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現在の香港

黒人市民が警察官に殺された事件で有名人がSNSで話題にしたり、企業が差別問題を訴えているが、香港の事は誰も何も訴えない。実際、ニュースで目にすることはあるが、深く掘り下げている事はない。人種差別は身近でも、香港の内部事情は全く無関係な問題だから仕方がないのかもしれない。

2014年の雨傘運動以降、反中運動は続いていて、ここ最近では、何もしていない通行人が警察に撃たれたり、反中運動に参加していた人が突然行方不明になって海で見つかったり、最近の黒人市民の事件のように、殺されたりしている。ただし殺人ではなく事故死として処理されているらしいので、アメリカでの事件より酷い。

大学の同級生に香港独立を目指して日々中国と戦っている人達がいる。私の大学教授の1人は親中派で、一時はFacebook上で友達と教授が討論になっている事もあった。一部はその教授をブロックしていたようだが、どちらの意見も見たい為、今でもその教授は友達リストに入れている。

ここで香港ってそもそもなんなん?って話を。
(私も詳しく知らないのでwikipedia参照しました。笑)

①1842年に南京条約で清朝からイギリスに永久割譲。
②1941年~1945年まで日本軍が占拠。
③1945年にイギリスの植民地に復帰。
④1997年にイギリスと中華人民共和国が香港返還・譲渡を定めた
 「中英共同声明」に署名。

①に関して、反中運動に参加している人達は、中国がまだ中国ではないときからイギリスの植民地だったので、『香港は中国ではない。』という考えが根付いているらしい。

日本人で②に関して知っている人はどれくらいいるのだろう。歴史が特に苦手だった私は夫から聞くまで知らなかった。

④から50年間は、香港の資本主義制度は維持されるとされているにも関わらず、中国政府に主権が移りつつあるので香港人が反対運動をおこし始めているというわけだ。この前後に沢山の香港人がアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなどの英語圏に移住した。夫もそのうちの1人だ。

最近は、イギリスやアメリカが香港人の移住を歓迎し始めているらしい。でも一般人があまり英語が得意でもないのにどうやって海外に移住出来るのだろう?特に低所得層には難しいと思う。

私が住んでいたころの平和な香港はもうない。香港に帰省することももうないだろう。ただいつか平和な香港が戻ってくることを願っている。


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Life of Amy
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