過去問の使い方
受験でいちばん重視したのは、過去問です。
書店にいけばさまざまな過去問が並んでいますが、初学者のときにはどれを選んだらいいかずいぶん迷いました。
なんどか試していちばんしっくりきたのは、1問1答式。
択一式の問題を予想問題も含め解いてみて気づいたのは、本試験と同様に5者択一の問題ばかりだと、わからない問題でもテクニックで解けてしまい、インプットがが不十分なまま「できる気」になってしまう弊害が生じてしまったことでした。初学の時の反省点です。
1問1答式との出会い
反省点に立ち出会ったのが、当時受講をしはじめた受験予備校の過去問題集。1問1答式で、これまでの出題傾向にもとづいて問題が配分されており、ひたすら解き続けていると自然に弱点が浮かび上がってきました。
できるだけ早く手をつけることで、インプット時の押さえどころが明確になってとてもよかったと思います。択一問題はもちろんですが、とりわけ選択式問題への対応力がアップしたように思います。
じっさい、4度の模試の選択式問題では、一部の科目で足切り点になってしまった回が複数回ありましたが、それでもいずれの回も30点を下回らなかったので、実力アップは実感できていました。
択一式問題でも、個数問題や組み合わせ問題にも対応できるようになったという実感もありました。
得点の「質」につながった
本試験での数は合格点を少し上回った程度でしたが、点数には現れない得点の質の向上は確実にあったと思います。
過去問を確実に押さえることができれば6割程度は得点できるということをよくききます。
たしかに今年の本試験でも、過去問と似たような雰囲気の問題が出されていたものもあったように思います。
本試験だけでなく、模試や答練でも相乗効果がうまれていることを実感しました。
過去問は「汚す」
再学習では、人によって十分不十分はいろいろあるかと思いますが、インプットのための学習はいちおうひととおりやっていると思います。
なので記憶の確かなうちに過去問をひととおり解く。
で、結果として自分の実力を目の当たりにすることとなってしまったのです。
いうまでもなく、単なる答え合わせにとどめないことが肝心ですね。
間違えた論点や記憶があいまいなところ、テキストには書かれていなかった点や問題を解くことで得られたあらたな知識など、気づいたことは解説にメモしていき、問題集を「汚す」こと。このメモは再度の解きなおし時にとても役立ちました。発見の連続でした。
また、テキストにも過去問題集の書き込みなどを参考に、同じように書き込みをすることで知識の定着が確実に進んだと思います。
はじめは二度手間に感じるときもありましたが、テキスト過去問の両方にすべて同じ書き込みをするわけではないので、コツがつかめてきたらそれぞれに応じたチェックや書き込みができるようになりました。
後で見直してみると、どうしても苦手な論点の部分はテキスト、過去問どちらにもチェックや書き込みがあります。それをもとにその部分は多めに時間を取って学習しました。
結局は、自分に合った学習方法がいちばん
ネットや書籍など様々な学習方法が紹介されています。それはそれで参考にはなるのですが、自分の特性と合わないとやはりうまくいきません。
結果、学習効果も上がらないと思うのです。
紹介されている学習方法はあくまで参考。
いかに自分と向き合い「自分を知る」ことが効果的な自前の学習方法につながっていくのではないか、というのが私の感じたことです。
考えてみれば、わざわざいうまでもなくあたりまえのことですね。
いまさらですが、国家試験は初めての受験。試験によって勉強の仕方がいろいろ違うんだなと感じました。