人自体『わたしは家では何もできない、だから家では迷惑かけないようにテレビをおとなしく見とく』と考えがち
③在宅生活を組み立てるという概念がないケアマネさんが『活動・参加』は『在宅ではなく』『通所サービスでするもの』、とステレオタイプ的にサービスをくんでしまう
④在宅生活を組み立てる職種がいることをケアマネさんやご本人、ご家族が知らない
⑤在宅生活を組み立てるべき訪問リハがその技術・経験がない(運動療法・歩行練習が中心になる)
デイケアやデイサービスなどの通所サービスに通う時間よりも自宅にいる時間が長い方は圧倒的に多い
のですが
なかなか在宅生活を充実させる方向に向きにくい傾向があります。
たとえば
通所リハビリに週1回行ったとて、週6日自宅でテレビを見るだけの生活ではほぼ意味がないといえます。
だからこその在宅生活の組み立て、本当に大切ですよ。