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集団への英語絵本の読み聞かせの楽しさと難しさ…
月に一度の小学校での読み聞かせ。今回は四年生でした。
四年生の外国語の授業の教科書を見ながら絵本を考え、来年から外国語授業から英語授業になることもあり、初心に帰って、アルファベットを!
ということで、Z is for Mooseという本を読みました。
表紙のタイトルから中身も少しクイズ形式で読み進め、子どもたちもとても食いついてくれて、英語だったり日本語だったりで答えてくれたり、じっくりとページの隅の小さい絵も一緒に見たりと、とてもいい読み始めだったのですが、数ページ読んだところで一人の子が、「え?ちょっと全然わからんねんけど…」といらだった感じで言い出しました。
日本語もかなり交えて読んでいたのですが、英語に拒絶反応を起こしちゃったのかな?と思い、そこからさらに少し日本語を多めに交ぜて読みました。
他の子たちは結構楽しそうに参加してくれたのですが、最後に先生が「どうだった?感想ある人いる?」と聞いた際に、先ほどの子が「感想とか言えるほどもわからんかったわ!」と言いました。
なんとなくその子に申し訳ないことをしたなと思い、図書室の司書の先生にそのことを報告しました。
先生曰く、日本語でも同じことも起こりえるとのこと。集団への読み聞かせなので、みんながみんな楽しめるわけではないこともあるから、仕方ないと言われました。また、同じ読み聞かせの先輩の方からは、そもそも読み聞かせに慣れていない子や、読み聞かせの時間がそんなに好きじゃない子もいると言われ、そう言われたらそうかと思いました。
今回の件で、小学生の集団に、しかも英語絵本を、読むことの楽しさと難しさを実感しました。
今後の課題として、みんながみんな楽しめる、というのは難しいとしても、一人でも多くの子どもに楽しんでもらえるように、選書と練習はしっかりやろうと心に誓いました!
今回の本も難しすぎたことはないと私は思っていますが、やっぱり少し易しめの方がいいかなと考えていた時に、先月読んだ二年生のクラスの担任の先生から感想をいただきました。
「WHAT CAN A HIPPOPOTAMUS BE?」を読んだのですが、日本語訳を読まなくても子どもたちは英語だけで理解できたのではないかと。もう少し子どもたちに考えさせる時間があってもよかった、とのことでした。
私は感想がいただけたことがまずとてもありがたく、また、英語絵本を本当は英語のまま理解してほしいという私の想いを先生にも肯定してもらえたような気がしてうれしかったです。
英語絵本の良さが教育現場でももっと理解されたらいいなと思えた日でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。